【第14章】 奇跡の光、そして新たなる挑戦
【新たな力を得たマリーたち】
王都地下で発見した「光の樹」――。
それは、王家に宿る”絆”を、さらに強める力を持っていた。
マリーたち兄弟姉妹は、それぞれに新たな加護を得た。
・マリーは【すべての癒し】の力
・エリーは【美を司る力】
・ジョンは【時を読む力】
・ケリーは【旅路を照らす力】
・ショーンは【未来を繋ぐ力】
家族それぞれに、新しい未来への扉が開かれた。
だが、それと同時に――
王都には、大きな変化の波が訪れようとしていた。
■ ■ ■
【第1王子、父になる】
春のある日。
リリス姫――いや、今は「王妃リリス」となった彼女が、
一人の小さな命をこの世に迎えた。
「生まれました……元気な男の子です!」
医師の言葉に、シリウスは涙ぐみながら息子を抱き上げた。
「……ようこそ、俺たちの世界へ」
リリスはそっと微笑み、
「シリウス様……ありがとう」と優しく囁いた。
その瞬間、王城中に祝福の鐘が鳴り響く。
王都に、新たな王子誕生――!
■ ■ ■
【王様&王妃、第1王子夫妻に世代交代】
ゼウス王とマリア王妃は、
静かに玉座を降りた。
「これからは、若い力に任せようかの」
「ええ、ゼウス様。私たちは、次の春を見守りましょう」
正式に、
第1王子シリウスが【第13代国王】に即位した。
新たな時代が、輝かしく幕を開けた――!
■ ■ ■
【第1王子、新しい王様として奮闘!】
だが、新しい生活は想像以上に大変だった。
・早朝から国政の打ち合わせ
・昼は各国との外交会議
・夜は育児と王妃リリスのサポート!
(……寝る暇が、ない……!!)
シリウスは本気で目を回しそうになりながらも、
家族を、国を、必死に支え続けた。
リリスもまた、王妃として、
母として、強く、美しく成長していた。
■ ■ ■
【兄弟姉妹、それぞれの思い】
マリーは、王都にできた大型公園で
子どもたちにお菓子を配りながら思った。
(シリウス兄様……本当に立派になったなぁ)
エリーは新しい美容ブランドを立ち上げ、
王都中の女性たちに夢を与えながら、心の中でつぶやいた。
(兄さんの背中は、もう私たちの憧れなんだね)
ジョンは、静かに図書館で本を読みながら思った。
(大丈夫。俺たちは、ずっと家族だ)
ケリーは、旅先から空間魔法でメッセージを送りつつ。
《兄さん、無理すんなよー! あたしも世界中から応援してっからなー!》
みんな、それぞれの場所で、
シリウスを心から応援していた。
■ ■ ■
【父と母は隠居生活】
一方、ゼウスとマリアは――。
「ほっほっほ、今日ものんびりじゃな」
「ええ、ゼウス様。……あ、ショーンくん、そこ危ないですよ!」
二人は、ショーン中心の
超アクティブ生活に突入していた。
・朝はショーンとジョギング
・昼はショーンとお菓子作り
・夕方はショーンと冒険ごっこ
(……これでは隠居どころではない)
マリア王妃はふと、
ため息混じりに呟いた。
「……たまには、二人きりで温泉旅行でもしたいですね」
ゼウス王も、そっと同意した。
「そうじゃな……わしも、静かに酒が飲みたいわい」
だが、その願いが叶うのは――
まだまだ、先の話になりそうだった。
■ ■ ■
【ラストシーン】
王都の夜空には、
今日も無数の星たちが瞬いている。
マリーはバルコニーに立ち、
そっと星空を見上げた。
(時代は変わっても、家族の絆は変わらない)
心に温かい想いを抱きながら、
そっと微笑んだ。
――王都、新しい時代へ。
希望と絆に満ちた未来へと、
家族は歩み続ける――。