暇を持て余した執事の遊び
前回のあらすじ!
王国と連絡を取る手段があることが判明して、存在理由がなくなった勇者!
そのことに勇者が動揺しているうちに、なぜが魔王の専属召使いに認定された!
果たして勇者の対面は保たれるのか⁉︎
隣でマウザーが笑ってるよ!
「ちょっと待て!なんで制服がメイド服なんだよ⁉︎」
「執事服が無かった(ということにしている)ので」
「だからってメイド服はないだろ⁉︎」
俺はあの後、目の前にいる鬼畜に無理矢理転移させられて、メイド服を着させられようとしている。なにを言っているか分からないと思うが、俺にも何が起こっているのか全くわからねぇ。
「さぁ、早く着るのです!」
「絶対来ないからな!」
「あぁ⁉︎なんだって⁉︎」
だから怖ぇよこの執事!なんでこんなのが執事なんだよ!
「ぜ、絶対着ない!」
「はぁ…名前だけの勇者が一端に抵抗するとは…面倒ですねぇ」
「名前だけとか言うなよ!これでも実力はある…はずだ!」
一応魔法も使えるし!剣の腕は騎士団長に褒められたことあるし!
「まぁ、実力があろうと関係ありません。さぁ!勇者を取り押さえて着替えさせなさい!」
執事がそういって指を鳴らすと、何処からともなくメイド達が現れ…
「ま、まて…やめろぉ!」
俺は彼女らに着替えさせられた…なぜかみんな楽しそうだったのは言うまでもない。
「…もうやだ…お婿に行けない…」
「ほぅ…なかなか似合ってるじゃないですか。しかし…ショートヘアなのが違和感だしてますねぇ」
あ、こいつメッチャ悪い顔してる…
「髪を伸ばしますか」
あぁ…この外道が指を鳴らしたら頭が重くなった…もう何が起こったのか言われなくてもわかるよ…
「さ、仕上げをしてしまいなさいな。」
「「「Yes.sir!」」」
もう、どうにでもしてくれ…
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結局…ノリノリなメイド達に仕上げをされた俺は…美少女になっていた…
「く、ふふ…す、素晴らしいですね。見た目は完璧、女性ですよ」
笑ってるの隠せてないし…しかも全く嬉しくねぇ。
「あとは、メイドのマナーでも学びますか?」
「お前、絶対俺で遊んでるだけだろ!」
「嫌ですねぇ、そんな事あるわけないじゃないですか」
「うわー、白々しい」
「では、早速魔王様のところに行きましょうか」
「話を聞けよ!」
あぁ、嫌な予感しかしない。執事はマジ笑顔だし…あ、指鳴らそうとしてる…
「では、GOODLUCK」
テンプレな女装回でした!