第13話 魔獣出現!!!
これは、もう1つの日本が舞台の物語。魔法も異能力も使える様になった世界。
特別なその力を、悪事に利用する組織が現れてしまう。それに対し主人公である御堂心奏が数々の事件にに立ち向かうストーリーである。
そして今日も、また異能力を悪用した事件が起きてしまう、、、。
無事に、心奏の制御装置の修復と強化が完了したのだが・・・
そんな中、新たなる脅威が心奏の住む街に襲い掛かろとしていた。
―蕾学園 心奏のクラス―
1日の授業が終わり放課後のゆったりとした雰囲気を心奏、三雲マリン、水瀬レンの3人で満喫をしていた。
「授業だりーようやく終わったよ。なげーわ。政治経済の授業は。」
政経の授業に対し長いと、愚痴をこぼす水瀬レンに喝を入れる三雲マリンがいた。
「何言ってんの水瀬。あんた、この間の中間テスト赤点スレスレだったんじゃないの?ホントさ授業中に寝るのやめなよ。いくらつまらないって言ってもさ。心奏を見習いなよ。心奏プライベートがあまりに忙しいはずで自習なんてほぼしてないのに、この間のテストで満点とってんのよ。」
マリンに痛すぎてむしろレンには、致命傷レベルのド正論を言われてしまい言葉を返せないでいるレン。
そんな言い合いをしていると...突然校内放送が流れる。
〖危険な魔力を検出。危険な魔力を検出。至急、学園地下に避難せよ!繰り返す、学園地下に避難せよ!〗
放送を聴いた学園にいる生徒たちが、慌ただしく地下へと避難する。
勿論の事心奏たちも心湊と合流して学園の地下へと避難する。
地下へ到着すると月夜見先生が、‘‘こちらに来て‘‘と手招きをしていることに気付き月夜見先生の元へ心奏と妹の心湊の2人が駆け寄る。
―学園地下 特別室―
月夜見先生に手招きされ、心奏と妹の心湊は特別室で事の詳細を聞いていた。
「先程の放送を聴いていると思うから、簡潔に話すが…実は、この街よりおよそ西に200キロ進んだ先の沿岸部に巨大な魔物が現れたと知り合いから連絡を受けた。そこでだ心奏君に現場の調査を依頼したい。勿論無理は禁物で」
月夜見先生からお願いをされ悩む心奏。
その時妹の心湊が話す。
「あの。私とお兄ちゃんで行って参ります。流石にレンさんとマリンさんには伝えないでください。内緒でということなので月夜見先生は、2人には何も知らせないでください。」
妹の心湊は、レンとマリンにはこの重要事項を伝えずにしておいてとお願いを月夜見先生に託すのであった。
―蕾学園 校庭―
心奏と心湊は、学園の地下から秘密の通路を通って地上に出た。
「ねぇ…お兄ちゃん?此処からどうやって行くの?200㎞も離れているんだよ。」
心湊は、学園から現場までの移動手段について心奏に問いかける。
するとひと呼吸おいて、心奏が答える。
「実は…此処から少し行ったところに、なんか有事の際に使えるていう地下鉄があるんだよね。しかもそれの終着点が…その例の場所の近くだから地下鉄で移動するよ。」
心奏は地下鉄で行くよと返答をした。
すると、妹の心湊は"それなら急いだほうがいいね"と言うと心奏と妹の心湊は、急ぎ足で例の地下鉄乗り場まで向かうのであった。
―蕾学園敷地内 地下鉄乗り場―
心奏と心湊は、無事に学園の敷地内にある地下鉄乗り場に到着して早速、地下鉄に乗り込む。
すると、妹の心湊が心奏に不意に問いかける。
「ねえ?この地下鉄って運転手っていたっけ?それよりこれどうやって動かすの?」
心湊の質問に対して心奏が説明返答をする。
「この地下鉄ね。完全自動運転だから運転手はいないよ。ただ単に、終着点にダイヤルを回して、運転ボタンを押せば動くよ。終着点に着いたら自動でブレーキがかかって止まる仕組みになってるんだよ。
」
そう言うと心奏は、地下鉄の運転ボタンを押す…。
すると地下鉄が動き始め目的地に向かって走り出していく。
「えーと…目的地までの所要時間は、約140分か。とりあえず月夜見先生に連絡しなきゃな」
心奏は、独り言の様に呟くと…。運転台に付いている連絡ボタンを押して月夜見先生に通話を繋げる。
「もしもし。月夜見先生。こちら心奏です。聞こえてますか?」
すると少し遅れて返答が返ってくる。
「ああ。聞こえてるよ心奏君。話を続けてくれたまえ」
無事に連絡がつながったのを確認して心奏が話し始める。
「一応終着点までの所要時間140分かかります。今現在そちらに何か進展情報きてませんか?もし来ていたら、こちらに転送してもらえませんか?」
心奏は進展がないかと話すと…。月夜見先生から即返答が返ってくる。
「例の魔物は未だ動きはなし。現地では、住民の避難も完了しているとの事。そして…。私の友人が、現地で君たちの到着を待っている。以上だ。」
そう言い終わると月夜見先生との通話が切れる。
そしてその状況を心湊に話す心奏。
「心湊?一応、情報が入ったよ。どうやらまだ動きがないみたい。そして向こうの住民の避難は終わっていてなんか…姉さんが現地にいるみたい。」
心湊は心奏からの報告を受けて肩の荷がスッと下りたかのように感じていた。
その間も地下鉄は、目的に向かい走り続けていた。
そして140分後ついに、目的地に到着し現場へ急ぐ2人。
―心奏たちが住む街から西に200㎞離れた 沿岸部のS町 ―
なんと心奏たちが到着する10分前に、例の魔獣が動き始めたのだ。
そして町への被害が出始める。
「ぐおおおお…。」
魔獣の咆哮が響きわたる町中に響き渡る。
それを聞いた心奏の姉カトレアが焦りを見せ始める。
「おいおい…まじか。応援が到着するまで私があいてをするのかよ...もう早く来ないかな?頼むよ。」
思わず、愚痴をこぼすカトレア。そこへ遅れて心奏と心湊が到着する。
「姉さん。大丈夫ですか?状況は?」
姉カトレアに問いかける心奏。
そしてカトレアは、心奏が到着するまでにあった事を事細かに説明する。
「ああ。怪我はないよ。ちなみにあの怪物は、心奏がここに来る少し前くらいに動き始めた。あと…少しばかり町に被害が出てるが幸いにも住民の避難が完了してるから今現在は、負傷者はなし。」
カトレアが説明し終わると同時に、魔獣が3人の方を向き攻撃を放つ。
3人は間一髪のところで攻撃をかわし、即戦闘体勢に入る。
「あぶねえ...。なんて威力の攻撃なんだ。これは、並半端な攻撃力と魔力じゃない。それでもってなんて大きさだ。だが今は、この3人でどうにかするしかないな。」
そう心奏が呟くと3人は…自身の能力解放をする。
「聖少女モード!!」 「淫魔の力!!」 「鬼神の力!!」
再び、“”ぐおおおおお“”と魔獣が咆哮して攻撃を始めるのであった。
果たして、3人は、魔獣を止めることができるのであろうか…。
そして、S町を襲う魔獣の正体とは。。。
幾多のパラレルワールドの中のもう1つの日本のお話。ここに出てくる人物は、存在しておりません。