3話 探索&遭遇
今日の投稿二話目です。どうも、新です。
設定を考えるのに時間が取られますね…
私は本当に初心者なので、設定とか文章とか考えるのに四苦八苦してます(笑)
そこらへんも勉強しながらぽつぽつと書いていきたいと思います。
それでは、どうぞ
暗闇の中、悠斗の右手が光っている。
(うぅ……なんだ……? 右手が痛い……。なにが起こったんだっけ……?)
正確には右手の甲にあるしるしなのだが。悠斗の意識は徐々に覚醒していく。
悠斗は重い瞼を開いた。
「真っ暗……?」
真っ暗だった。悠斗の『右手の甲』から出る光だけが光源になっている。
「なんでこんなところに……あっ」
落ちていた時の事がフラッシュバックし、立ち上がった。
「そうだ! あの手に穴の中へ放り込まれたんだ!」
「しかも落ちて!って……あれ? そういえば僕、立ってるな……?」
気づく、自分が堅い床に立っていることに。
「この床……木かな?それに……」
無意識に右手の明かりを使って周囲を照らしていく。
「まわりの壁? も木なのかな……」
そんな疑問を抱いて、壁に手をつく。
「やっぱり木……だね、これは」
材質を確認した。
「だとしたら、ここは穴の中になるのかな……」
周囲を照らしながら探っていると、あるものを見つけた。
「あれは………」
閂らしきものが木の壁の突起に引っかかっていた。
「閂……? 閂があるってことは……!」
悠斗は慌ててその戸に近づいてく。
「やっぱり! これは戸だ!」
悠斗は歓喜した。これで外に出られる! と
「これを外して……よいしょ……っと」
ゴトンっ、と閂が外れる。少しずつ戸が開いてく。隙間から光が漏れているようだ。
「やった! 外だ! 急いで学校に……」
外に飛び出し、呆然とする。
「ここ……。どこ?」
そこに広がっていた光景は、目が届く範囲すべてが平原だった。
「なんなんだよ………ここはどこなんだよ!」
悠斗は地面に膝をついて叫んだ。
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悠斗は平原を歩いている。あの後、しばらくして冷静になり、考えた結果。周りの探索をすることにした。
「一体ここはどこなんだよ……。穴の中じゃなかったのか……? どう考えてもおかしいよ……」
数分前。 外に出て悠斗がまず確認したのは、自分がいた場所だった。
小屋、だったのである。小屋だ。
特に特徴がない、木で作られた小屋。
そんな小屋から悠斗は出てきたのだ。
「小屋……? 僕は小屋の中にいままでいたのか?」
(手に放り込まれた穴の先は小屋だった? そんな馬鹿な……)
ゆっくりと思考する。
(第一、僕は穴の中で下に落ちていったじゃないか。なのに小屋? もうわけがわからないよ……)
そもそも小屋の外に平原が広がってる時点でおかしいのだ。
(仕方ない、まわりを見てきて確認するしかないか……)
そして、探索を開始していた。
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歩き始めて30分ほどだろうか?悠斗は不安で心がいっぱいだった。
「疲れた……。なんでこんなに疲れるんだ……」
それは悠斗の精神に負担がかかっていたからであった。
未知との遭遇、未知の土地、悠斗の心に重くのしかかっていた。
探索を続けてみたものの、平原が続いているだけで、
たまに岩が転がってる程度しか発見できてない。
そんな平原をひたすら歩いている。
「はぁ……はぁ……」
「なにか建物は……ないのかな……?」
まわりを見渡すも、同じ光景が広がっているだけだ。
悠斗はウンザリすると、近くにあった岩に座って休憩するのだった。
「ふぅ……」
休憩しつつ、身近にある疑問に目を向けた。
「……それにしても、この右手にあるしるしはなんだろう?」
そのしるしは、外に出てから再度確認してみたが、右手の甲の中心に円があり、
その円の中には一対の翼が描かれていた。
「なんでこんなものが僕の右手に……」
「しかもこれ、光ってたしな……。危なくないよね……?」
悠斗しかいない平原でその言葉がぽつりと落ちていく。
かと思われた。
「ぢゅー! ぢゅー! 」
悠斗の背後からそんな鳴き声が聞こえてきた。
「なんの声?!」
驚いて後ろを振り返った。
「ぢゅぢゅー!」
丸い、鼠色の物体があった。
「なん……だ? これ……」
すると、その物体は鳴き声をあげながら飛びかかってきた。
「ぢゅぅぅぅぅぅ!」
「うわぁ!」
咄嗟に岩の横にジャンプし、その物体の突進を避けた。
「あっぶない……!」
すぐ離れようとした悠斗だが、目を離すと危険と思いすぐにさっきの物体の方に目を向けた。
「一体なにが飛んできたんだ? 生き物か……?」
悠斗はその生物を凝視した。
よく見ると丸い体の中心に顏らしきものがある。
テレビで見るようなネズミの顏を、少し凶悪にし、牙が尖っている。短いが手足もある。
襲ってきたことから考えるに、敵意があるようだ。
悠斗は周囲をサッと見渡し、このネズミ(?)だけここにいることを確認した。
「完全に襲ってきたよね? このネズミ……」
「ぢゅぅ……ぢゅぅ……!」
ネズミ(?)は警戒しているのか、声をあげながら近づいてくる。
(ここで後ろを振り向くのは危険だな……。少しずつ後ろに下がるんだ……)
すり足をする。ついさっき――何時間経っているかわからないが――も同じことしたな……と呑気に考えながら下がっていく。
その行動を見てネズミ(?)が接近速度を上げた。
「!?」
悠斗は後ずさりながら
「僕、運動得意じゃないんだけど……」
そう気弱に呟く。
9/15 少し文章を改善しました




