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【第8章】 春風と家族の絆

春まつりが終わったあとも、王都には、

穏やかで優しい時間が流れていた。


■ ■ ■


【王都の春まつり後のほのぼの日常】


王城の庭園では、

マリーが作った特大いちごタルトの跡地に、

色とりどりの花々が植えられた。


「わぁ~、きれいだね!」

「ふふ、また来年もお祭りできるといいな」


子どもたちは、春風に誘われて、のびのびと駆け回っていた。


ゼウス王もマリア王妃も、

ティータイムを楽しみながら、

平和な日常に感謝していた。


「やっぱり、のんびりが一番じゃなぁ」

「そうですね、ゼウス様」


■ ■ ■


【ケリーの旅の途中で拾う“もうひとつの奇跡”】


一方、放浪中のケリーは、森の奥で不思議な光景に出会っていた。


「おや? あれは……?」


小さな泉に、

虹色に輝く卵がぽつんと置かれていたのだ。


近づくと、卵がピコピコ動き始める!


「えっ、えっ!? なんか生まれる!?」


ポコンッ!


卵から出てきたのは、

ふわふわした毛並みの、小さなフェンリルだった!


「うわ~っ、かわいい~~!!」


ケリーは大興奮。

フェンリルの子どもは、すぐに彼女に懐き、尻尾をぱたぱた振った。


「よーし、あんたも一緒に旅しよっか!」


ケリーは新しい仲間「ミニフェンリル(名前:フワ)」を連れて、

さらに楽しい冒険へと旅立った。


■ ■ ■


【ショーンとミニドラゴン・ルルの新エピソード】


王都では、ショーンとミニドラゴン・ルルが大人気だった。


「ルル、あれ飛んで取ってきてー!」


ショーンの言葉に、ルルはきゅいっと鳴いて、

王都の広場をピューンと飛び回る。


子どもたちも一緒に大はしゃぎ。


「ショーンくん、ルルすごいね!」

「ねー、かっこいいでしょー!」


ルルは、王都のアイドル的存在となり、

ショーンもすっかり得意げだった。


マリーは微笑みながら、二人(?)を見守っていた。


■ ■ ■


【エリー、新しい美容グッズを作成】


一方エリーは、

王都の女の子たちのために、

新しい【可愛い美容グッズ】を開発していた。


・キラキラ光るヘアブラシ(髪にツヤを出す魔法効果付き)

・ハート型のミニ香水瓶(気分がリフレッシュするアロマ入り)

・ふわふわクッション付きの化粧ポーチ(中身が整理整頓できる魔法つき)


「ふふ……可愛いものって、やっぱり元気が出るよね」


完成したグッズは大人気!


王都の女の子たちが、

エリーに憧れて行列を作ったのだった。


(……またファンクラブが増えたことに、エリーは気づいていない)


■ ■ ■


【マリー、大型公園・温泉施設・遊園地を作成】


マリーは、家族や王都の人々がもっと楽しめる場所を作ろうと考えた。


ネットショップから、次々と資材や設計図を取り寄せ――


なんと!


・大型公園(森と小川とアスレチック)

・巨大温泉施設(露天風呂・岩盤浴・サウナ付き)

・王都初の本格遊園地(観覧車、ジェットコースター、メリーゴーランド完備)


を一気に建設してしまった!!


「すごい! これ、全部マリー様が!?」

「わぁーい! 遊園地だー!」


子どもたちは大喜びで駆け出していった。


■ ■ ■


【ゼウス&マリア、温泉で癒される】


ゼウスとマリアも、

新しくできた温泉施設で、のんびり極上のひとときを楽しんでいた。


「ああ……極楽じゃぁ……」

「ふふふ……たまには、こういう贅沢もいいですね」


二人は露天風呂に浸かりながら、

春の夜空を見上げた。


■ ■ ■


【ショーン、遊園地に夢中】


「わーい! ルル、次はジェットコースターだー!!」


ショーンはミニドラゴン・ルルを連れて、

遊園地のアトラクションを大満喫。


観覧車に乗り、

メリーゴーランドで大はしゃぎ、

ジェットコースターで「きゃーー!」と叫び――


夜には、花火まで打ち上がった。


「たのしかったぁ~!」


ショーンは満足そうに、ルルと一緒に寝落ちした。


■ ■ ■


【ラストシーン】


夜、静かな王城。

マリーはバルコニーで夜空を見上げながらつぶやいた。


「……ほんと、みんな楽しそうでよかった」


隣では、スプリンク(春の精霊)が小さく頷いた。


《春は、まだまだ続くよ、マリー》


家族も、街の人も、

みんなが笑顔で過ごせる場所。


それこそが、

マリーたちの――王都の、何よりの宝物だった。

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