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勇者の悲劇

前回のあらすじ!

鬼畜外道によって、もはやテンプレな女装をさせられた勇者!

見た目は女!頭脳は男!勇者シグの運命やいかに!

「うぉ⁉︎」

「ふぎゃ⁉︎」


いってぇ…また人を勝手に転移させやがってあの野郎。

ってか…ここ魔王の部屋か!あいつ本当に送りやがった!


「お、おもいー」


ん?下から声が…?


「な、なんだ?」


と、取り上げ起き上がるか……ん?なんか今ふにゅっとした感触が。


「にゃぁ!ど、何処触ってんの⁉︎」

「へ?ま、魔王⁉︎」


げっ⁉︎ちょうど手のとこに魔王の尻が⁉︎


「わ、悪い!わざとじゃないんだ!」


俺は最大速度で飛び退き、謝る。そして魔王が起き上がり、こっちを向いた。


「ぐぬぬぬ…私の可愛いお尻を触るとは…あれ?だれ?」


そして…こっちを向いて首を傾げる…き、気付いてないのか?


「魔王様!なにか大きな音がしましたけど大丈…あら?この美少女はだれですか?」


メイドさんにも気づかれなかった…

その事実に直面した俺は崩れ落ちた。


「いいよ…別に気付いてもらえなくても…」

「え?あの?い、いじけないでください!」

「そ、そうよ!可愛いんだから自信持とう!」

「そうッスか…可愛いッスか…」

「「もっと落ち込んだ⁉︎」」


いいよ…もう…どうせ可愛いですよー。


「そ、そういえば、マウザーさんが新しいメイドさんが来るって言ってたのって、貴女です?」

「…そうだよ」

「えと…あの…よろしくお願いしますね!」

「…うん」

「あー!もうっ!元気だしなさいよ!」

「んなこといったってなぁ…」


あーあの執事のろってやるー


「っというか勇者君はどうしたの?」

「そういえば帰ってきませんねー」

「そりゃ、ここにいるからな」

「こんな美少女が勇者君のはずがない!」

「そうですよー、確かに中性的でしたけどそれはないです!」

「ってか普通声でわかるだろ!」

「声?」


流石に声は普通に男だからわかると思うんだがな。


「んー…確かに話し方は似てる気がするけど、勇者君はそんな可愛い声じゃないし」

「は?」

「そうですよ、魔王様が最近よくやってるゲームのキャラの様な声ですよねー。えと…たしか…戦艦を擬人化した…」

「四姉妹の三番目だ!」


いや…どゆこと…?


「まぁ、とりあえず!なんかケーキ持ってきたてくれ!」

「…はいはい」


もう、なるようになれだ!


引越しで全く時間が取れない…

ヒエー

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