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第23話:やっぱり閑話的なスキルのお話。

前半は18話と19話の頃の会話で、後半はお城に戻って少し先の会話になります。

なので、次話の時はまだ瑠衣&白夜のスキルは不明状態です。

――「そういえばミサキ様はどういったスキルをお持ちなんですか?」


魔王の戦いを見ながらのんびりお茶を飲んでた時だった。

ソウディルさんがそう、言葉をかけてきたのは。


「スキル?」

「えぇ、人種族の城でお調べにならなかったんですか?」

「うん。そういうのはしたことないけど……」


スキルかぁ……ちょっと気になるな……

ボクはどんなの持ってるんだろ?


「それってどうやって調べるの?」

「とても簡単ですよ。やってみますか?スキル鑑定」

「うん、やってみたい。」


ボクがそう言うとソウディルさんはわかりました、って一度頷き黒い何かをどこからともなく出してきた。


「これは黒水晶といいまして、スキルを調べる為の道具なんですよ。」

「へぇ……」


ソウディルさんが言うにはその人を選定する為に使う物を白水晶といい

スキルを鑑定する為に使う物を黒水晶というらしい。


あの水晶の時は光で判断してたけど黒水晶には文字が浮かんできてそれは本人にしか見えない文字らしい。

まぁ、この世界の文字で書かれるんだろうけど。


そんなことを思いながら触れた黒水晶に浮かんだ文字はスキル名のとこだけを数えた段落で言えば7段くらい。



――『***ミサキ:スキル鑑定結果一覧』――


・『調教:Lv10』

・『拘束:Lv8』

・『縄術:Lv8』

・『韋駄天:Lv6』

・『呪い耐性:Lv2』

・『直感:Lv3』

・『精神汚染耐性:Lv4』


*追記:分類及び鑑定不可能な名称不明領域を確認。



それが、黒水晶に浮かんでいた文字の全てだった。

それをソウディルさんに言うと彼女は驚いたような困ったような表情をした。


「まぁ……」

「ねぇねぇ、この追記ってあるものなの?」

「そうですね……鑑定等は万能ではありませんから時折追記という形でスキル一覧の下に言葉が表示されると聞きますわ。」


ちなみに、魔王も追記表示があったらしい。

なんていうか不思議なものだよなぁ……この水晶もだけど。


「あ、そろそろ旦那様も戻ってきそうですね。」

「ホントだ。」



魔王がいない間にしていたこのスキルの話はそこで切り上げられた。

その後ボクはお城に戻ったわけだけど……




***




お城に戻って数日、ボクはふと魔王のとこでやったスキルのことを思い出した。

だからちょうどお昼ご飯で責任者のキラキラ王子も食堂にいたから思い切って聞いてみることにした。


「そういえばキラキラ王子、ここにも黒水晶ってあるの?」

「黒水晶ですか?ありますけど……よく知ってましたね。黒水晶のことを」

「うん、ソウディルさん……魔王の奥さんに教えてもらったの。」

「あぁ、それでですか。」


ボクがそんな風にキラキラ王子と話をしてると服を軽く引っ張られる感覚があってその方向を見れば瑠衣がボクの服を掴んでいて


「深咲、深咲。その黒水晶ってなに?」

「スキルを調べる為の道具だって。瑠衣達のスキルってどんなのがあるんだろうと思って」

「そういうことですか。それならすぐに用意してもらいますよ。」

「うん、お願いします」



時間で言えば数分。

黒水晶を持ってきたのはアインさんで、基本的には神官達がそれを保管してるから、ってことらしい。


「ホントに黒いね!」

「こんなんで見るのか?」


瑠衣と白夜は黒水晶を不思議そうに見てたけど……ていうかあの白水晶の時はそんなに見てなかったのに……

ていうかアインさんが戸惑ったような表情をしてたのは多分仕方のないことだよね。


気を取り直して、アインさんが瑠衣達に黒水晶の使い方を説明して、いよいよ2人のスキル鑑定がはじまる。

あ、ついでに言えば瑠衣も白夜もあっさり教えてくれた。



――『****ルイ:スキル鑑定結果一覧』――


・『物理耐性:Lv7』

・『聖魔法Lv5』

・『感知Lv10』

・『洗脳耐性Lv5』


*追記:特定の存在に対してスキル名称『感知』が表示レベル以上の効果を発揮すること有。



――『***ビャクヤ:スキル鑑定結果一覧』――


・『剣術Lv8』

・『感知Lv9』

・『洗脳耐性Lv6』

・『強化魔法Lv2』


*追記:特定の存在に対してスキル名称『感知』が表示レベル以上の効果を発揮すること有。



これが、2人のスキルらしい。

ていうか追記……誰に対してとかツッコミはいらないよね、きっと……


「ていうか2人とも洗脳耐性あるんだね。なら安心だ。」

「そうですね、私が言うのもどうかと思いますが……少々神官達は暴走の傾向がありますから」

「祖父の代からの神官もいるからな……」


今この場にいるのはボクと瑠衣に白夜。

あとキラキラ王子とアインさんだけだからこそボクは2人のスキルも広まらないだろうと認識できた。

やっぱりスキルが広まるのは危ない気がするし。


「瑠衣も白夜もスキルを言いふらすのはダメだよ」

「わーってるって。」

「うん。もちろん!あのおじいちゃん達に鑑定しろーって言われても拒否るよ!」



これが、スキルに関する話の全て。

ていうか普段スキルに関して気にしなさ過ぎだったのかな……

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