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ギルド証

オーガを一体倒した後、装備を解除して残り9体を探しに行く。ただでさえ装備を展開出来る人が少ないので使っているところを目撃されれば間違いなく目立ってしまうからだ。探し始めるとやはりゴブリンほどホイホイと見つかってはくれずクエストの討伐数に届いた時には日が暮れていた。ちなみに昼飯は昨日のアンドラシカの肉を焼き、残りのオーガについては魔力弾で圧倒した。


「あー、終わった終わった!」

「お疲れ様じゃ主殿。いつの間にあんな技を編み出したのじゃ?」

「魔力弾のことか?今朝だよ。」

「今朝であの錬度か!?ほんに主殿の成長は末恐ろしいものがあるの...」

「褒めても何も出ないぞ。そうだ、クーロン召喚獣装備って武器だけ出したり武器の形状変えたりってことはできないのか?」

「武器だけ出すことは可能じゃ。しかし形状を変えることはできん。形状は召喚獣によって個々の形を持っておるからの。」


なるほど、短剣だけ出して戦うことはできるらしい。武器だけなら展開しても問題は無いだろう。防御力は下がるが普段の戦闘ならそのくらいでも問題無いように思える。ただ不意打ちが怖いので普通の装備は買っておきたいところだ。


「そうなのか、そこは個性だな。さてと、今からギルドに報告に行くけどクーロンはどうする?」

「しばらくは一緒にいたいがまだ路銀があまりないからの、夜は魔界に戻るとしよう。」

「悪いな、せめて晩御飯は食べていくといい。」

「本当か!?流石我が主殿!太っ腹じゃの。」


クーロンは心底嬉しそうに喜んでいた。確かにこの世界のご飯は美味しいので気持ちはわからなくもない。実際俺も今日の晩御飯を楽しみにしている。帰りは昨日と同じく身体に魔力を巡らせながら帰った昨日と比べると段違いに安定していた。早撃ちの副次効果だろうか。


「いらっしゃいませ〜、ご要件はなんでしょうか〜」


ギルド着くとまた昨日の受付とは違う子だった。腰まである桃色の髪を後ろで軽くっている女性で胸周りには凶悪な大きさの桃が二つ…身長は160くらいだろうか?おっとりお姉さんと言う感じだ。


「クエストの報告をしにきました。」


そういいながらクエストの受注用紙を2枚と魔石を差し出す。


「二つもこなしたんですか?凄いですねぇ。

少々お待ち下さい〜。」


驚きながらも用紙を受け取り報酬を持ってくる。


「こちらがゴブリンの討伐報酬、こちらがオーガの討伐報酬になります。御確認下さ~い。」


言われたとおり確認してみるとゴブリンの討伐報酬は銀貨90、オーガの討伐報酬を見ると金貨2銀貨50が置かれていた、かなり結構美味しい。


「あら?おめでとうございます。ビギナー卒業ですよぉ~。」

「ビギナー?なんですかそれ?」

「あれ、聞いていませんか?冒険者に登録したてのいわば仮冒険者ですねぇ、ビギナーだとギルド証ももらえませんしランクもまだありませんからランクがついたクエストは受けることができないんですよ。」


話を要約すると、ビギナーから始まりアルファベットのAからZまでランクがあり、最高位がZとなる。ランクはクエストをこなすことでもらえるランクポイントを積み立ててあげていくらしい。現在のZ級冒険者は世界でも数えるほどしかいないらしい。Zで終わりなのかと聞いたところ、それ以上にも一応あるらしいがこちらはランクポイントが桁違いなので到達者は未だ2人しか出ていないとのことだ。


「なるほど、ありがとうございます。じゃあ僕はAランクになったんですか?」

「いいえ。今回はクエストの完遂速度も加味されたのでCランクに昇格ですぅ。あ、こちらがギルド証になります。」


そう言って渡されたのは薄い長方形の鉄に名前、ランク等が刻んであるカードだった。ずっしりと重い感じがまたたまらない感じだ。

9話完です。

最近ラノベが積まれてるのでそろそろ消費しないとな...

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