女の執念
最近やたらと身近なものから声が聞こえ始めているヤバイ作者ですw
今回も何となく物の声が聞こえてきたので綴ってみましたw
これは不毛な争いなのかもしれない……
だけど………私はアイツが憎いっ!
憎くてっ! 憎くてっ!
アイツが憎くて仕方がないっ!
あたしが彼のためにこんなにも腕を振るっているというのに……
アイツときたら……
ただ大口を開いて彼に冷たい言葉を浴びせるばかり
何時も高いところから私たちを見下している
あんな冷たい奴には絶対に負けないっ!
私は彼のために今日も腕を奮い続ける
それなのに彼ときたら……
私が熱をあげれば、あげるほど、私から離れていく
こんなに首を長くして待っているというのに……
彼は温度が上がるとすぐにアイツとばかり一夜を過ごしたがる
どうして私じゃ駄目なのか?
昔はあんなに大切にしてくれたというのに……
私に向かって、たくさんの言葉を囁いてくれたというのに……
今ではすっかりとアイツに首ったけだ
私たちの時代は終わってしまったのかもしれない
ああ……
早く熱い夏なんて終ってしまえばいいのに……
そんな不毛な感情を抱いている君は…『扇風機』
ちなみに彼女のライバルは『クーラー』ですw
この作品を読んで楽しんでもらえたならば幸いです。