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ダンジョン解放と突入

別視点が大半です

 

 その日、神からの声を聞いた人類は、世界中に確認されている約1万個の光のドームが消える瞬間を固唾をのんで見守っていた、大半の人はドームの中にのまれた町はどうなったのか、魔物とはどの様な物なのか不安を抱えて。一部の者は、魔物を倒し成り上がる自分を夢想して興味や興奮を抱いて。


 時間が経ちドームが溶ける様に消えていき姿を現したのは、入り口の様に穴が開いた巨大な岩山、天高く伸びる塔、吹雪く雪山、マグマ溢れる活火山、白亜の城、頑強な砦、陰鬱とした墓地、森に囲まれた山。

多くの人々が驚愕し何処か遠くの事のように思え、普通の街並みが見える違和感により困惑した。


各国の政府は厳戒態勢を引き一般人が近づけないようにした。

そして直ぐに軍を突入させたり、他の国の結果を待つなどの違いはあれど、世界全ての人々がダンジョンに注目していた。



_____________________


~日本のとある中隊長視点~


「我々はコレより特殊構造体№J23に突入する、各自最終チェックを行え。」


「「「ハ!」」」


我々はコレより特殊構造体№J23に突入する、特殊構造体とは元々日本に200存在していたドームの事だ、日本のJと東京都庁に近い順に数字が降られていった。

ここJ23は栃木県にある広大な森に覆われた山である、我々一個中隊200名で突入する。

日本政府は各県から一っか所選び調査にあたるという決定を下した、今回の調査で少しでもこの特殊構造体の秘密に迫れると良いのだが。


「中隊長!

最終チェック終わりました、問題ありません!」


「よし、でわコレより突入を開始する、各自警戒を怠るな!」


「「「ハ!!」」


「中隊前進!」




突入後暫くはこれといった発見は無かった、そこまで深い訳でもないただの草原だった。

何もない訳がない、だが何も見つからな、そんな苛立ちが隊員たちに募り始めたころ森の入り口が目に入った。


「中隊停止!

各員周囲を警戒!

小隊長集合!」


「どう思う?」


「やはり何も見つからないのはおかしいと思います。」


「こちらの様子を覗っているのでは」


「ふむ、このまま周囲の草原を探査する部隊と、あの森を調査する部隊を分けたいと思う、何か意見のある者は?」


「依存ありません」


「こちらもありません」


「私もありません、隊分けはいかがしますか?」


「危険は増えるが各小隊に分かれ森、草原に二小隊づつそれぞれ分かれて調査にあたろうと思う。

予定の時刻には拠点戻るように、それとここは未知の領域だくれぐれも気負付けて少しでも危険だと感じたら即座に撤退しろ。

この二つは絶対に守れ、いいな」


「「「了解」」」


「第一・第二小隊は森に、第三・第四小隊は草原だ、各隊前進!」


「「「ハ!」」」




~第三小隊~


「小隊長、右前方に腰ほどの深さの草むらが」


「各員音を立てず慎重に近づいて調査するぞ」


「「ハッ」」


慎重に近づき調査をしていく、だが隊員は少しづつ奥に少しづつ離れていく。

何も見つからない焦りから、張り詰めていた緊張の糸が少し緩んだ。


端にいた隊員の一人が「うわっ!」と声を出して倒れた、なかなか起き上がらない隊員に手を貸そうと近づいた隊員の目にはうつ伏せのまま動かなくなった姿がうつる。

その隊員が「え?」とこえをもらす、流石におかしいと他の隊員の目もそちらに向いた。

今度は反対側で「ぐっ」という声と複数のドサァと倒れる音がした。

小隊長はそこでようやく気が付いた、自分達の隊が襲われていることに。


「!!

走れ!早く!

ここから離脱するぞ!!

我々は攻撃されでぇ、、」


ここ敵のテリトリーだと気づき逃げるように指示を出していた小隊長は、指示に気を取られ自分をれら宇攻撃に気付けづに、薄れゆく意識で自分を噛み殺したオオカミを見つけた。



自分達の隊長が目の前で死に、隊員達は統率を失った。

仇を討とうと深追いするもの、

纏めようとするもの、

指示どうりに撤退するもの、

いづれかに動こうとして襲われるもの、

第三小隊は壊滅した。


第三小隊帰還者、、、10/50名




~第四小隊~


「隊長、左前方数十m生き物を発見しました、数は5見た目は牛のようです。」


「牛だと?

あのドームで生き物は全て外に出されたはずだ、牛に似てるだけの可能性が高い。

一、ニ班射撃用意、三、四、五班は周囲の警戒を」


「「ハッ」」


「用意、撃て!」


ドドドドドドドドド


「撃ち方止め!

相手の確認、調査にいく。

一斑は検死、他四班は四方の警戒」


「「ハッ」」


あたりを気にしながら、その生物に近づいていき検死を始める・


「これは、、牛なのか?」


「いえ、牛にしては足の筋肉が発達しすぎています。

それと、、」


「どうした?」


「気のせいかもしれませんが、この牛達はまだ仔牛だと思われます。」


「この大きさで子供だと?

普通の牛と同じ位の大きさだぞ?」


「はい、この牛達の顔にはまだ幼さがあります。

多分、仔牛が群れを離れてしまったのかと。」


「なんだと、でわ近くに親牛の群れが、、」


隊員の話から危険だと判断し、退避命令をかけようとしたとき。


「隊長!

南東の方角から砂煙が!!」


「なに!」


其方を向けば確かに此方へと近づく、大量の砂煙が。


「退避!総員退避だ!

あの群れに呑まれないように、各班バラバラに退避するんだ!!」


隊長の指示により班毎バラバラに退避していく。

だが、避け切れず群れに呑まれた班、

退避した先で別の相手に襲われた班、

判断、指示が早く撤退できた班、


第四小隊帰還者、、、20/50名




~コハク~

今のとこ仔牛五頭しか被害はなしと、

ん、順調、、、

後の森に入った二班はっと、、、




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