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黄昏の剣と盾  作者: イ尹口欠


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3.ハンバーグ

 やっほーバタフーです。

 グリーングミを狩りまくって、レベル3にしてやりましたよオラぁ!


《バタフー 斥候(スカウト)Lv3/-/-

 種族 蜥人族(リザードマン) 性別 女

 筋力  8 器用 12 敏捷 12+ 感知 12

 知力 10 精神  8 魔力  8 幸運 12

 スキル

 【二刀流】〈隠密〉5〈バックスタブ〉3

 スキルポイント0》


 速攻で【二刀流】を取得して短剣二刀流、すなわち攻撃力は二倍になったわけですが、正面からだとグリーングミ、硬いのにびっくり!

 いやマジでびっくりだよ。

 調子に乗って正面から勝負を挑んだけど、一回でこりごり。

 以後、背後から〈バックスタブ〉マシーンと化しておりますバタフーです。


 ていうかレベル1の頃から背後取れば一撃だったので、レベル3になったバタフーの攻撃力がどのくらい上がったのか、ちょっと分からないんですよね。


 というわけで狩場を変えます。


 ちょっと遠出。

 まだ街がギリギリ見えるくらいの場所から、お送りしております。


 マップ名もグレアリーハーフェン西の草原から変化なし。

 でも出現するモンスターは、ちょっと変わってますよ?


《グリーングミ レベル6》


 いきなりレベル上がりすぎぃ。

 あとこんな奴もいます。


《リトルボア レベル3》


 小さいイノシシ、ウリ坊ですね。

 コイツは正面が分かりやすいので、グリーングミより背後が取りやすい……わけありません。


 めっちゃ突進してきます。


 基本、真っ直ぐ移動なので、背後を取ろうとすると距離が開くという罠。

 かと言って正面から戦えば、短剣二刀流の威力不足は目に見えています。


 じゃあどうするか?


 突進をギリギリで避けてすれ違いざまに背後を取る。

 これですよ。


 ゲーマーなんで、割と余裕ですねこのムーブ。


 勝手に背中を晒してくれるという点では、グリーングミより楽勝かもしれません。


 そういえばレベル6になったグリーングミですが、短剣一撃ではさすがに死ななくなりました。

 でも短剣二刀流の〈バックスタブ〉だと一撃ですね。

 ゴミザコです。


 リトルボアは短剣を一発ずつ当てて、三回すれ違ってようやく倒せます。

 二刀流だけどすれ違いざまに二発入れるほどの余裕がないですね。


 とはいえ短剣で三発なら合格でしょう。

 経験値効率はグリーングミのレベル1とは比較にならないので、ここでもうちょっと狩りながらレベリングがいいかな。


 おっと、人が増えてきましたね。

 そろそろ混み合う時間帯です。

 辛いですが、ここを我慢して稼がないと、明日も同じ状況になりますからね。


 辛抱、辛抱。


 しかし人間族(ヒューマン)だらけですね。

 予想以上に蜥人族(リザードマン)はマイノリティのようです。


 敏捷にボーナスがついて更にデメリットなしなのに、なんでこんなに選ぶ人が少ないのかなあ?

 不思議ですねえ……。



 ひたすら人混みを無視してリトルボアとグリーングミを狩り続けた結果、私のレベルは早くも5になりました。


《バタフー 斥候(スカウト)Lv5/-/-

 種族 蜥人族(リザードマン) 性別 女

 筋力  8 器用 12 敏捷 13+ 感知 13

 知力 10 精神  8 魔力  8 幸運 12

 スキル

 【二刀流】〈隠密〉7〈バックスタブ〉7

 スキルポイント0》


 〈バックスタブ〉のレベルを上げた結果、遂にリトルボアも二発で倒せるようになりました。

 効率アップ!


 でも外部メッセージでお兄ちゃんが帰宅したとの知らせがありまして、ここで中断です。


 この素晴らしいゲームを買ってくれたお兄ちゃんに、「お帰りなさい」くらい言わないとかあり得ないので、一旦、落ちましょう。


 メッセージ無視してゲーム禁止令なんて出されたら堪りません。

 そんなことになったら、泣くぞコラぁ!


 というわけでお兄ちゃんにハンバーグをレンチンして差し上げなければ。


 というわけで皆さん、また会いましょう!


 ……ていうか、すぐに戻ってくるからな!

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