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少し流れてスタンピード


 自衛隊が初めてダンジョンに突入して結構な被害を受けて帰ってから、数日後には又入って来る様になった。

ただ今度は入って来た付近からあまり離れず、近くに要る一体だけの魔物や動物(元)を狩り、二体以上だと引くという事を繰り返している。

ネットでニュースを確認すると、日本政府は特別アドバイザーとしてゲーム会社やプロゲーマーを雇ったらしい。

なら今やっている事はレベル上げだろう、確認すると何か所かのダンジョンでもレベリングをしているらしい。


少し考えたがそのまま遣らせておく事にした、ウルフの数が減らされてしまうがその方が自分のレベルも上げる事が出来そうだからだ。

もし全滅させたり、追い返したりして、他のダンジョンに行ってここに来なくなっては目も当てれない。

このままレベルを上げてもらって森に入って来る様になったら、全滅させない様に狩るのが良いかな。






それから自衛隊は危険度の低いダンジョンでレベリングを続けた。

確実に成功する訳でも無く犠牲者も出たが、着実にレベルを上げていった。

それと同時に日本にある全部のダンジョンに入り情報を集めた。

レベリングできるダンジョンは半分にも満たなかったが、ダンジョンの傾向予想を立てることが出来た。


日本は自分たちが得た情報や考察の内容などを世界に発信した、反対意見もあったが大半は共有すべきとの意見に一致した。

その情報を元に自国の軍のレベルを上げることが出来た国は感謝し、情報の共有に応じた。


だが、レベルを上げ情報を集め良い方に進んで行くと思はれ始めた時。

ある出来事により、世界を恐怖させる事になる。




ダンジョン解放から一か月、

世界中にあるダンジョンから魔物が外にあふれ出した。

ダンジョンは三時間の間途切れる事無く魔物を出し続けた。

何処の国の軍も魔物を倒し人を守ろうとした、だが溢れだ魔物の数に押され大量の魔物が辺り一帯に広がり街を、人を襲いだした。

人々を非難させ魔物し、何とか落ち着く事が出来たのは魔物が溢れ出してから約12時間後だった、

結構な数の死傷者を出した今回の一軒は、「スタンピード」と呼ばれる様になる。




スタンピードが終わった頃、各国の政府は肝を冷やしていた。

軍のレベルアップが進んでいなかったらもっと沢山の死傷者が出ていたと。

それに次回は、今回は3時間だったがもっと長くなるかもしれない。

今回出て来た魔物は各ダンジョンの弱い方の魔物だった、もっと強い魔物が出て来ないとは限らない。




今回のスタンピードについておかしな事や噂があった。

スタンピードで数体だけだったり、全く魔物が出て来ないダンジョンがあった事、

軍が何とか倒している魔物を容易く倒している人が居ると、

しかもあちこちで噂されていて、中には魔物がいきなり吹き飛んだや突然焼け死んだ、何処からか氷の槍が降って来たなどと言うのもある。

眉唾物だが唐突無形の噂の程、広範囲で多く噂されていていっそ真実味がある。


だが軍にも民間人にも当てはまる者は見つからず、真相は分からないままとなった。




スタンピードの被害が落ち着いた頃政府に仇が討ちたい、家族を守れるようになりたい等の理由でダンジョンに入る事を求める嘆願が多く届いた。

それに対し政府は多くの死傷者を出さない為と、人数を把握するために国がレベルアップ講習を行い。

講習を受けて発行される免許を持つ物に対してのみ許可を出す事にした。

そして、その免許を持つ者を探索者と呼称した。





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