さて、そろそろ…。
ちょっと短いです。
まだダンジョンは認識させていない私なのです。
いやー、はやく認識させて思いっきり人手遊びたい気は滅茶苦茶あるのだけれども、まだ認識させていいってほどじゃないんだよねー。
はやく遊びたいんだけどさー、あれだね、すぐに認識されてこの楽しい『ダンジョン経営』なんて遊びが終わって死んじゃうのはやだもん。
『魔人』としてずっと遊びながら生きていきたいんだもん。
だから、私は今は我慢するの! もっともっと楽しくしなきゃね。
そんなノリで私はダンジョンはまだ認識させてないんだけど、遊びでトラップは作成してみたよ! トラップはね、元々から設定されているものだとポイントが割と少なめでいけるんだけど、やっぱこういうのはオリジナルが一番でしょってわけでね、ポイント思いっきり使ってもいいからオリジナルでえげつないのを作っちゃおうとわくわくしてるんだー。
ふふ、ポルノを誑かしてからさー、まぁ、外に出れないわけだからずっとマスター室の中でダンジョンを大きくしたり、モンスターを繁殖させたり、トラップについて考えてたの。
トラップはね、色々考えてるんだけど毒沼っていいと思うんだ!
そう、それもじわじわ体に影響していくようなの。はまった当初はそこまで影響はないけれど時間が経てばたつほど毒として機能するみたいなのがいいかもねー。
毒って良いトラップだと思うの。
だから、私思いっきりトラップを機能させるために毒のお勉強しようと思ってるの。毒薬とかに詳しい人に習いにいきたいぐらいかもー。でもさー、やらかした後だからしばらく人間社会に関わらない方がいいんだよねー。んー、残念。
でもね、うちには《ポイズンハニー》っていう毒持ちの子がいるわけだから、色々出来るかなーって思ってるの。あれだね、生物って進化していくものだし、是非とも進化してもらいたいよねー。
レベルをちまちま上げてね、モンスターも徐々に増やしているの。
二年ぐらいそうやって過ごすことになった。
そうすればポイント使って増やしたモンスターとか、繁殖させたモンスターが結構な数になったの。
トラップはまだ出来てもいないけれど、広さはある状態かな。
だからね、そろそろ、認識させてみようかなーっていうわけで、私はこれからダンジョンを認識させるの!
あはははっ、突然現れたダンジョンだからね、きっと新米の冒険者が沢山来るわ。
それをどうにか油断しているうちに沢山殺さなきゃね?
レベルの低い冒険者をどんどんどんどん、殺すの。そうすれば経験値がたんまり入る。
ずっと戦い方の訓練もさせていたし、私の可愛いモンスター達はそこそこ戦えるんだもの。
だからね、雑魚だって油断している冒険者をね、油断させて葬ってもらうのよ。私が自分で出て行って殺すのもいいかなーって思うけれど、それは下手したら私がやられちゃうから頃合いを見てやろうかなーって企んでたりするんだ。
人を殺すことにもっともっとなれなきゃって思ってるのにポルノ相手に遊んで以来、人と関わる音もしていなかったからね。
というわけで、私ダンジョンを認識させてから思いっきり楽しんじゃうんだよー。
「皆、これから気を引き締めてやらなきゃだからねー」
モンスター部屋に顔を出して、私はダンジョンを認識させる事を伝えてそういって笑った。
それにいよいよか、とでもいうような思念を送ってくる子もいる。
そう、いよいよなんだよ! 皆、死なないようにがんばろーね?
そして、後に『黒き死の森』とよばれるダンジョンはその日、世界に姿を現すことになる。
――――さて、そろそろ…。
(ダンジョンを認識させて、思いっきりあそんじゃいましょー!)




