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19.破滅フラグが消えた。

「うわぁ。マジで?いかにも怪しい階段現れてしまいましたね。凄い嫌な気配がひしひしと感じるんだけど。」


”黒狼”は足踏みしている俺達を置いてけぼりにして、階段を降りていく。単独行動は厳禁なんだけど!!俺は中々動けない状況にあるのに。・・・仕方ない。俺達も行くしかないようだな。



「・・・二人とも降りますよ?」


震える”有明月”さんと気持ち悪そうなメイディス。階段を降りていくと、魔法騎士隊の寮というよりは、牢屋みたいだ。辺りに人骨があって、気味が悪い。流行り病でもあったのだろうか?さらに、気分を悪くするメイディス。流石に、置いてきた方が良かったか?よく、ヒロインはここに来れたなぁ?確か、”黒狼”とヒロインは”黒狼”の過去に向き合う為に、ここに来るんだったかな?場所はよく覚えてないけど。



先に階段を降りていた”黒狼”は俺達を待っていてくれたようだ。というか、ここで迷ったら、一生帰れない気がする!!まるで、迷路じゃないですか!!よく、こんな寮にしたよな?そもそも、この寮魔の気配多すぎるんだけど!?



そもそも、怨念とか凄そうだよ!?”有明月”さんはよりしがみつく力が増しているし、メイディスに関してはもう何も言うまい。



「・・・二人は、置いてくれば良かったんじゃねーか?」

「いや、”有明月”さんのサポートがなければ、階段すら見つけられなかったんですよ?それより、どうですか?」

「黙って、俺についてこい。一番強い気配は感じ取っているから。」



”黒狼”はすたすたと行ってしまう。俺達もゆっくりとだが、進んでいく。途中、魔物が何度も襲ったが、退治できるのは俺しかいなかったし、物理攻撃をかませないので、魔法で対処した。この状況で、魔力の出力量も加減が難しいんですよ?インテリグッズはどれも魔力量が高くなるやつで。ただですら、俺チートで魔力量が高いんだからな。


先程の戦いを終えても、まだありふれる魔力。どうしたもんやら。


△△△△


”黒狼”が最終的に向かった場所には、デカいムカデがいた。・・・正確に言うと、ムカデ型魔物。つい、悲鳴が出る“有明月”さん。


「きゃあぁぁぁ!?」


・・・だから、耳元近くで叫ぶのやめて!!そして、すかさずガン◯ム型ゴーレムを出して、尾っぽの部分を斬りつける。その隙に正面から、“黒狼”がアロンダイトを手にして、斬りつける。俺は光魔法で、光の弓矢をムカデ型魔物に放つ。そして、俺の技を見よう見まねで出す。俺は隣でサポートする。



合同攻撃(ユニゾンアタック)!!



光が眩しく、部屋を包む。その部屋だけでなく、この元魔法騎士隊寮全体にまで広がった。魔の気配が少し、いや、大分弱まり、メイディスはやっと俺から離れる。その隙を逃がさない“黒狼”。ムカデ型魔物にトドメを刺した。



「二人とも、もう一度光魔法で、この壺の呪いを解け!!」


元凶の壺があり、未だに魔の気配が漂う。


合同攻撃(ユニゾンアタック)!!



蠱毒の壺は姿を消す。これでここらへんの魔の気配はなくなったでしょ。もうこの街が魔物に襲われる事はなくなった。一つ悩み事解消!



元来た道を戻るのは面倒なので、転送(テレポート)する。王族紋章継承魔法って、こういう時便利だわ。深く追求されなくて良かった。王族紋章継承魔法って、あまり深い設定はないんだけどね!ただ、万能魔法って事だけ分かっている。生活魔法の一種で、生活魔法=個人が保有できる魔力量。しかし、属性魔法が使える者は魔力量が多い傾向にある為、“有明月”さんはこれから伸びしろが大きいという事である。



こうして、一つ破滅フラグが消えた事になる訳だが、俺はあまり関係ない事に気が付いた。“有明月”さんもね!




























































まぁ、“有明月”さんにとっての破滅フラグはこれからくるのだが、これは転生した時期が悪かったとしか言いようがなかった。でも、これは次の機会に話そう。

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