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黄昏の剣と盾  作者: イ尹口欠


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10.失われた都

挿絵(By みてみん)

 揃いも揃って火力に舵を切った三人。

 どうするもこうするも、火力こそ正義じゃん、と三人の意見が一致を見たのは良かったのかなあ。


 ともあれ装備も更新して早速、試運転です。


 まずはミナトが〈ウォークライ〉してからの〈ストームアタック〉がジャイアントスラッグを一刀両断。


「なんじゃ、あの火力は」


「あな恐ろしや」


「お前らのコメントうざい」


 次にノドカの〈シャインストライク〉。

 これは矢がビカビカ光って真っ直ぐ飛んでいき、ジャイアントスラッグのHPバーを三分の一以上削りとっていきました。

 遠距離攻撃でこれは凄い。

 今までちまちま弓を引いていたノドカの鬱憤を晴らした一撃でした。


「支援以外にも攻撃でドカーンとやるのが楽しそうだったので、つい」


「いや正解なんじゃない? 回復はなんか下級職で十分っぽいし」


「んだんだ。ノドカもたまにはぶっ放さないとなァ」


 おっと田舎弁が出てしまった。


 そして最後に私の〈バックスタブ〉〈アクセルヒット〉!

 二刀流を〈ツインフェンサー〉で強化しつつ、攻撃技でダメージを追加。

 ちょっと中途半端なスキルレベルだったので、ジャイアントスラッグのHPバーを半分弱程度削りましたが、これでも十分に強くなっています。


「おお、背後アタックがより凶悪に」


「リザードマンぱねえ」


 伸びしろがまだあるのが良いよね。


 というわけでかなり強化された私たち。

 さてこうなると、もっと敵の強い場所に行きたくなりますよね?


 下調べした結果、いい感じのダンジョンがあるので、みんなでそこに行くことにしました。



 デーバーホルツから南西に一時間ほど歩いたところに、失われた都というダンジョンがあります。

 ひとことで言うなら廃墟なのですが、そこにアンデッドがわんさか出るというので、行ってみることに。


 この世界、基本的に昼夜が固定されていて、今まではずっと昼間でした。

 しかしこの失われた都に近づくにつれて、空模様はどんよりと曇り、やがて完全に夜になってしまいました。


 前情報で知っていましたが、灯りがなければ前に進めません。


 そこはノドカの余ったスキルポイントで〈ライト〉を取得して、「おお、文明の()じゃ」とかやって乗り越えたわけですが。


 ていうかノドカさん、便利なスキル多いですね。

 こっちも〈索敵〉や〈発見〉を駆使していますが、今のところ何も美味しい事件が起こりません。

 ダンジョンに期待ですね。


 さて暗闇を歩いていると、いつの間にかマップ名が『失われた都』になっていました。


 おっともう廃墟ですね。

 〈索敵〉すると、わんさかアンデッドがいるのが分かります。


「いるよいるよ、ビンビン来てるよ!」


「バタフー、暗くてよく見えないけど、何がいるの?」


「アンデッド? アンデッドいる?」


「いるよ~、スケルトンにゴースト、ゾンビにブルーグミ!」


「最後のアンデッドじゃないし! ていうかここでも酸を喰らうのか私?」


「おっと灯りに入ってきたスケルトンが! って矢じゃ当たる気がしねえ!」


 確かに矢じゃスカスカのスケルトンに当てるのは厳しそうです。

 しかしそこは便利マシーンのノドカ、〈ファイア・ボール〉を撃ってHPバーをごっそり削ります。


「うわ、魔法強い」


「ホントに強い」


「下級職でもこの火力なのか~魔術師(メイジ)


 凄いですけど、MPを消費している分だと思います。


 さてこの場所で出現するのは?


《スケルトン レベル26》


《ゴースト レベル19》


《ゾンビ レベル29》


《ブルーグミ レベル22》


 クラスチェンジした私たちにピッタリなレベル帯のようですね。


 よしガンガン狩りましょう!


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