第40話 迫りくる時間との戦い!
これは、もう1つの日本が舞台の物語。魔法も異能力も使える様になった世界。
特別なその力を、悪事に利用する組織が現れてしまう。それに対し主人公である御堂心奏が数々の事件にに立ち向かうストーリーである。
そして今日も、また異能力を悪用した事件が起きてしまう、、、。
水瀬レンとの戦いの最中に、自身の持つ大切な宝の禁忌の箱を開けた心奏。
なんとその中に入っていたイヤリングを身に着け新たなる姿になった心奏は、水瀬レンとの激戦の末に見事勝利したのではあったが…。
水瀬最後の最後まであがきしまいには...
置き土産をされてしまった。
そして再び現実世界に、新たなる危機が迫って来ていたであった・・・。
心奏は、水瀬が言っていた置き土産がとても気になってはいたのだが…。
水瀬を倒したことにより心奏たちが居る世界は、謎に崩壊をし始めていた。
心奏は、急いで輝夜と姉カトレアにテレパシーで会話をして入って来た時に使った扉の前に集まろうという形で心奏たちはその扉が、あった場所へ急ぐのであった。
心奏たちは、急いで入って来た時の扉の前に来たのだが…。
「どういうこと?扉が、開かないだと?これでは現実世界に帰れない?噓でしょ・・・」
心奏は、現実世界に繋がる扉を開けようとしたのだが…。
何故か開かないという事に気が付いた。
その最中に、輝夜とマリンと姉カトレアが心奏たちと合流する。
「心奏無事に、奴を倒したんだな。よくやったな。」
姉のカトレアが心奏を褒めるのだが...
心奏は目の前にある扉が、開かないことを姉カトレアに伝える。
「実は、姉さんたちが来る少し前にここに到着したのですが…。この扉を開けようとしているんですけど…。全く開かなくて…その状況に困っていたところなんです。」
心奏は姉のカトレアが到着するまでにあったことを詳細に、話すとカトレアがあることを呟く。
「現実世界に確か…。心奏がかつて戦った樺音が居たよな。もしかしたら、彼女ならこの状況をどうにかできるかもしれない…。心奏!確か、テレパシーかその制御装置で会話できたよな?それを試してくれはしないか?」
姉のカトレアは、心奏に現実世界にいる樺音に会話をして貰い解決策を見つけようと提案する。
すると心奏は、すぐにテレパシーの方での会話を試みるのだが...。
「ダメか…。次元の壁をどうしても超えることができないか…。致し方無いわこの装置についている通話機能を試してみる…。」
心奏は、テレパシーだと次元の壁に突き当たってしまい、テレパシーが相手に届かないと理解する。
そしてすぐに自身の腕に付いてる制御装置にある通話機能で、樺音へテレパシーでの会話を試みると…。
「もしもし?心奏?無事に、奴は倒せたの?こちらに戻って来れそうなの?」
なんと樺音の声が、装置を通して聞こえてきたのだ。
樺音の声が聴こえた心奏は、会話を続けた。
「樺音さん。実は、この世界に来るときに使った扉なんですけど…。どういうわけか全く開かないんです。樺音さんなら、何かわかるかなと思って通話を掛けたんですけど。」
心奏は、扉が開かない原因がもしかしたら樺音なら分かるかもしれないと思い通話を掛けたのである。
すると、樺音から驚きの返答が返ってくる。
「心奏。もしかして、倒した奴は消滅したのか?もしそれだと、その世界を支える魔力が急激になくなり、世界の崩壊が始まっているはずだからそれが原因じゃないか?」
なんと、樺音は心奏が倒した水瀬が消滅したことによって・・・
世界の根幹を支える魔力が急激に減少したことが崩壊が始まった原因じゃないかと突き止めたのである。
すると、心奏は樺音にある提案を持ち掛ける。
「樺音さん。次元の壁に穴を開けて扉を使わずに、そちらへ戻るという事は出来ませんか?もし可能であれば…。あたしは全力で協力しますので…。」
心奏は次元の壁に穴を開けて現実世界の方に戻れないかと樺音に問いかけるが。
すると、樺音は少し考えた後に話し始めた。
「心奏。それは…できないこともないが・・・その場合心奏の魔力と私の魔力をリンクさせる必要がある。そして、心奏は解放できるだけの魔力を全出力で頼む。それでないと恐らくこの次元の壁を超えることができない。戦いの後で申し訳ないがそれしか手段がない。大丈夫か?」
樺音は、心奏と魔力リンクをすることによって次元の壁を越えれると提案すると心奏は迷いなく返答を返した。
「勿論、やらせてもらいますよ。この世界と運命を共にする勇気なんてないので|…。それでは、樺音さん。よろしくお願いします。」
心奏は、そう言うと今出せる能力を全開放した。
「解放! 真・天使化!!樺音さんこれで、大丈夫ですか?」
心奏は、樺音に確認を取ると樺音から、問題ないと返答が返って来た。
そしてついに、現実世界と並行世界を繋ぐ次元の穴を開けようとするのであった。
心奏は、現実世界居る樺音の姿を鮮明に想像しながら、樺音の魔力を探しあてようとする。
「樺音さん。あたしの魔力そちらまで届いてますか?もし届いてなければ、もう少し出力を上げることができますが。」
心奏は、樺音が心奏の魔力を感じ取れているかと確認すると…。
樺音は、少し時間を置いた後に返答する。
「その…。天使の力…。よし!届いたぞ。心奏の魔力が。そのままの状態で、扉に手を置いて、念じるんだ!」
樺音のその言葉を聞いた心奏は手を、扉において念を送る…。
すると、次第に扉の周りの次元が歪み始めて、《・》少しずつ|ではあるが穴が開き始めた。
だが...心奏は全力で魔力消費をしているのを隣で見ていた妹の心湊が、心配する。
「大丈夫?お姉ちゃん。」
妹の心湊は、心配で心奏に声をかけてしまうのだが…。
心奏は妹の心湊に左手を握って貰えないかと問いかけた。
「勿論、お姉ちゃんの為だもの…。協力するわ。握ればいいんだよね?」
妹の心湊は、心奏に確認すると・・・
心奏はコクっと頷く。
すると、あまり開かなかった次元の穴がどんどんと大きく開いていくのであった。
そしてついには...
現実世界との次元の壁を破ることに成功した。
輝夜と幼馴染のマリン。そしてカトレアと気を失っている彌羽。
月夜見先生の順番で、その穴を通り抜けた。
そして、心奏と妹の心湊が開けた次元の穴通り抜けると…。
途端に次元に空いた穴は閉じてしまうのであった。
皆が戦いの疲れからか通り抜けた先の現実世界の場所で倒れこんでしまうが…。
そこへ樺音と心湊と心奏の母親の早紀が駆けつけた。
「大丈夫か?みんな?」
樺音が、声をかけると皆が手を挙げて反応する。
どうにか軽傷で済んだ月夜見先生にも手伝って貰って皆は、学園内の保健室へと運ばれるのであった。
―冥界の激戦から三日後―
心奏たちは、学園内で治療を受けて無事に回復することができた。
だが...奴の言っていた置き土産の影響なのか心奏たちが、治療を受けている間にある現象が確認されていた。
それは、終末の鎮魂歌と言うものであった。
この心奏たちが住む世界の言い伝えによると…。
終末の鎮魂歌がその現象が起きる前には...
計七回管楽器の様な音であったりとてもこの世のものとは思えない音が鳴ると起きると言われている現象である。
そして、心奏たちは理化学部の部屋へ向かい現状の報告と、今起きていることを聖奈に尋ねる。
「お疲れ様です。皆さん。ありがとうございました。この学園を守っていただいて…。とりあえずは安心出来ますが...ですが今現状起きていることをご報告致します。」
聖奈は、感謝の言葉を申し上げた後に現状の報告を話始めた。
「神翔教授から聞いた情報によると…。この世界に現れた扉が二つ出現したそうで...そのうち一つから莫大なエネルギーを観測しているとのことです。そして、もう一つの方の扉からは、特に観測されたものはありませんが…。その扉の方から先に調査いて欲しいとの連絡を受けました。ですが、現状一回観測された音の現象については、こちら側で総力を挙げて調査等をしていますが...未だ発信源や音が鳴り響いている場所の特定は出来ていません。」
聖奈は、心奏と心湊とカトレアの父の神翔から、現状の報告を受けそれを心奏たちに話すと・・・
皆で話し合いをして班分けをして調査することで合意した。
心奏と輝夜で扉の調査に行くことになり残りのメンバーで、神翔から送られてくる情報の処理と聖奈たち理化学部の手伝いをすることになったのである…。
果たして心奏たちは無事に、この事案を解決することができるのであろうか…。
幾多のパラレルワールドの中のもう1つの日本のお話。ここに出てくる人物は、存在しておりません。
※15話以降は、心奏の身体の性別が女性になってしまっていますが、タイトルについての変更はございません。あくまで、‘‘元兄‘‘という立場として、物語が進んでいきます。