【第12章】 ショーン大脱走!? ~牢屋を飛び出して新たな大騒動~
【牢屋王国、限界を迎える】
「ふふふ……ショーン王国最高~!」
お菓子に囲まれ、
ゲームをしながらミニプールにちゃぽんと浸かり、
ショーンは牢屋生活を満喫していた。
だが――。
「……そろそろ、飽きたかも」
甘い生活に慣れすぎたショーンは、ふと、自由への憧れを抱く。
「よし、脱走だぁぁ!!」
ミニドラゴン・ルルと、しゃべるスライム(趣味ポエム)を従えて、
ショーンはこっそり牢屋から脱出計画を開始した――!
■ ■ ■
【脱走計画スタート!】
まずは、牢屋の壁をチェック。
「ふむふむ、ここなら空間魔法で……」
次に、警備のスケジュールをチェック。
「ごはんの時間が一番チャンス!」
ネットショップで取り寄せた
「透明マント(マジで見えなくなる)」と
「音を消す靴」も装備。
「これで完璧だー!」
ショーンは大真面目に、
【大脱走プロジェクト】を実行に移した。
ピョンッ!
シュタタタタ――!
そして、
ついにショーン、牢屋脱出成功!
■ ■ ■
【家族、大パニック】
それから数時間後。
「ええええええ!? ショーンがいない!?」
牢屋を訪れたマリーは、空っぽの牢に目を丸くした。
エリーは顔面蒼白。
「また、またなの……?」
ジョンは深くため息をつきながらつぶやく。
「また冒険に出たな、あの自由人は……」
ケリーは大爆笑。
「やっぱりショーン、最高すぎるー!」
ゼウス王とマリア王妃も、すぐに非常召集をかけた。
「全兵士、総動員! 王都内捜索開始じゃ!!」
王都、再び未曽有の大騒動に突入した――!
■ ■ ■
【マリーたち、追跡開始!】
マリーたち兄妹も、王都中を駆け回った。
・マリーは食堂と遊園地を捜索。
・エリーは図書館と花畑エリアを探索。
・ジョンは地下通路を調査。
・ケリーは空間魔法で空からスキャン。
「どこ行ったのー! ショーン~~!!」
だが、ショーンはネットショップから取り寄せた【小型隠れ家セット】を使って、
王都の公園の地下に秘密基地を作り、のんびりおやつタイムを満喫していた。
「ふふふ……ボク、天才かも!」
ルルとスライムと一緒に、秘密の冒険を楽しんでいたのだ。
■ ■ ■
【ショーン、王都中を大冒険!】
その間、ショーンは――
・王都の隠し温泉を発見して勝手に入浴!
・商店街で子どもたちに「伝説の探検家」としてサインを求められる!
・市場でスイーツ食べ放題チャレンジ!
まさに、自由を満喫していた。
(これはこれで……最高の冒険だなぁ)
■ ■ ■
【ついに発見! 家族、それぞれの想い】
それから二日後――。
マリーが偶然、広場の噴水で遊ぶショーンを発見!
「ショーン~~~~!!!」
飛びついて抱きしめた。
「もぉぉぉ!! 心配したんだからねぇぇ!!」
エリーも泣きながら走り寄り、
ジョンは苦笑いしながら頭をなで、
ケリーは爆笑しながら拍手した。
ゼウス王とマリア王妃も、王城から駆けつけた。
「……よかった、本当に無事で」
「まったく……どこまで心配させるんじゃ!」
でも、
家族みんなの顔には、心からの安堵と笑顔があった。
■ ■ ■
【ラストシーン】
夜。
王城のテラスにて。
ショーンは家族に囲まれ、
ルルと一緒に、宝物の地図を広げながら語った。
「次は、家族みんなで冒険に行こうよ!」
マリーたちは顔を見合わせ、
そして――微笑んだ。
「……うん、今度はみんなで行こう」
夜空には、無数の星たちが優しく輝いていた。