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【第4章】兄妹それぞれのスピンオフ編

■ ■ ■


【マリー編】

~王都スイーツ大作戦~


「ふわ~、今日もいい天気だね!」


マリーは王都の新しいカフェ街を散策していた。


ネットショップで取り寄せた最新スイーツレシピ本を片手に、

「お菓子祭り」を開催しようと計画中。


ギルドマスターからも依頼が来ていた。


《王都の子どもたちに、特大スイーツを作ってほしい!》


よーし、やるぞー!


家庭菜園スキルで大量のフルーツを収穫し、

アイテムボックスから「超特大お菓子工房セット」を取り出す。


結果――

王都広場いっぱいの巨大いちごタルトが完成!


子どもたちが歓声を上げ、

大人たちも行列を作り、

王都がスイーツパーティー会場に変わった。


「うん、最高!」


マリーは満面の笑みで、タルトをほおばった。


■ ■ ■


【エリー編】

~王都ファッション革命~


「ふふ……今日は新作ドレス作りよ!」


エリーはおしゃれと裁縫が得意。

王都の若い女性たちから密かに憧れの的になっていた。


この日、王立仕立て屋から依頼が来た。


《春の王都ファッションショーに、特別衣装を出してほしい》


エリーはアイテムボックスから、

最高級の布や、異世界【日本】から取り寄せたデザインブックを取り出す。


(うん、可愛くて、動きやすくて、でもエレガントな服……!)


徹夜で試作を重ねた結果――


完成したのは、光を纏ったようなドレス!


当日のショーは大盛況。

エリーは新たな伝説を作った。


(……まさかファンクラブがまた増えるとは知らずに)


■ ■ ■


【ケリー編】

~ドタバタ王都探検~


「えへへ、今日は何か面白いことないかな~!」


王都を歩くケリーは、期待とともにわくわくしていた。


空間魔法を駆使して、

商店街、図書館、温泉施設を飛び回る!


(あっ! このアクセサリーかわいい~)

(え、こんなところに隠し温泉!?)


勢い余って王都の警備隊に迷子と間違われるが、

ケリーらしくニコニコ誤魔化して無事解決。


途中で拾った「幻の宝箱」を空間魔法で持ち帰り、

あとでマリーに鑑定してもらうことにした。


ドタバタだけど、楽しい一日!


■ ■ ■


【ジョン編】

~静かな読書と小さな冒険~


「今日は静かに過ごそう……。」


ジョンは王城の図書館で、新たに発掘された古文書を読み漁っていた。


すると、一冊の封印された本を発見。


《読んだ者を、昔の王都へと導く》


「……ちょっと、面白そうだな。」


本を開くと、

一瞬にしてジョンは、数百年前の王都ラブヘブンにタイムリープ!


古代の人々の暮らしを観察し、

現代とは違う素朴な温かさに触れる。


(王都はずっと、温かい場所だったんだな……)


数時間後、現代に帰還。

そっと微笑みながら、読書に戻った。


■ ■ ■


こうして、兄妹たちはそれぞれのスピンオフの日々を過ごしていった。


家族で過ごす時間も、

一人ひとりの時間も、

すべてが愛おしい日常の一部だった――。

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