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モンスター部屋とモンスター。

 ダンジョンを創った次の日にはさっそく私は村にいった。

 私のダンジョンはオーガスト王国って国の領土に存在している。知識で知ったけど、魔法国家らしいの。魔法ってわくわくするよね。スキルで魔法習得できるみたいだから、もっとレベル上げたいわ。

 で、近くの村はオーガスト王国の辺境に位置する村で住んでる村人も少ないの。数えるだけしか居ないわ。

 その村で、旅人を装って兎の皮とかを売ったの。ただはぎ方が下手だったのかそんなに高く売れなかったけど。ついでに村人に動物の解体方法詳しく教えてもらったわ。

 この世界のお金は銅貨、銀貨、金貨でわけられる。手に入ったのは銅貨だけだけど、何だかこの世界で初めて手にしたお金って事で達成感があった。

 それで、さっそくダンジョンなんて全く知らない娘を演じてダンジョンについて色々聞きまくったわ。あとMP回復の薬についても聞いたの。

 ふふん。私ってば女子高生だったわけで、若い女の子なわけ。だからこそ、余計なんていうの? 村人たちが警戒なんて一切しないから凄い聞きだすの楽だったわ。か弱い女の子って事で油断してもらってる方がやりやすいものね! 良かったわ。私、油断させられる見た目してて。

 それで村人が知ってる程度の知識を聞いたんだけど。

 ダンジョンは初期ダンジョンほど、簡単に攻略されるってのは常識らしい。

 何でも出てくるモンスターが弱くて、楽勝なのだと。そしてやっぱり宝石置き場に皆おいちゃうらしくすぐにとられちゃうんだって。

 ふむ、要するに言えば冒険者は初期ダンジョンだと油断してるってわけか。実際初期ダンジョンは狭いわけだし、すぐにとられるってわけか。

 ある程度の大きさまで出来るようになったら色々とトラップとか仕込んで、木々をまきちらしてそれからダンジョンだって目立つようにやればいいか。それでダンジョンにやってきた人間を仕込んだトラップで殺しちゃえばレベルが効率的に上がるだろうし。

 MP回復の薬は高いらしい。田舎すぎると売ってないという事も聞いた。

 MP回復薬があった方が色々やりやすいから、そこらへんは…うん、盗もうか。どうせ私って『魔人』って悪役だし道徳とか倫理とか気にしても仕方ないんだ! って開き直った考えに陥りながら教えてくれた人にありがとうと伝えて帰りました。

 もちろん、誰にも見られないように。







 で、現在マスター室に居る。

 第一にモンスターを作成して仕込むべきなのだ。となるといきなりダンジョンにモンスターを出すべきではない。でもマスター室にいれるのもあれだ。

 そう考えた私はひらめいた。

 そして思考する。


 ―――地下に部屋を創る事は?

 ――可能です。


 考えれば割と何でもありらしい。要するにダンジョン作成はどういうダンジョンになるかは発想の問題だろう。

 さていじりますか。



 部屋を設置します。何処に設置しますか。

 ――地下。



 そう入力して、地下に部屋を作る。六畳間ぐらいの部屋だ

 これで消費されたMP100。結構多い。

 さて次に、モンスター作成を始めよう。


 ちなみに今のステータス。



 名前 花本愛

 種族 魔人

 レベル 4

 HP 160

 MP 300(300→200)

 称号 なし

 ダンジョン あり

 スキル なし



 動物虐待的な感じで殺してたら経験値入って上がったの。レベル低いうちは割とどんどんレベル上がるみたいなのよね。

 次は、作れるモンスターについて確認しようか。



 現在作れるモンスターは、《ポイズンハニー》、《コボルト》、《ゴブリン》、《スライム》などの8種類ほどである。

 私をここに連れてきた神様は優しくはないのがよく理解できる。というか、出せるモンスターがぶっちゃけしょぼい。この神様絶対全員に生き延びてほしいとか思ってないよとすぐわかる。寧ろこれ苛めって思うしょぼさ。いい性格してるとは思うけれど…。ま、死にたくないし準備を頑張ってやりますか!

 魔人は魔力量は人より多いけれど、それ以外は人間と特に変わりはない。首をはねられればHP関係なしに死ぬっぽいし。だからこそ、マスター室から出ない魔人が多いって情報が頭にあったんだけどね。

 魔人だとばれないようにうまくやらなきゃ、私すぐに死んじゃうな、これ。本気で気合入れなきゃ。

 さて、まずは――《コボルト》でも作成しようか。コボルトに必要なMPは20。とりあえずそれで2匹ほど作成する。

 作成を押すと同時に現れる魔法陣に興奮した。そしてその魔法陣から現れる2体のコボルト。


 名前 なし

 種族 コボルト

 レベル 1

 HP 65

 MP 0


 というのが2体出来た。犬のような顔立ちに人間の子供と同じぐらいの低い背。その体には一応最低限の衣服はきている。

 レベル1なだけあってしょぼい。だけど私のテンションは上がりまくりだ。


 「わー、魔物だ!! なんかテンションあがる!」

 思いっきりコボルトに2匹を抱きしめた。私より背が低いんだけどね。魔物とかってなんかテンションあがるんだよねー。

 抱き締めたらオロオロしてるんだけど、何だか可愛い。はじめて作ったモンスターだし、すぐに殺されるとか嫌だしなぁ。

 『マ、マスター放してください』

 「うんうん、ごめんごめん。名前付けてあげるね? 何がいいかな?」

 戸惑ったような声が脳内に響いて私は解放してあげた。知識見てわかったんだけど眷属のモンスターとは念話的なものが出来るんだよね。モンスターはモンスター的言葉しか喋れないけど、主である魔人の言葉は理解できるみたいで、だから返事は脳内に響いてくる仕様なの。

 それからイーサとユーナって名前を付けた。コボルト達は戸惑ってたけど、そこが可愛くて撫でまわしてしまった。

 「えーとね。まずあなたたちには…、夜中に人に見つからないように動物を殺してきてほしいわ。そうすれば私のレベルもあなたたちのレベルも上がるでしょう? それ以外は、武器だしてあげるから武器の扱いになれることね。夜中に動物殺す以外はこの部屋にいてもらうわ。きっちり準備が出来たらダンジョンに出してあげるから。

 それと敵と戦うときは、集団で不意打ちで、何が何でも勝つことを目標にするの。真正面から戦うんじゃ死んじゃうからね?

 その内余裕が出来たら防具もあげるわ」

 そういってとりあえず説明をして、二つ武器を出してあげる。武器だけでMP20使った。コボルト達に何の武器がいいか聞いたらわからないといったから二人がもてそうな剣を与えた。


 その後は、MP40で作れる《ゴブリン》を二体。MP40で作れる《ポイズンハニー》を一匹作った。《ポイズンハニー》は見るからにただの蜂って感じなのに、少量とは言え毒持ってるから消費量が大きい。刺された相手がほんの少しだけ動けなくなるってだけの効果なのに…。

 あとはMP10で作れる《スライム》2体作って、そのままMPなくなって寝た。

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