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第19話 2つの能力【ダブルスキル】と神業!

これは、もう1つの日本が舞台の物語。魔法も異能力も使える様になった世界。


特別なその力を、悪事に利用する組織が現れてしまう。それに対し主人公である御堂心奏みどうかなでが数々の事件にに立ち向かうストーリーである。


そして今日も、また異能力を悪用した事件が起きてしまう、、、。

【前略】


ついに、脅迫文の書いた犯人が神影夏生(みかげなつき)だと、突き止めた心奏(かなで)たち。


果たして神影(みかげ)を止めることができるであろうか...。 


心奏(かなで)神影(みかげ)は、互いに能力を解放するがのだが…。


「君の能力については既に攻略済みだ。残念だったな…相手が悪くて。」


神影(みかげ)心奏(かなで)の能力について、まるで全貌を把握しているかの様な口ぶりで話す。


だが心奏(かなで)は、顔色ひとつ変えずに返答する。


「成程ね。そちらには、あたしの情報は筒抜けな様ね。だけど…あなたがどんな能力を使おうと、あたしは全力で対抗するまでよ。」


心奏(かなで)の自信に満ちた応えに、何故か興奮を覚える神影。


神影(みかげ)は、興奮状態で顔を赤らめながら心奏(かなで)に話を投げかける。


「それじゃあ…。私の本当の能力を見せてあげるわよ。」


神影(みかげ)は、そう言うと詠唱を始める。


「さあ、ダークサイドに堕ちし私の力よ。今ここに現る!! 能力解放!冥府の小娘(エレボス)!!」


そこに現れたのは...


先程とは打って変わって禍々しい妖気を纏った神影(みかげ)


その姿を見た心奏(かなで)は若干冷や汗を流しながら呟く。


「今までに見たことがないくらいに…なんて禍々しく恐ろしいオーラなんだ。その能力はまさか…。」


心奏(かなで)の驚きの反応に応える神影(みかげ)


「そうよ。悪魔とかの邪のオーラではなくコレは…冥界の力よ!!だけど貴女の能力を見る限りではそれって‘‘天使‘‘の力よね。だが…。まだまだ神のオーラ…。神の領域には程遠いわね。」


神影(みかげ)からのその応えに心奏(かなで)は驚愕する。


だがしかし神影(みかげ)の存在は心奏(かなで)にとって物凄く有益な情報を、沢山持ち合わせていたのだ。


「そして…。私は能力をもうひとつ使えるのだよ。しかもそれを同時併用することもできるわ。」


そう言い放つと…。


神影(みかげ)は能力を同時使用して、心奏(かなで)に攻撃を仕掛ける。


神影(みかげ)は透明化して空中から、攻撃を仕掛けるのだが...


「確かに…。これでは姿は見えはしないが…。ここだ!!」


そう呟くと心奏(かなで)は、透明化(インビシブル)状態の神影(みかげ)に一撃を加える。


神影(みかげ)は突然のことに動揺する。


「何故だ?どうして、お前の攻撃が当たる。私の姿は見えていないはずだが…。」


動揺してる神影(みかげ)心奏(かなで)はこう言い放つ。


「例え…。視界に入らずとも気配さえ判れば、あたしは攻撃を喰らわせることができる。」


だが..心奏(かなで)の言葉に反応して、神影(みかげ)は更なる攻撃をする。


「それなら、こうすればいい…。」


神影(みかげ)は5人に分裂して、更に気配も5人に分かれどれが本物の神影(みかげ)か分からなくしようとするが…。


「成程ね。だが、そのレベルならこれで…。神速拳!」


心奏(かなで)()()()()()()()()()に、5人に分かれた神影(みかげ)の本体に攻撃を加える。


そしてどんどんと焦りで透明化(インビシブル)状態を保てなくなる神影(みかげ)心奏(かなで)は言い放つ。


神影(みかげ)先生。あなたは、透明化(インビシブル)したことで攻撃自体は見えなくはなるが…。全身の神経を集中させた状態のあたしの前では…。無駄な足搔きよ。」


その心奏(かなで)のひと言を聞いた、神影(みかげ)が思わず叫ぶ。


「何故そのようなことができる。並大抵の人間がやれば、5分と持たない(わざ)のはずだ。だがどうしてそれをいとも簡単にできる…。答えろ!御堂心奏(みどうかなで)!!」


神影(みかげ)からの質問に応える心奏(かなで)


「それは簡単よ。あたしの大切な妹に、傷ひとつ付けさせない為。妹への護りたいというその想いが尽きない限りは、あたしを透明化の能力(そのちから)で倒すことなんかできはしない!」


その心奏(かなで)からの返答を聞いた神影(みかげ)はついに、‘‘冥府の小娘(エレボス)‘‘の能力の本領を発揮させる。


「ここからは、小細工なしでいきましょ。私の本気を見せてあげる。」


神影(みかげ)の纏うオーラには威圧感が増し、彼女が本気を魅せる。


心奏(かなで)もその様子を見て、心奏(かなで)自身も能力を全開放する。


2人の放つオーラの嵐が、校庭にあったものを次から次へとなぎ倒す。


心湊(ここみ)は、その様子を見て思わず口をついてあることを呟く。


「あっやばいやつだ。これは、校舎にも多大なる被害が出てしまう…。これはお母さんに報告しないと。」


心湊(ここみ)独り言の様に呟いて校庭を、急いで後にして母の早紀(さき)がいる校長室へ向かっていった。


                ―(つぼみ)学園 校長室―


息を切らしながら心湊(ここみ)は、校長室にやって来て母の早紀(さき)に話しかける。


「はあはあ…。お母さん。ちょっとお願いがあるの…。」


心湊(ここみ)のその様子を見て、状況を察した早紀(さき)は優しく対応する。


「ここみちゃん。一旦、深呼吸して。大体のことは、‘‘()()‘‘からのテレパシーを受けて伝わっているわ。」


その思わぬ母からの応えに、驚きを隠せない心湊(ここみ)は、続けて母に話しかける。


「え?噓でしょ。あの戦いの中で、お母さんとテレパシーで会話してたの?お姉ちゃん。やばすぎよ…。ってことは、もしかして伝わってる。例の装置を使う事。」


心湊(ここみ)の言っている"例の装置"とは...


学園が有事の際に外側からのミサイル攻撃等の被害を受けない様にする為に、理化学部が開発した特殊装置の事であり。


耐久性としてはミサイル攻撃をはじめたとえそれが放射線を用いた攻撃であったとしても、この特殊装置の展開するバリア内に居れば・・・


一切の外的被害を受けずに済むレベルのものである。


心湊(ここみ)の”例の装置を使う事”の部分の言葉に、反応して早紀(さき)は淡々と答える。


「ええまあ。有事の際にこの学園というか校舎全体に、特殊なバリアを張るものでしょ?勿論、わかっているわよ。さぁ時間がないわ。直ぐに起動する準備に取り掛かるよ、ここみちゃん。手伝ってちょうだい。」


心湊(ここみ)は、一瞬思考が停止したがすぐに正気に戻り早紀と一緒に準備をしようとした。


まさにその時だった。。。


突然、校舎が大きく揺れる。


あまりにも急な揺れに尻もちをついてしまう心湊(ここみ)


「ちょっと、ここみちゃん。大丈夫?」


心湊(ここみ)を心配し声をかける早紀(さき)に反応する心湊(ここみ)


「一応は…。それより早く装置を起動しなきゃ。次の衝撃が来る前に…。」


早紀(さき)心湊(ここみ)は特殊なバリアを張る装置の電源を入れて、ボタンを押すと学園の校舎全体にバリアが張られる。


それを見てホッと安心をする2人。


「ふう。どうにか間に合った。これで、あの2人は心置きなく戦えるよね。」


心湊(ここみ)が、そう呟いて過度に緊張して張りつめていた気を緩める。


無事心湊(ここみ)母の早紀(さき)の活躍。


そして心奏(かなで)の的確な指示がいち早く早紀(さき)に伝わったことにより、特殊装置を起動してバリアを張り本校舎への被害を最小限に抑えることができた。


果たして心奏(かなで)神影(みかげ)の本気のぶつかり合いに、決着はつくのだろうか…。


そして、神影(みかげ)の言っていた神の領域とは...


いったいどういったものなのであろうか...。




幾多のパラレルワールドの中のもう1つの日本のお話。ここに出てくる人物は、存在しておりません。

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