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1.俺が転生して君が居なくて
だがしかし!
選択肢は残されてはいなかった!
「我が名は魔王。
我に仇なす其方を駆逐しようぞ。」
俺は遡って説明しよう。
いつものように鬼畜エグい系フリーソフトを満喫しようとパソコン(windowsを開いていた。
それだけのことさ…。
え!?
「どうした?怒りで声も出ないか。」
「いや、ちが、普通は神、て、え?」
てか、この時点でこの魔王って存在と対等じゃね?
だめ?
「名は聞かん。意味がないだろうからな。」
「お前女かよ!」
はー!?
胸があって、中程の腰はくびれていて、髪が長くて…
あ、男になった。
なんだこの狡い奴。
魔王?
「俺ははやぶ…」
ここどこ!
俺誰!
「あら、生まれたのね。」
母君!
胸を露出するのはもう少し待ってくだせえ!
「ん?何かしら、君。変わって…」
「ゆゆ子、何泣いてるんだ、しっかりしろ!」
お父さま!?
「まあ!」
俺、生まれる。