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クラス《農民》の俺最強  作者: sterl
最強だと気づくまで
24/25

それが俺!

 ジジイと謎の種は放っておいてクエスト受けてくれた人だ。矢印の向きは……俺の畑の前?笑顔で手を振ってる男の子がいるな。中学生ぐらいかな?学校はどうした。とりあえず手を振り返すか。おっ、矢印が消えた。


「あなたが依頼主さんですよねーっ?」


「ということは君がクエストを受けてくれたのかなーっ?」


 大きな声で訊かれたから大きな声で返す。ちょっと驚かれたけど正しいよな。


「は、はい。そうです。セユウと申します」


 セユウか。変わった名前だな。本名のもじりかな?


「そんなかしこまらなくていいよ。それより、学校はどうしたんだい?見たところ学生だと思うけど」


 どうしても学校をサボるような子に見えない。病欠か?それとも早退?まさかいじめられてて不登校とか……。


「僕の学校は夏休みが始まるのが少し早いんです。今日から夏休みなので」


「そっか、もう夏なのか……」


「……?夏ですよ」


「ああ、うん。気にしないでいいよ」


 セユウ君が病気とかいじめられてるとかじゃなくて本当に良かった。セユウ君が嘘ついてる可能性も否定できないけど、それを言ったらなにも信じられない。

 それにしても、夏なのか。しばらく外に出てなかったし興味も無かったから知らなかったな。そういえば宅配受け取るとき暑かった気もする。

 俺の話は置いといて、つまりトールさんの娘さんはまだ夏休みじゃないのかな。それか部活とかか?てか他の人の家庭事情探るのはマナー違反か。思考をそらさないと。


「そういえば、よく俺が依頼主だってわかったね」


 備考にここの場所を書いたりとかはしてない。俺が依頼を受けたとき矢印なんて出なかったしな。


「矢印が出たので矢印通りに歩いてきました」


「うん?俺がクエスト受けたときは矢印出なかったよ」


 どういうことだ?依頼主がログインしてるかしてないかの違いか?


「……バグ、ですかね」


「それもあり得るか……。ま、細かいことはどうでもいいよ!」


「いいんですかね……」


 哀れみのこもった目で見られてるけど気にしない!それが俺!

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