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黄昏の剣と盾  作者: イ尹口欠


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27/42

27.vsリッチ

 わずか五日間のイベントでしたが、私たちは見事50位以内を達成して報酬をゲットしました。

 具体的にはミナトが40位、私が41位、ノドカが42位です。


 報酬はシルバールートボックス。

 いわゆるガチャですね。


 10位以内ならばゴールドルートボックスでしたが、さすがに10位以内に入るのは無理でした。


「じゃあ早速開けてみようよ!」


「ですねえ。何が出てくるのかな?」


「開けずに売るという選択肢は?」


「「「ないよねー」」」


 三人で早速、ルートボックスを開封します。


 まずミナト。


「おお、これは……使えないなあ」


 マナの指輪という魔術ダメージを上昇させる指輪でした。


 そしてノドカ。


「ああ、これはバタフー向きじゃない?」


 漆黒のターバンという〈隠密〉に効果のあるターバンです。

 確かに欲しい……。


 そして私。


「おお、これはなかなか」


 剛力の指輪という物理攻撃のダメージを上昇させる指輪です。

 多分、三人の中で一番の当たりではないでしょうか。


 しかし漆黒のターバンが欲しいですね。

 私はノドカの漆黒のターバンと剛力の指輪を交換しました。


 するとミナトが剛力の指輪をひょいとノドカの手から奪って、マナの指輪を代わりに手のひらに乗せました。


「ミナト……まあいいけど。シルフに効果がなさそうなのが残念だなあ」


「私はさらなるパワーを得るぞぉぉぉ」


 ミナト……。

 まあノドカが気にしていないならいいですが。


 ということでルートボックスは見事に三人に恩恵のあるアクセサリを吐き出して消滅しました。


 さてここは死者の迷宮の第五階層の休憩所です。


 ドラゴンに乗ったミナトも安心の天井の高さですが、さすがに飛ぶためには低い模様。

 それでもドラゴン自体が攻撃をしてくれるので、戦力アップにはなっているんですけどね。


 ノドカのシルフと合わせて、私たちは擬似的に五人パーティになったようなものです。


 さあ、攻略を続けましょう!



 数日を死者の迷宮で過ごした私たちは、遂にボス部屋にたどり着きました。


 いやあ、第十階層まであるとは……なかなか骨のあるダンジョンでしたね。


 私たちは扉を開け、ボス部屋に突入しました。


『我が迷宮を荒らす不届き者め! 永劫、死者となって迷宮を彷徨うがいいわ!』


 ボスはリッチ。

 HPバーがグングンと伸びて戦闘開始です。


「うおおおおおお! 〈ホーリーセットアップ〉! 〈挑発〉、死ね骸骨野郎!」


 〈ウォークライ〉と〈ホーリーセットアップ〉、〈挑発〉を使ったミナトが、ドラゴンと共に飛び立ちます。

 ボス部屋は天井がひときわ高いので、飛ぶことができたようですね。


 私は〈修羅〉を使い、〈隠密〉〈縮地〉で一気に間合いを詰めます。

 背後をとり、そのまま〈バックスタブ〉〈アクセルヒット〉を叩き込みました。

 スキル〈ツインフェンサー〉で二刀流を強化し、〈刀魂〉で小太刀を強化してあるため、ミナトにも見劣りしないダメージを叩き出します。


「〈ストームアタック〉!」


 ミナトの一撃がゴリっとHPバーを削ります。

 ドラゴンも爪と牙による攻撃を敢行。

 ドラゴン自体のレベルはミナトのサブクラス騎手(ライダー)と同じなのでやや弱いですが、それでも十分な追加ダメージとなりました。


 ノドカはシルフを召喚し、私に〈ホーリーウェポン〉をかけて、後は支援の構えです。


 リッチは紫色に輝くスケルトンを地面から大量に召喚しました。


 ちょ、数が多いですよ!?


 私たちの弱点は大量の敵に対する範囲攻撃の欠如です。


 ボスの取り巻きをドラゴンの尻尾が薙ぎ払いますが、――これは長期戦になりそうですね。


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