表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラス《農民》の俺最強  作者: sterl
最強だと気づくまで
25/25

断言されてしまった

「それで、クエストに関しての話なんですけど……」


「おっと、そうだったそうだった。すっかり忘れてた」


 会話に夢中になるとついつい忘れるよね。忘れないとは言わせない。


「……どのあたりに建てればいいんですか?」


「この畑のこっち側に耕してない所があるのはわかる?」


「そんなに子供扱いしないでくださいよ。これでも中学生なんですから、わかりますって」


 そうか?俺が中学生の時だったらわからないだろうから聞いたんだけど、わかるならいいか。


「ならいいんだけど。この耕してない所全体に即売所みたいな店を建てたいんだ。みたいなっていうより即売所だけど。できる?」


「はい。デザインにもよりますけどたぶんできると思います」


 おおっ、できるのか。それは良かった。


「ならデザインは任せるからお願いするよ。報酬は500Gでいいかな?」


「500Gは流石に少ないと思いますけど、500Gでいい代わりに条件があります」


「500Gじゃやっぱり少ないのか」


「そりゃ少ないですよ。初期所持金が10000(いちまん)Gなんですから。それで条件ですが」


「ちょっと待って。えっ、10000(いちまん)って言った?」


「はい、いいましたけど。ちょ、ちょっと、どうしたんですか!?」


 ああ、突然四つん這いになって落ち込み出す俺に声をかけてくれる君はいいやつだよ。きっと将来はいいお婿さんになるんだろうな。


「いや、ちょっと職業格差を感じただけだから、うん。続けていいよ」


 初期所持金から10倍の格差って……。レアクラスじゃないのかよ。いや、レアクラスだからなのか?


「そ、そうですか……。それで条件なんですが、材料集めに協力してください」


「いいよ!で、どこに行けばいいの?って、大丈夫?」


 突然立ち上がった俺に驚いたのか尻餅をついてるセユウ君。


「は、はい。大丈夫です。……なんというか、こういうこと言うのは失礼だと思うんですけど、情緒不安定ですね」


 ホワッツ!?俺が……情緒不安定だとぅ!?うん、知ってた!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ