魔王ラブ勢
前回のあらすじ!
唐突にスフレが食べたいと言い出した魔王!
果たして彼女の真の目的とは!
勇者は一体いつ戻ってくるのか!
真相は神のみぞ知る!
さーて、マウザーも追い払ったし!電気ケトル召喚しよーっと
報酬考えるとき欲しかったの思い出したんだよねー
「えーっと、魔法陣はこんなもんかなー」
あとは魔力を込めるだけー♪
「ふーんふふーん♪でーてこいでーんきけーとるー♪」
「おー、魔王様!一体なにやってるんですかー?」
「な⁉︎ベネリ⁉︎いつの間に!」
「さっきですよー?」
さ、さすが我が魔王城の誇るメイド長…私に気配を悟らせないとは…
あぁ、こいつはメイド長のベネリ。桃色の髪にブラウンの瞳、身長は普通だけど一部の成長具合が…
「魔王様ったら、集中してて全然気が付いてくれませんでした…私悲しい…」
「あー…いやー…」
ど、どうしよう…めんどくさいの来ちゃったー
「私はこんなにも魔王様を愛しているのに!魔王様ー!」
「や、やめろ!抱きつくな暑苦しい!」
「あーん、いけずですわー魔王様ー」
というかなんでベネリがいるの⁉︎…っは!マウザーの差し金⁉︎
「んでんで、それは一体なんですかー?魔王様?」
「抱きついたまま聞く?あれはねー…電気ケトルと言って異世界の素晴らしい発明品なの!」
「ほえー」
「あ、こら!膝に乗せるな!なでなでするなー!」
「ケトル…やかんにしては変な形ですね?」
「むぅ…あれは電気で瞬時にお湯を沸かすことができる道具で、あれがあれば火も魔法も使わずにお湯が出来るのよ!」
まぁ、電気で動くのを魔力で動く様にしなくちゃダメだけど
「あぁ、むくれる魔王様も可愛らしい…電気…なら技術部の出番ですねー」
「…そうなるな、このくらいだったら直ぐに改造出来るはずよ」
うちの技術部は優秀だからね!
ふふふ、これの完成の暁にはカップラーメン食べ放題に!
「じゃあ、後で技術部に持って行きますねー」
「今…じゃないのね?」
「はい、まだまだ魔王様分が補充出来てないので」
「はぁ…そうっスか…」
「あぁ…魔王様は癒し…生き返りますわー」
はぁ…早くケトル改造してもらいたいのになぁ…
ん?ノック?
「魔王様、スフレが出来ましたよ」
げ!マウザー⁉︎もう来たの⁉︎
「あ、あぁ、で、出来たのか⁉︎ちょ、ちょっっと待ってて!」
「あ、魔王様暴れないで下さいー」
「一体なにをやっているのですか、入りますよ」
まってまってー!
「ふむ…で、これはなんですか?」
「あ、えっと…あははー」
「電気ケトル…っていうらしいですよ?」
「電気ケトルねぇ…まぁ、大体把握はしました。それで、貴女は何をやっているのですか?」
「魔王様分補充ですっ!」
「…相変わらずですね。そういえば、王国にも似たような方がおりましたねぇ…」
「うげ…あいつの話はやめてくれぇ…」
どんどん新キャラが増えていくー
こんなはずじゃ…こんなはずじゃ…