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グランデパラパス物語  作者: ねこてい
はじまり
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はじまり

およそ300年ほど前に傾いた前王国パラパスが内乱の末、一兵卒からのし上がった将軍が立て直してパラパスの姫とくっついてできた国。正式名称はグランデパラパス王国。剣と魔法が推奨される王都 グラングレートでの物語。

※※※※ なろう書き方実験中です、本文の更新は少し先になります。カメの歩みです>< ※※※※

※※※※【 R15】は予防で一応(汗)… ※※※※

始祖の時曰く(いわく)、11人の神々は降り立ち、只中に(ほむら)があがる。

神々のうち、二人は森に、一人は砂漠に、一人は西に、一人は東に、五人は中原に残った。

中原の五人のうち、一人は山に、一人は草原に、一人は畑を耕した。

一人は人の内に、一人は(ほむら)に。


凍土の先にたどり着き、(グルア)の声の十二人目が、後から降りてくる。


ー神殿の始原の書よりー


※※※※ ◇ ※※※※


人の姿をした『ソレ』は、眼下に広がる森林とその先の草原を見つめ口元(くちもと)を僅かに歪めた。

側に第三者が居てそこだけ見れば、笑みにもとれたかもしれないが、『ソレ』の目は眼前の全てのモノを焼き尽くすように見開かれていた。


口元がさらに上がる、微笑みから歓喜へ、腹のそこから、喉の奥から、頭の芯の中の中から、その目の前の全てのモノへの記憶と熱情が『ソレ』の喉を、甲高い音となって震わせる。


今、空には陽が輝き、雲もなく、青空が広がっている。

本来ならば、鳥が群れ飛んでいる頃である。

また、山々と眼前の森の中では、獣などの生物が、陽のもとの温もりの内に活動している頃である。


しかし、今、空には鳥はおらず、獣の声も山には聴こえない。


絵の具で塗りつぶした様な青に囲まれた()の下、『ソレ』だけが音を立てていた。


笑っている。


絶え間なく。


終わりなどこない様な勢いで。


『ソレ』は(おのれ)の周りの空気を喰らい、高く、低く、眼前の全てのモノを笑い続けた。


誰も知らない。


ある日の事。


※※※※ ◇ ※※※※


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