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第1話:当たり前だった日常。

お父さん達が死んで、爺ちゃん達に引き取られたのが小学生の時。

伯父さんに復讐しようと戦うことを覚えたボクを止めたのはやっぱり爺ちゃん達で、それから……


「深咲!今日遊ぼ!」

「あ、ずりぃぞ!瑠衣!!」

「なによ!早い者勝ちじゃない!!」


爺ちゃん達の家の両隣に住んでいた同い年の子供。

2人はボクが爺ちゃんの家に住むようになってからいつもボクに構いに来ていた。


いつもニコニコして、可愛いくて、黒い髪が綺麗な女の子の宮下瑠衣。

いつもボクを引っ張ってってくれてカッコイくて、こげ茶色の髪がサラサラな男の子の萩野白夜。


ただ、2人は何故かいつも喧嘩をしていた。



「……瑠衣も白夜もケンカダメ。」

「「だって!!!」」

「ケンカ、ダメ。」


復讐することをやめたボクは争いというものが嫌いになっていた。

争うことで何かがなくなるんなら、ボクは争わなくていいから……


……だから、ボクが両手に持ってる縄は別に攻撃するためじゃないよ。


「け……ケンカしないからその縄をしまって!?」

「俺達が悪かったから!!」

「うん。ケンカしないならいいよ。今日ね、プリン作ったの。だから一緒に食べよ?」

「うん!食べる!!」

「俺も食べるし!!」


ずっと、こんな当たり前が続くと思っていた。

中学生になっても、高校生になっても。



でも、ボク達は唐突に当たり前を失ってしまった……

ボク達の意志も関係なしに

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