第42話 異変発生!ついに動き出す謎の影
これは、もう1つの日本が舞台の物語。魔法も異能力も使える様になった世界。
特別なその力を、悪事に利用する組織が現れてしまう。それに対し主人公である御堂心奏が数々の事件にに立ち向かうストーリーである。
そして今日も、また異能力を悪用した事件が起きてしまう、、、。
心奏と輝夜が調査した扉は、中に広がっている世界があの世とこの世の境界の様で、人っ子一人もいない世界。
あったのはいつ滅びたかもわからない程時間経過して壊れた遺跡と不自然に、文字化けした看板だった。
心奏と輝夜は、扉が消えてしまって戻れなくなりかけるが・・・
心奏の経験則からの感で、色々と試したところ無事現実世界へと戻れたのだが…。
心奏と輝夜は、樺音の指示を受け学園に戻ることに…。
心奏と輝夜が、学園に着くと理化学部の部屋では慌ただしくなっていた。
「あっ。お姉ちゃんと輝夜さん。お疲れ様です。」
妹の心湊が二人を見つけると声を掛けてきた。
続けて、何があったか話す妹の心湊。
「実は、二人が扉の調査に行ってる間に…。もう一つの扉から時折、物凄いレベルの魔力が観測されてその度に、中から何かがうごめく音が聴こえてきてるみたいなの。そして、例の音なんだけど…二回目が観測されたんだよね。二人が扉の調査に向かってから大体四時間くらいしてからかな?」
なんと、もう一つの扉では何かがうごめき更には、物凄い数値の魔力が観測されていた。
だが、二回目となる終末の鎮魂歌が流れ事態は、更に深刻化していくのであったのだ。
―後日―
心奏たちは、再び学園の理化学部の部屋に集まっていた。
そこでは、今後について会議が行われていた。
聖奈は、終末の鎮魂歌が流れる原因について、ある仮説を立てていた。
「皆さん。お疲れの中集まっていただき、本当にありがとうございます。では、私から一点話させていただきます。今回、終末の鎮魂歌が流れた原因についての二つの仮説を立てました。一つは、古代兵器が復活するというもの。二つ目に、我々の生きるこの文明が滅亡しかけているというものです。これはあくまで私の推測ではありますが、この仮説の内どちらかは起こると私は考えます。以上です。」
聖奈は、終末の鎮魂歌が流れる仮説を2つ立てたが・・・
これがまさか現実のものになるとは…この時いた皆は知らないのであった。
それから皆は、各々休憩をはさみつつ有事に備えて準備をしていた時だった。
急に、サイレンが鳴りだして心奏たちが驚く。
だが聖奈は、何が原因かを大急ぎで調査をしてそれを心奏たちに伝えた。
「皆さん…。こちらを見てください。」
聖奈は、モニターにある映像を流して話を続ける。
「例の扉から、物凄い魔力が今観測されていて今もなおその数値もどんどん跳ね上がっています。これは恐らく古代兵器と言ってもいい程の数値です。この扉がある場所が、かつて機械龍が現れた島…。名もなき島にあります。心奏さん。心湊さん。カトレアさん。輝夜さん。そして、タナトスさんは、大至急この名も無き島に向かってください。後から、私たちが向かいますので…。お願いします。」
その聖奈の指示を聞いた心奏たちは、大至急名も無き島へと向かったのであった。
―名も無き島―
心奏たちが着く少し前から、魔力の跳ね上がり方が更に極端になっていた。
もし古代兵器だとしたら文明を滅ぼしかねないレベルの数値をたたき出していた。
更には、心奏たちが住む街やその他の国や街も、魔力による影響を受け始めていた。
世界各地では、謎の地震が多発して、またあるところでは、火山が噴火していた。
人々がこの世の終わりだとパニックに陥ってしまっていた。
そして、心奏たちが名も無き島に到着すると、空は真っ黒と言ってもいいくらいに黒雲に覆われて・・・
まるで世界の終焉がすぐそこまで来ていると言っても過言ではない程に、天変地異や異常気象が観測されていた。
心奏たちは、急いで扉がある場所へと向かった。
そこには…カトレアと戦った彌羽雲母が扉の前に立っていた。
姉のカトレアが彌羽に声をかける。
「彌羽?そこで何をしているの?あなたはもしかしてだけど...私たちの邪魔をするつもりなの?」
カトレアが、彌羽にそう問いかけると彌羽から、驚きの返答が返ってきた。
「カトレアか。いや…わっちは、あなたたちに協力することにしたでありんす。この天変地異や扉の事変。そして、世界の終わりが訪れようとしているのは、わっちのダーリンが残した置き土産なの。これ以上、この世界この地球に迷惑をかける訳にはいかないからね。だからこそ わっちは、この事変に終止符を打って平和な世の中を取り戻したいと思っているでありんす。」
なんと彌羽は、水瀬が残した置き土産で世界が大変なことになり迷惑をかけたと思い、彌羽自身も心奏たちと協力して、この事変に終止符を打ちたいと話してきたのである。
すると、カトレアは彌羽にあることを告げる。
「彌羽。もしあなたが、協力するというのであれば、私たちは歓迎するけど…。もし、裏切ったりした場合は、この私が全力であなたを止めるから。それを肝に銘じておいて。」
カトレアがそう言うと彌羽は、コクっと頷き
「わっちはそのつもりでありんす。」
彌羽はそう返答する。
そして、心奏たちは、扉の中へ進んでいくのであった。
そして扉を抜けるとそこには・・・荒廃した街が広がり、文明や人類、そして動物たちも消えておりあるのは...
壊れた建物と遠くに見える謎の影だけである。
すると、謎の影が突如として動き出す。
それに伴って、強い地震が起こり心奏たちは、思わず地面に尻もちをついてしまう。
「痛っ…。もう何なのこの地震は。」
妹の心湊が、そう愚痴を零す。
だが、心奏は至って冷静で周りの状況を把握して皆に声をかける。
「みんな、聞いてもらえるかな?多分…いやこの地震は、あの謎の影が動いた時に発生したから、間違いなくあの影が原因よ。だから、あの影の正体が分かればこの地震の謎が解けるわ。」
心奏は、そう言うと皆が納得してコクっと頷く。
すると、再び影が動き出し少しずつ心奏たちの方に近づいてくる。
そして、心奏たちから約百メートルは離れた場所までその影が移動してきたのだが…。
その影の正体は、物凄く大きい機械兵の様な見た目をしていてたのだ。
しかもまるで古代兵器と言ってもいい程の威圧感を放っていた。
あまりの大きさに心奏たちは、度肝抜かれるが…。
世界の存亡と平和が心奏たちの肩に乗っているという事を深く理解して、心奏たちは臨戦態勢へ入る。
すると、その古代兵器と思しきものが完全に起動して更には、言葉を発してきた。
「我ハ古代兵器…。ラグナロク。世界二終焉ヲモタラス存在。」
なんとあの影の正体が古代兵器ラグナロクだと分かりはしたがのだが...
心奏たちはこの古代兵器ラグナロクと戦って、無事世界を救うことができるのであろうか…。
幾多のパラレルワールドの中のもう1つの日本のお話。ここに出てくる人物は、存在しておりません。
※15話以降は、心奏の身体の性別が女性になってしまっていますが、タイトルについての変更はございません。あくまで、‘‘元兄‘‘という立場として、物語が進んでいきます。