第21話 父との再会。再び現れた脅威!
これは、もう1つの日本が舞台の物語。魔法も異能力も使える様になった世界。
特別なその力を、悪事に利用する組織が現れてしまう。それに対し主人公である御堂心奏が数々の事件にに立ち向かうストーリーである。
そして今日も、また異能力を悪用した事件が起きてしまう、、、。
無事に、神影を食い止めることができた心奏は、一旦は学園を崩壊から守ることに成功したのであった。
そんな時、心奏と心湊の父である御堂神翔から連絡が入り心奏と心湊は、父の待つとある島へと向かうのであった。
―神恋島 ???―
心奏と心湊は、父の居る神恋島に着いたのだが…。
「えーと…。ここであってるよね?お父さんの居る場所。」
心湊が心奏に問いかける。
「確か...あってるはずだよ。一応、父さんに電話かけてみるね。」
そう言って、心奏は父に電話をかけると‘‘目の前の建物に入りな。‘‘と父に言われて、一応目の前にある建物内に入る。
―??? 室内―
心奏と心湊は、恐る恐る室内に入るとすぐに父が姿を現す。
「お父さん久しぶりです。連絡を受けて来たんだけど、要件はなんですか?」
心奏が、父に話しかける。
「おう。久しぶりだな、かな。ここみも久しぶり。元気してたか?」
父の神翔が心奏と心湊に元気にしていたかと尋ねる。
2人は、2年ぶりに父の神翔に会うため物凄く他人行儀に、なってしまい少し気まずい空気が流れるが…。
神翔から‘‘普段通りでいいよ‘‘と言われてようやく安心する2人。
すると、神翔から今回の要件について話し出した。
「今回2人を呼んだのは…。嫁ちゃんから頼まれたことを調査して、その結果を伝えるためにわざわざこの場所に呼んだわけなんだ。実は…。例の騒動は、この世界の裏側にあるもう1つの世界の王様的な存在が下した命令らしいという事が、今わかっていることなんだ。」
思わず心奏が反応する。
「もう1つの世界?え?どういうこと?しかも裏側って...」
心奏はとても疑問そうに、神翔に聞き返すと神翔はもう1つの世界について語りだした。
「そうだな。まぁ簡単に言えば…。並行世界だな。同じ時間軸の場合もあるが、気持ちばかり概念が少し異なったりする世界だな。ちなみに今回その騒動を企てた張本人は、その並行世界の王だ。」
心奏はとても驚いてしまう。
そして神翔は心奏に尋ねる。
「そういや、かな。の周りで些細な変化はなかったか?」
その質問に対して心奏は、一瞬思考を巡らせたのだが…。
「特に変化は今のところないよ。思い当たる範囲内ではね。」
そう神翔に返答すると、神翔からある提案をされた。
「かな。の能力少し見せてくれないか?勿論、力は抑えてな!いつ何時戦いが起こるかわからんからな。体力温存を観点において。只々、能力がどの様なものなのか知りたいだけなんだ。」
そう神翔からの提案に‘‘うん‘‘と頷く心奏は、一旦建物の外に出て自身の能力を解放する。
「じゃあいきますよ。能力解放!! 天使化!!」
心奏の解放した能力を見て、神翔からあることを言われる。
「かな。もしかしたら…。父さんの能力の技何個か使えるんじゃないか?その状態だとまだ、神ならざる者だから…多少は不安定だと思うんだが一応やってみるか?」
神翔からの提案に心奏は即返答し、2人は更に島の中の開けた場所に来た。
心湊が少し離れた建物内から神翔と心奏の様子を見ていた。
そんな中神翔は、ついに心奏に自身の能力を魅せつける。
「我が能力此処に呼び起こす…。能力解放!! 全知全能!!」
すると、神翔の髪の色もオーラも銀色に輝き、普段の父とは思えない姿が現れる。
「なんて凄い魔力…。そして実力の10%に満たない力で、この圧倒的威圧感…なんて強さなんだ父さんは…。あたしなんかが、到底太刀打ちできないくらいの力量差…。凄いわ!!」
心奏は少し武者震いをしながら父の姿を見て感想を述べる。
神翔は心奏の反応を見てから本心を話し出した。
「ごめんな、かな。父さんの仕事の事隠していて。実は、父さんこの世界の守護神の立ち位置に居るんだよ。この能力も法則性のある番号の世代に生まれると、継承されるんだ。あまりこの能力に触れてはいけない逸話も多々あるから、中々話せなかった。本当に申し訳ない。」
神翔は、心奏に自身の立ち位置を隠してた事を素直に謝る。
だが心奏は笑顔で神翔へ返答する。
「大丈夫だよ。父さん。あたしも父さんに隠し事沢山してたし…。父さんが元気でいれば家族みんな幸せなんだよ。だから…。今度家族みんなで集まった時にでも、ゆっくり語り合おうよ。色々聞きたい話とかもあるから。」
心奏のその優しさ溢れる言葉に、つい涙が出そうになる神翔であったが…。
なんとか堪えて心奏に自身の技を教え始めた。
「かな。父さんから教えられる技は2つだ。1つはここで教えるが…もう1つの方は、‘‘かな‘‘が神格化に無事なれた時に教えるからな。」
神翔は心奏の反応を伺いながら話を続ける。
「じゃあ、教えるぞ。この技は最初のうちは、多少扱いにくいが徐々に慣れてくれば、様々な場面で使えるものだ。そして技の名は‘‘神ノ雷!‘‘だ。」
心奏が興味ありげに神翔に疑問を投げかける。
「ねぇ、父さん。その神ノ雷って?どうやって使うの?」
心奏は神翔に使い方を聞くと神翔はお手本を見せることに...
「神ノ雷は…まず天に向かって片手を挙げて魔力を挙げたその片手に集中させて、一気に振り下ろすんだ。ちょっとやって見せるからよく見てなよ。」
そう言って、神翔は魔力を溜めて神ノ雷を放つ。
”ドカーン”っと轟音が響き渡って近くにあった大きめの岩を粉々に粉砕する。
その光景を見た心奏は物凄く驚いて思わず声を上げる。
「噓でしょ…。なんて威力なのこの技。これで全力でないなんて。確かに、扱いずらいと言われればその通りだね。」
驚く心奏の反応を見てから神翔は神ノ雷のついて語る。
「この技は父さんが実力の1割にも満たない力で放っても、この威力なんだ。だから恐らく全力を出して放ってしまうと…。都市1個は、軽く消し飛ぶことにはなってしまうだろう。だからこそ使い方注意だけど…。技さえ極めてしまえば超強力な1手になる代物だ。」
神翔がそう話すのを心奏が真剣に聞いていたその時だった。
突然、グラグラと地震のようなものが起き神翔と心奏は"何が起きた?"と辺りを見渡すのだが…何もなくすぐに地震のようなものは、収まり2人は急いで心湊のいる建物へと向かう。
建物内に居た心湊は、身の安全を確保して心奏たちの帰りを待っていた。
そこへ2人が到着する。
到着すると、真っ先に心奏が心湊に声をかける。
「心湊大丈夫か?怪我はない?」
心湊を心配して声をかけると
「平気よ。何だったのかしら?あの揺れは…。相当な強さよね。」
心奏と心湊の会話を横目に、神翔が何やら携帯で連絡を取っていた。
そして神翔は何処かへの連絡を終えると、連絡の内容を2人に話す。
「2人とも聞いて。大変なことになった。どうやら、此処から南に数千キロ離れた島に突如として、大きな扉が現れてそこから何者かが、現れて大変なことになっているらしい。すまんが父さんは、情報の収集と被害が及びそうな場所の特定等をしなければならない。だから、2人にお願いをしたい。こちらから、動ける人員を現地に向かわせるから2人もその調査に、立ち会ってくれないか。勿論、無理は禁物でな。」
神翔からの指示を受けて、心奏と心湊の2人は、島にある飛行場へと向かうのであった。
突如として新たな脅威が現れた。心奏と心湊の2人はどう立ち向かっていくのか…。
島に現れたという大きな扉とそこから出現した何者かとは...
果たして、どのような展開を迎えていくのであろうか・・・。
幾多のパラレルワールドの中のもう1つの日本のお話。ここに出てくる人物は、存在しておりません。