プロローグ「死亡-そして転生」
そして転生してから5年で前世の記憶を思い出した。
前世の名は神谷雅人,今の名はオリティア・ルシフェル,
フィスティマ王国のオリティア領の貴族,
オリティア公爵家の長男として生まれ変わったようだ。
それから6年の月日がたった頃,
この世界についての本を見つけて読んでいた。
この世界には4つの国がある。
要塞都市ロングリス王国,天空要塞タルガリア,
海の都ミナクルト,そして俺のいるフィスティマ王国の
4国は王国ができて以来ずっと対立しているようだ。
その本を返す時にある本に目が止まった。
魔法についての本があることに気づいたのだ。
その本を借りて俺は部屋で徹夜しながら魔力の使い方を学んだ。
2ヶ月後には魔力をコントロールして,
身体強化の魔法まで使えるようになった。
俺はその後もどんどん色々な魔法を覚えていった。
12歳になった頃,俺は両親に魔剣士学院に入るように言われた。
魔剣士学院は央都にある,
来年から通える実力主義の学院らしい。
俺は数日後,央都に向かった。
まず央都で暮らせるぐらいの資金は
両親から受け取ったのだが…
「全然足りないんだよな…」
「入学するまで寮には入れないから」
「どうしよ…」
寮に入るまでは食費と生活費が必要で
入学試験は4ヶ月後…うん?4ヶ月後?
早めに行くのはいいけど早すぎるでしょ…
とりあえず4ヶ月間お金を稼いで生きる必要がある。
考えながら歩いていると,冒険者協会の看板に目が止まった。
「冒険者か…」