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プロローグ

「魔王は何処だー!」


とある世界、とある場所にある魔王城

本来なら不気味な程に静かなこの城には、現在轟々とした騒音と悲鳴が鳴り響き、阿鼻叫喚の構図を示していた

何故なら魔王城が勇者に攻め込まれていたからだ


「くっそ…なんなんだよこの城!無駄にデカイし通路は多いし、迷ったと思ったら前通った道にでる!あれか?魔王城特有の罠か⁉︎」


しかし、魔王城の入り組んだ構造故に勇者は今だに魔王のいる部屋に辿り着けていなかった


「というかなんで仲間の一人も居ないんだよ!普通用意しとくだろ、あのおっさん!しかもいきなり魔王城突撃とか!」


そして、なかなか辿り着けないイライラも募って勇者命名後、仲間も用意されずいきなり魔王城突撃の命令を降した国王の愚痴を言いはじめる


「あぁもう!こうなりゃヤケだ!絶対魔王をぶっ倒してやる!」


ーそして、この時から3時間後ー


「はぁ…はぁ…やっとついた…ここが魔王の部屋か」


ー勇者はとんでもない光景を目の当たりにするー


「魔王!覚悟!」

「あー、遂に来ちゃったよ…」


ー勇者が見たものは、だらしなくベッドに寝そべり、茶菓子を摘まみながらゲームをする魔王の姿だったー


「えっ…?はぁ…?」

「ここまで来るのに疲れたでしょ?何か飲む?」


ーこれは、そんな魔王と勇者の物語ー

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