作戦会議②
”龍の息吹亭”を出て入ったカフェは”ランページ”というらしく落ち着いた雰囲気で話し合いにはもってこいの店だ。俺はブラックコーヒー、クーロンはミルクティーを注文して席に着く、
「さて、じゃあ続きを話してもらおうかどういうことだよレベル78と7で何とかなるってのは?」
「主殿は少々誤解されておる。レベル78なんかと戦ったらいくら主殿でも死ぬかもしれん。」
「そりゃそうだろうな。」
「うむ、じゃから我の言いたいことはの、永遠と逃げろということじゃよ。」
「は?そりゃ確かに隠遁は持っているけど永遠は無理じゃないのか?」
「いんや、主殿ならできるぞ。常人は極少のMP上限しか持たんが主殿は膨大な総量じゃろ?通常スキルはMPを消費して魔力を生成、循環して発動するのは前に話したのは覚えておろう?」
「あぁ、それは確かにそうだな。永遠と隠遁スキルを使いっぱなしで逃げ回ればいいのか?隠遁て言っても気配を殺したりするだけであって目視されたらアウトだぞ。」
「うむ、そうじゃの。実はそれが一番の気がかりなんじゃ。まぁそこは何とかなるじゃろ」
「何とかって…なんて無責任な。」
そんな感じのやりとりでゴブリンキング討伐の作戦が決まった。助かるも助からないも運のうち、運も実力のうちっていうやつだ。それにもし見つかって戦闘することがあってもクーロンがいれば何とかなるだろうと思ったが、クーロンに「我がいたら主殿のためにならぬ」といわれたので自分で頑張るしかないらしい。そんな感じに二人で明日の方針を決めた後クーロンは魔界に帰った。かくいう俺の宿探しは昨日と同じ轍を踏まずきちんとした宿をとることができた。”カンテラ亭”というところで朝食が標準でついていてオプションで昼食と夕食をつけることができるらしい、一泊の値段は15銀貨と昨夜より少々割高だがその分部屋もきれいだし設備も値段分のグレードという感じだ。今日は明日のシュミレートをかっちりがっちりと固めてから眠りについた。