空が飛べない天使
俺の名前はアレン
俺は空が飛べない、ただ羽の生えた天使である。
「おーい、アレーン。ゼウス様が呼んでるよー!」
「ゼウス様が!?分かった!今行く~!!」
そう俺はゼウス様に使える天使の一人だ。
ゼウス様は凄いお方で俺たち天使を作ったんだ、そしてゼウス様にはあの憎たらしい悪魔であるルシファーと言う嫁♂がいてその間には天使キラーの娘、コスモスがいる。
「お呼びですか?、ゼウス様」
「あぁ…アレンか、お前に任務をやる。俺の娘、コスモスを探してくれるか?」
「コスモス様ですか?、分かりました」
やった!、ゼウス様に頼られてる!!
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「よいのですか?、アレンなんかに任せて」
「あ?任す?アレンにか?バカ言え任せるわけあるか、あれにコスモスは触らせん、ましてや堕天しかけている天使なんかにはな…」
「左様ですか、ではあれは…」
「あれはもう用済みだ、コスモスの件は別の天使にお願いしている」
「なるほど」
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「ふふん、ゼウス様に頼まれたこの仕事全うしなければ、何せ俺は鼻が利く空が飛べなくとも見つけられるさ!」
「あ!、見つけた今日の仕事!!お前だなゼウスに捨てられた哀れな天使は」
「は?、何言って…」
「あは、何も知らないんだ!哀れだ~!!」
「いつの間にっ!?、それに嘘だ!!ゼウス様がそんなことするはずが…んぐっ!?何す…」
悪魔はいつのまにか俺の後ろに回っており後ろから強い力で押さえられ口に指を入れられ身動きがとれない状態にされる。
それにあがこうと必死に動くが力の差で動けずほどけない。
「あは!、可愛い~!堕としがいあるね君」
「やめっ、ひぅっ…」
「君さ、捨てられたんだよ?ゼウスに…もうさ忠誠なんか捨てなよ、そんなの持っててもなんの意味もないんだから」
「あがっ、やだ…」
「ほら、堕ちよう?僕と良いことしよーか。んーと、天使をおとすにはここだな!?」
「びくっ、そこはっ、あぁっ…いや、やめ…」
悪魔は口に手を離して、天使の弱点であり楽に堕天使させられる所をいじくり回す。
「ここか!、流石僕てんさーい、早く堕とさないとどやされるからしっかり堕ちてね!!」
「いやっ、あっ…あぁっ…な、んで…ゼウスさ、ま…」
「よしよししっかり堕ちてくれたね!!」
俺の姿は変化して羽がしっかり黒く染まり、白の天使から黒色の堕天使へと変貌していった。