第18話:魔王の秘密と客人?
魔王が外に向かって少し経ったくらい
いつの間にか椅子に座りなおしていたソウディルさんは小さな手鏡のようなものをテーブルの真ん中に置いた。
「ソウディルさん、それは?」
「これは壁の上にいますガーゴイル達の視界を表示するものです。そろそろあの人もつく頃ですので。」
そうソウディルさんが言った途端その手鏡みたいなのは光り出し、立体映像みたいなのが浮かび上がって……
「あ、魔王だ。」
「えぇ、ちょうどお客様も来たようですね。」
門から出てきた魔王にぞろぞろとやってきた誰か達。
種族の概念なんてものはボクはよくわからないけど……鬼……?かな?近づいてきてるのは。
ガーゴイルのある位置はだいぶ上の方だったし、視界を表示するだけだから音も聞こえなさそうだし
辛うじてわかったことと言えば
その集団の先頭にいるのには角が生えているということ、全部で5人ということ
その角があるのは先頭の1人だけで他は犬みたいのが2人と鳥みたいのと黒いのという組み合わせだということ
あとは全員武器を持っているみたいだってことくらいだった。
「あら、あの方達は……」
「知ってる人達なの?ソウディルさん」
「えぇ、前にも何度か訪ねてきた方々ですね。」
ソウディルさんが言うにはあの人達は何度か来ては魔王を倒してその座を狙おうと攻撃をしかけてきていたらしい。
ただし1度も勝てた試しがないらしいけど。
――そして、ボクは魔王の本気を初めて垣間見た……――
どれだけの攻撃を受けても魔王は微動だにとせず、それ以上に負傷した様子さえ見えず
そのことにボクは正直、少なからず驚きはした。
「答えたくないならいいんだけど……ソウディルさん、魔王って防御系なの?」
「いいえ、あの人はダメージというものそのものがダメージに値しないんですよ。」
「……つまりダメージが回復?」
「はい。」
じゃあ回復でダメージを受けるのか、と聞いてみればそれに対してソウディルさんは否定した。
「それって魔王を倒す手段がないってことなんじゃ……」
「私が言えるのはそこまでです。」
それ以上は自分で考えろ、ということらしい。
まぁ、そりゃそうだろうけど。
「でもさ、攻撃力っていう意味合いならソウディルさんの方が強いんじゃないの?」
「そうですわね。否定はしないでおきますわ。」
なんというかこの夫婦はいろんな意味で濃いよなぁ……
そんなことを思いながらボクは目の前の映像を見ながらまたお茶を啜った。
ちなみに、魔王が意気揚々と戻ってきたのはそれから間もなくのことで
例の魔王に攻撃をしてた人達は門前でしばらくの間倒れたまま動くことはなかった。
まぁ、魔王曰く生きてはいるらしいけど。
次話は魔王視点予定!(予定は未定。だけど宣言すればフラグになる)




