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28.悪役令嬢の憂い2。Side ディネット

只今、盛大に頭の中が混乱しております。ヒロトさんが、私の一押し声優の“瀬田大翔”さんだったなんて!!そして、彼は言った。ここは、1000年前の世界で、他のゲームのメインヒーローを演じていたなんて!!しかも、目の前にいる彼、グレイシアさんでしたか?その人の声を当てたゲームがあったなんて、ファンとして知らないのは、本当に落ち込みます!!



私は思わず、地面に力なく崩れ落ちてしまう。そして、地面に手を強く打ち付ける。


Oh my god!!


そんな様子を見た、ヒロトさんとグレイシアさんは優しく声をかけてくれる。


「地面に崩れ落ちると、ドレスが汚れてしまいますよ?」

「そんなに、落ち込まなくてもいいんですよ?これは、情報公開前ですからね。」


・・・ん?という事はだ。ヒロトさんは、ハルディーン様と言う事ではないか?だって、別のキャラにいる訳・・・ないよね?これは、随分と役得である。考え方を変えてみよう。これは、ラッキーだったのだ。そう、ヒロト君と同じ世界に転生できて、本当に嬉しい!!初めて、死んで良かったと思える出来事かもしれない。



私は、立ち上がると、笑顔を見せる。


「お恥ずかしいところをお見せしてしまいましたわ。大変、失礼しました。」


これくらい、言っても変に思われないよね?寧ろ、さっきまでの行動の方が奇行に見えたよね?すみません。これで、不敬罪に問われないよね?大丈夫だよね?グレイシアさんは優しいお方だよね?どういうキャラか分かっていないから、本当に不安になってくる。



「グレイシア様、よろしければ私達もお供させて頂いても?」


グレイシアさんは一瞬、間が開きましたが、快く了承してくれました。正直、ヒロトさんにキャラ設定を聞かせてもらおう。



△△△△



「え?グレイシアのキャラ設定?」


ヒロトさんは考え込み、そして、ため息をついた。そんなに、変な事を聞いたのでしょうか?内心、不安になっていると、こっそりと教えてくれた。


「・・・グレイシアは天才肌で、何をするにも、涼しい顔で何事もこなしてしまうキャラ。でも、性格はそれ故に、若干歪み気味かなぁ。腹黒とも言うけど。自由奔放な性格でもあるよね。だから、こうしてたまに王城を出て、遺跡探索をしているんじゃないかな?」



なんと、腹黒ドSとは。声を当てているのが瀬田君なら、それもおいしいかもしれない。私、隠れドM疑惑が発生しました。しかし、瀬田君の声が聞けるなら、腹黒ドSでもいいや。つい、口が緩んでしまうが、何とか抑えよう。相手は王族!失礼な事があってはならない。


「あと、この時代からかな。王族紋章継承魔法の仕組みができたのは。・・・グレイシアの左手にも証があるよ。だから、俺、姿を隠しているのバレバレだね。」

「・・・あ、やはり、ハルディーン様なのですね。」

「うん。俺、君にとっても破滅フラグの持ち主だから。気を付けてね?」



・・・瀬田君も隠れドSじゃないですか?蠱毒の時といい、今といい。本人がドSじゃ、自然とブラックな役が多く・・・って、もう声優としての彼の姿は見れないのですね。本当に残念です。



△△△△


グレイシアさんは自分の気の赴くままに、遺跡探索を始める。私達は彼についていく。今はそれしか方法がないのです。果たして、グレイシアさんは私達の力になってくれるお方なんでしょうか?



歩きながら、“繊月”に聞く。


「“繊月”。『白と黒のFOTUNE LOVERS!』というゲームを知っていますか?」


“繊月”は首を横に振る。知らないのか。それじゃあ、私が知りえる事は出来なかったのね。“繊月”にも、ヒロトさんから聞いた情報を口にする。そうすると、“繊月”も驚いていた。


「・・・私、ハルディーン様を攻略しようかしら。」

「お姉ちゃん、積極的だね。私は、“黒狼”様を攻略したいです!!」



“繊月”は大の“黒狼”様好きでしたね。よろしいでしょう。今、ここで、協力関係を築きましょう。ヒロインを近付けさせない!!それが一番大事ですね!!お互いに、握手する。これからが、楽しみになってきましたよ!!

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