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図書館に来て、出会います。

 私は今回はこの街に存在する図書館に来てるの。バイト代も結構たまったわ。本当に自分でお金を稼ぐってのもやりがいがあるよね! いっぱい調べ物もして、ダンジョンの方も頑張んなきゃだしねー。

 はやくダンジョンを認識させてみたいな。どんな感じになるのか。認識させたら街に評判聞きに来てもたのしいかもね。しばらくはダンジョン経営で忙しくて評判聞くのも出来ないだろうけど。

 図書館は二階建てで、一階から二階までびっしりと本が詰まってるの。所々には読書をするためのスペースも作られている。中には学生とか学者っぽい服装の人とかもちらほら居る。

 印刷技術もそこまで日本より発達しているわけではないから本を読むには図書館が一番なんだって。私自身割と読書をするのは好きだ。だから図書館にこれて、本がいっぱいあって何だか凄いわくわくしてるんだー。前世でも結構本読んでたしね。

 あと人間の急所の本とかもあったら読まなきゃ。現状では普通の人間にさえ、きちんと勝てるかわからないからね。きっちりと殺せるように計算してやらなきゃ。首を切り落とすとか出来れば私でも相手殺せるだろうけど。でも、首を切り落とすのって難しそうだし。やっぱり一撃で人を殺せるような技か何かあった方が便利だよな。そういう方法を探してみるのもいいかもしれない。

 そんな事を思いながらも、私は色々と見て回って本を漁ります。

 文字と言語がわかるようになってるのは本当によかったとは思う。だってねぇ、わからなかったらおぼるのにどれだけかかるかわからないし。不老で、寿命がないにも等しかったとしてもそんな詰まんない事に時間かけたくないじゃん。

 それにしても魔法の適正もポイントが限られているわけだから、きちんと考えないと駄目だもんね。私、ポイント無駄になんてしたくないし。

 いっぱい本を取り出して、読書コーナーに本を積んだの。

 民族的なものとか、魔法についてとか、観光地についてとかも。沢山知りたい事があるんだもの。常識ももちろんもっと知るべきだし、この世界について知った方が魔人として行動しやすいでしょう?

 とりあえず優先事項は魔法かな。どの属性にどんな魔法があるかを調べて、ポイントで適正をとらなきゃならないんだもの。今の私はちょっと刃物の使い方に手なれただけの少女と変わんないからね。もっと戦う力を手に入れておかなきゃ魔人ってばれたら死んじゃうもの。

 でもスリル満載だからわくわくしているの。死んだら死んだで、ま、いいかなーっては思ってるし。だってね。頭の中の知識的にこの世界って弱肉強食の分かりやすい世界だもの。弱ければ魔物に殺されたり、色々ある世界なの。人間同士だっていざこざも多いわ。弱ければ戦争で平民は死ぬし。

 死にたくはないけど、この世界に望んできたのは私だもの。だから、死んだら死んだで、私の選択が悪かったなーって事でいいかなっては思ってるんだ。だって此処で脅えるとかだとさー? 弱肉強食だから人殺したっていいよねって思ってるような私の考えに反するじゃん? 地球でも我が道をいくような登場人物大好きだった私なんだよ。ファンタジー世界なら私もそんな風にいきたいとか夢見てた私なんだよ。だからこそ、座右の命は『弱肉強食』。弱い奴は死んでしまうだけ。って考えで突き進もうって思ってるの。

 とりあえず、今は魔法の本をよんでいるわ。属性は色々あるんだけど、治癒系の魔法は聖属性とかいって特別なのがあるそうです。

 本当自分で魔法が使えるってだけで凄い興奮してるの。だって自分で使えるんだよ? しかも魔人特典でポイントさえ払えば適正は手に入るもの。これで人間に転生とかなら、元からの適正の問題で魔法使えなかった可能性あるもんね。

 とりあえず攻撃魔法がバリバリ入ってるのは欲しい所かな。派手にかますのも楽しそうだし。適正が一つ50ポイントでとれるんだけど、聖属性は回復系だからか他よりポイント高い。つか倍100ポイント必要だった。

 本を見る限り、攻撃力が高いのは火、闇かな。闇は地域によっては迫害されるんだって。基本魔人や魔物の属性と考えられてるらしくてさー。ま、実際魔物に関しては魔法使える魔物は闇属性使える人種の方が多いみたいだからっぽいけど。逆に聖属性は凄い神聖で、神に選ばれた属性なんだって。一般的に魔人ってダンジョンの中に引きこもってる人が多いからって、人族的には聖属性は魔人に使えないとされているらしいよ?

 面白いよね? これで私が聖属性をゲットして使ってればそれだけで魔人ってばれないわけでしょ? しかし私を連れてきた神様って意地悪だよねー。脳内に詰め込まれた知識も自分で考えつかなければ出てこないしさ。脳内の知識で『一般に魔人は聖属性は使えないとされている』なんて書かれたら使えないんじゃないかと皆思いこむだろうし。

 大体、ポイント使って適正とかとるのも自分で頑張って検索しなきゃでないもの。神様ってば意地悪だよね、本当。凄いいいキャラしてると思うけど。

 まずはどんな魔法があるかの確認だよね。あと四つレベル上げれば適正二つ目もとれるわけだし。一つ目は『火』、『風』のどちらかにしようかと思ってるの。『闇』も攻撃力高くていいかなーって思うけど、魔人って疑われるのも面倒でしょう?

 今の私は弱いから、なるべく強力な力が欲しいものよね。

 それと水や光だと幻影系の魔法や補助魔法も多めみたいだからそっちも片方はとるべきよね。

 誰にもばれないぐらいの幻影が作れるようになったらきっと色々楽だろうし。もし出来るようになったら他の魔人の姿借りて遊ぼうかな。

 そんな事を考えながら黙々と魔法のお勉強をしていたら、

 「…それ、読みたい」

 何だか無口系女子に話しかけられました。

 種族はね、見るからに人族。エルフの美人さんとかだったらよかったのになー。私人外キャラ結構好きなの。

 その水色の髪色の少女は学生服のようなものを着てるの。おそらく近くの学園に通ってる学生よね。その子が指さしてるのは机に積み重ねられている『これで君も最強になれる! 火属性編』なんていうものだった。しかしこの題名面白いよねー。

 「いいよー。それ今よんでないから」

 「…ん、ありがと」

 はにかんだその子は凄く可愛い。それにしても異世界って美形率が多い気がするわ。

 お礼をいったその子は私の向かい側に座って、本を読みだした。その後、私もその子も一緒に読書を進めて、大分時間がたって帰る時間になってから互いに名前を名乗った。

 その子はビアンカといって、私の想像していた通り学園の生徒らしい。

 ついでに図書館で今度会う約束もしたの。学園について聞いてみたいっていってね! ふふ、異世界でのはじめての友達ゲットだね。ただ、魔人だって勘付かれた時にビアンカ殺すの難しそうなのよね。戦闘能力的な意味で。だから、はやめに魔法を習得しないとね。

 そんな風に私は意気込んで、一つ目の魔法適正をとるのであった。




 

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