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第16話 心奏(かなで)の覚醒への道筋と新たなる力

これは、もう1つの日本が舞台の物語。魔法も異能力も使える様になった世界。


特別なその力を、悪事に利用する組織が現れてしまう。それに対し主人公である御堂心奏みどうかなでが数々の事件にに立ち向かうストーリーである。


そして今日も、また異能力を悪用した事件が起きてしまう、、、。

【前略】身体に変化が起きたり、能力が再び暴走したりとてんやわんやな状況になった心奏(かなで)


この状況をどう打破していくのか…。


    ―(つぼみ)学園 実習室―


聖奈(せな)のアドバイスを聞いて一旦は、能力の暴走を止めることに無事成功した心奏(かなで)


「一応…。能力は全開放しました。これからいったいどうしたらいいですか?」


心奏(かなで)聖奈(せな)に問いかけるのだが...


聖奈(せな)からは意外な反応が返ってくる。


「その状態で、実習用の的を倒してください。勿論、手加減なく。」


心奏(かなで)は聞いた通りに実習用の的を手加減なく倒すのだが…。


何故、そのようなことをするのかを聖奈に問う心奏(かなで)


「一応やりました。ですがこれはどういった訓練なんですか?的に関しては木端微塵ですけど…。」


聖奈(せな)は、顔色一つ変えずに心奏(かなで)に話しかける。


「これは、瞬時に全力を出すことによる魔力消費の削減と、コントロールが効かなくなった時用のものです。」


心奏(かなで)は聖奈からの説明を受けても…心奏(かなで)の頭の中には???しか思い浮かばないという状況になるのだが…。


何故か心湊(ここみ)だけは聖奈(せな)が言う説明の内容を理解できていたのだ。


それから心湊(ここみ)は、わかりやすく心奏(かなで)に再度説明をする。


「要するに…暴走した能力に吞まれる前に、相手に技をぶつけることで自分に返ってくる反動を最小限に抑えるって事。‘‘能力燃え尽き(オーバーヒート)‘‘が起きないように、無駄な魔力を逃がすことにもなるしね。」


ようやく心湊(ここみ)からの説明聞いて何とか理解をすることができた心奏(かなで)


その内容も頭に入れて再び訓練を再開する心奏(かなで)であったが・・・


突然、心奏(かなで)にある変化が起きる。


それは…丁度十回目の技をぶつけた後の事である。


心奏(かなで)何回も技を放っているが、ほぼ自身の魔力が減ってないことに気付く。


「成程ね。確かに無駄な魔力を消費してないからかあまり疲れを感じない。それより‘‘なにかを‘‘掴めそうだ。」


そう言った直後…。技を放とうとした時であった。


心奏(かなで)を纏うオーラに変化が現れて優しさの溢れる白銀色へと変化していき心奏(かなで)の姿にも変化をもたらした。


それに気づいた心奏(かなで)が話す。


「っは!まさかこれは…。樺音(かのん)と戦った時に、何故かなれた姿だ。でも…なんで今この姿になれたんだ?」


疑問が残るが、それを払拭すかのように心湊(ここみ)が語りだす。


「お姉ちゃん。多分だけど、あの時制御装置壊れてしかも物凄く精神的にも追い詰められていたから…。

その危機を脱する為に偶然なれたんじゃないかな?」


妹の心湊(ここみ)の言葉を聞いて改めて変身できたこの姿に納得した心奏(かなで)


そして心奏(かなで)の新たな姿を見た聖奈(せな)が話し出す。


「流石です。その姿は…。神々しさを醸し出しながらもどこか慈愛に満ちて時には、天啓授けてくれる存在。‘‘天使‘‘そのもの…心奏(かなで)さん貴女は…。ついにその領域の力を身に着けたんですね。」


聖奈(せな)が言うように…。


なんと心奏(かなで)は、ついに新たな姿‘‘天使化(エンジェルモード)‘‘を身に着けることができた。


それは偶然にも樺音(かのん)との戦いの時に発現して、窮地を脱することができた力だった。


すると、聖奈(せな)心奏(かなで)にある提案を持ち掛けた。


心奏(かなで)さん。その姿の状態で、新たに使える技など開発してみてはどうですか?」


心奏(かなで)聖奈(せな)の提案を聞き入れひとつひとつ試し始める。


「ではとりあえず最初は…。自身の魔力で剣を創れるかやってみます。」


心奏(かなで)は魔力を右手に集中させ詠唱する。


「闇を切り開きし聖なる剣。出でよ!…ヴァルキリーソード!!」


心奏(かなで)の右手に魔力が集中してついに、神々しいオーラを放つ剣が発現する。


自身のその目で見た心奏(かなで)は喜びの声を上げる。


「できた。聖少女(ヴァルキリー)モードの時には無かったオーラを纏った剣。」


更に心奏(かなで)は、新たに技を習得する。


「もしかしたら、飛行能力って使えるのかな?」


半ば不安げな様子で飛行能力を試してみる心奏(かなで)


すると…なんと反重力装置なしでの飛行能力を使うことができたのである。


いざ、自身が飛行能力が使えることに喜びを感じて更に、より一層戦闘の幅広くできるようになった心奏(かなで)


そしてこの時代には・・・まだ反重力装置という物自体が世に広まり始めて、間もない頃にも関わらずそれを心奏(かなで)は、自身の能力で完全に自分のモノにしてしまったのだ。


だがしかし...この力を手に入れてしまったが故に、心奏(かなで)は更にあらゆるものたちを敵に回してしまったとは…。


この時の心奏(かなで)は全くもって知る由もない。


心奏(かなで)の能力の暴走した時の対処を覚える過程で、偶然にも新たなる力と技を身に着けることができたのだが…。


果たして心奏(かなで)は、この先に待ち構える底なしの闇を全て払いきり街に、世界に平和をもたらすことができるのであろうか…。


心奏(かなで)が今まで戦ってきた中で、何回かは空中戦になったりしたのだが…。


その時心奏(かなで)は、反重力装置すらも身に着けてはおらず...


能力発動による一時的身体能力向上の影響を受け、それを用いて空中戦を行ってきていた…。


だが今後心奏(かなで)は、天使化(エンジェル・モード)になることで自由自在に空中の移動もできるようになった。


そしてなにより心奏(かなで)は、元々運動神経はあまり良い方ではなかったのだが...


ほぼ独学に近い状態で自身の魔力を用いた飛行能力の訓練を、密かに行っていた甲斐もあってそれが聖少女(ヴァルキリー)の状態の時の空中戦に役立っていたとは…。


当の本人すらも気が付かないものなのであった・・・。


幾多のパラレルワールドの中のもう1つの日本のお話。ここに出てくる人物は、存在しておりません。

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