第二話 モコが起こした大異変
キッズウィンは朝日を見て楽しそうな表情をしていた。
「今日もいい天気だ。なんだか楽しいことが起こりそうだな~♪」
台風ワールドには様々なキャラクターが住んでいる。
妖怪やケモノなど、かき集められたものではなくデータ構築により誕生したキャラクターたちである。
台風ワールドはサイバー空間に突如として姿を現した世界。そのため、その規模やデータ量に関しては謎が多く、冥界や闇空間などがある。
更に人間界のデジタル技術向上が影響しているせいか、台風ワールドで起きた異変は、人間界にも影響していく。
キッズウィンはその世界の異変を止めに行ったりしている。
キッズウィンの後ろにペンギン戦闘機の兄弟がいた。
その兄弟は【戦闘機】と付けられているが実際は【亡霊】である。
空を飛ぶことを夢見たペンギンの兄弟が南極の氷から転落して死亡した後、亡霊となっている。人間界の戦闘機に乗り移り勝手に飛行させたり、その戦闘機のスペックを自分のものにしたりするほどいたずらが絶えない。霊前、生きていた時の目的にまだ未練があるせいか成仏すらできていない。
「ねぇ、キッズウィン。人間界でまた異常気象が起き始めたよ。」
「また、トラブルシューティングか。」
キッズウィンは少しやる気がなかった。
「でも、ここんとこ妙にモコの姿がないなぁー。」
一方モコ達は、闇空間にいた。
そこは一日中、太陽が昇らない、ドルレインという人物がその場所のリーダーであるため、闇に包まれていたりする。
ドルレインとは、ある架空の国の神話で「夜(闇の空間)」が神格化したものである。時空を操る能力を持った人間離れなキャラクターである。
キッズウィンはその場所へ向かった。
まっ暗闇だが、キッズウィンは人間ではないので暗闇の中でも行動はできる。
モコと西南薫とタチイヌイヌノフグリとサンバッタがいた。
異変の原因はこの4名である。
この4名は、闇空間で木星の儀式を行っていたため人間界にも異常気象となって襲いかかった。
キッズウィンはモコ達に言った。
「お前達の企みも此処でシャットダウンだ!サンタサンダー!」
4人は上手く攻撃を避けた。
「元素針!」
モコの必殺技をサンタサンダーで焼き払った。
「螺旋衝動撃!」「ビック・プレッシャー!」
タチイヌイヌノフグリと西南薫の攻撃がキッズウィンを襲った。
「うぁぁぁぁぁ!くそー!」
キッズウィンは熱くなりだした。
サンバッタは、貯めておいた太陽エネルギーで攻撃に入った。
「サンレーザービーム!」
15発をキッズウィンは避けた。
キッズウィンは西南薫を懲らしめ、タチイヌイヌノフグリも懲らしめた。
サンバッタとモコは、上手くキッズウィンの攻撃を避けた。
「サンバッタ、合体奥義だ。」
「おう。」
「合体奥義!グラビリティソーラーアタック!」
キッズウィンはサンタサンダーのマックス版で対抗した。
そして、戦いはキッズウィンが勝った。
「シャットダウンイズコンプリートサクセスオペレーション!」
その結果、人間界の異変も解除された。
次回 第三話 そわそわする異変。お楽しみに!