うん、私が殺しにいけばいいんだ。
※カニバリズム要素あり。見たくない方は見ないでください。書いてて思うけどやっぱ愛はおかしい。
時がどんどん過ぎて行ったの。
様子見をしながら、殺せる機会があれば袋叩きで冒険者達を殺しつくしていったんだよー。その分、可愛いモンスター達も死んじゃったけど。
悲しいなぁ、むかつくなぁ、やだなぁ。
どうしようもない、そんな感情が胸にあふれていた。
殺したい。殺したい。ぶち殺したいよー。あのね、ぐちゃぐちゃにして怪奇事件のように、滅茶苦茶に、ぶち壊して、殺したいんだー。
弱い冒険者は、それでも殺せるんだー。ま、最近はこのダンジョンの噂が広まってるみたいなの。そりゃそうだよね。
冒険者になりたての人がどんどん死んでいるって噂なんだって。でね、この森は上空が真っ黒で、この場所だけ夜みたいだからって『黒い森』なんてとりあえず呼ばれてるらしいよ。そのまんまだね。
とりあえず全然畏怖を込めた名前じゃないのがやだなーって思うの。
折角さ、魔人なんてものになって、人の敵で、好き勝手出来るのにさ。もっと恐怖される場所にしたいわけ。
やるからには徹底的にっていうのは常識だと思うんだー。
あはは、地球に居た頃から私はやると決めたらとことん完璧にやり遂げるって評判だったんだよー。学園祭でやったメイド喫茶とかも、秋葉原にまで視察にいってきっちり仕上げたの。ちなみに私はその時、男に貢がせまくったよ! だって貢がせるのが仕事だったからねー。一番売上に貢献したからって、クラスメイトに褒められたんだー。
そうだよ、それは私の長所だよねー。あ、後ね、どんな場所でも楽しめるのが私の長所だってお母さんがいってたなー。確かにそうだなって思うよ。お母さんって思えば私の事よくみてたなーって。
でもそういう私の事知ってますよーって感じの家族とかもさ、結局私の本性知らなかったんだから面白いよねー。
私の事全部知ってるってそう思ってたみたい。あーあ、どうせこうやって魔人になれるなら、異世界に来る前に両親の事さしてみてもよかったかもね。さしてみたら、あの私を「優しい普通の女の子」と思いこんでた両親はどうしただろう。あああ、今になって後悔してきちゃったよ。やっておけばよかった。絶対に、楽しかったのに。
と、そんな後悔はもう振りきっちゃおうー。
だってもうどうしようもないしね。
とりあえず、あれだよ、私は私の眷属達が殺されるのがやなんだ。
私も、モンスターたちもちまちまレベルは挙げてるよ。
でも中々あげにくい。
私はまだ弱いんだ。もっともっと強くなれたら、もっと派手に、残虐に何だって出来るのにって思ってさー、凄い想像したらわくわくするんだよー。
でもさ、やりたいからって今行動したら確実に私死亡するじゃん?
だからそれはやだなーって思って、どうしようってマスター室の中でごろごろ寝転がりながら考え中なの。
うーん。
このまま、やられっぱなしって性に合わない。
でもさ、現状私がやり返せる事があるかなって考えると見つからない。
「うー…やだーやられっぱなしってむかつくよー」
むかつくむかつく、と何度も何度も声に出す。
でもあれだね、地球と違って周りの目を気にする必要ないからどんな危ない独り言はいても問題ないっていいよねー。
あはは、やっぱこの世界好きだよー。
でもやっぱあれだね、この世界は好きだし、これからレベルを上げまくれば好き勝手出来ると思うとわくわくするけどさー、うーん、このまま弱い冒険者だけ甚振るのもなんかやだなー。どうせならもっと派手にしたいって思ってしまうから。
布団のシーツを握る。
悔しいなー、むかつくな―。
ああ―――…、
「殺したいなぁー」
思わずもれた言葉は紛れもない本心。
殺したい。殺してやりたい。無残で、どうしようもないほどに絶望的な死を与えてあげたい――。特に私の可愛いモンスターを殺した人にはねー。
あれだね、可愛いモンスターの食事にしてあげてもいいかもしれない。
ふふふ、でも人の肉ってまずいって噂だけどどうなんだろう? 食べた事ないからわかんないやー。うんうん、決めた。今人の肉冷蔵してあるけど、それ食べようかなぁ…?
どうせ、冒険者になりたての奴ならば殺せるんだー。いつでも肉は調達出来る。何かに仕えるかなって保存してたけど、うん、食べよう!
だって美味しくないものを私の眷属達に食べさせたくないんだよ、私は。
美味しかったらそうだね、人肉パーティーでも開催するよー! 何こそ、考えただけで滅茶苦茶楽しそう。
私滅茶苦茶わくわくしてきたよー。パーティーって楽しそうだよねー。あ、そうだ。生きたまま、食材にするのがいいかもねー、そっちの方がもっと楽しいよ、きっと。ただ食べるよりさー。
あー、またやりたい事が出来ちゃった。
とりあえず、食べようかなーってわけで食事しました。
さっそく取り出して食べました。以外に美味しい。うんうん、美味しいじゃないかこれ。
いやー、何か感動する。
地球ではこんな事できないもんねー。絶対に問題になって私犯罪者だよ! でも此処は異世界だしね!
あはっは、もっとこれから地球では経験できない事を出来るかっておもうとわくわくしてきた。
そして何かお食事してたらさ、思ったんだ。あ、殺したいならさ、殺せばいいやって。
だってさ、私見た目は可憐な少女だよー? 美少女って噂だったんだよー、地球でも。そんな子が人を殺すなんて思わないもん。不意打ち上等だよ。不意打ちでさ、油断した所を、うん、私が殺しにいけばいいんだよー。
うん。一人ぐらいは殺したいなぁと私は食事をしながら舌舐めずりをするのであった。
あー、わくわくする!




