異世界に降り立ちました。
※ダンジョン経営話の『黒き死の森』の今の状況が作りあげられるまでの記録。
注意:残虐な表現や非人道的な部分が沢山あるので注意してください。
主人公は外道です。清々しいほど外道です。苦手な方は見る事をおすすめしません。
私は六畳間二部屋分ぐらいの部屋に降り立っていた。
「おぉ!!」
戸惑う事もなく、私、花本愛は感嘆の声を上げる。
何やら怪しげな声に、『異世界でダンジョン作成してみないか』と誘われて喜んで半信半疑でやってきたものの現実だと思うと滅茶苦茶テンションが上がるものである。ファンタジーって凄く好きなの。私は!
異世界に降り立ったと同時に知識か操作方法は頭に埋め込んでくれてるという説明を受けてはいる。此処はマスター室と呼ばれる場所だろう、見事に必要最低限のものしか置かれていない。異世界には不釣り合いな画面があるが、これがダンジョン作成のためのものだろう。
さて、さっそくいじってみますかというわけで現在のステータスを確認する。
名前 花本愛
種族 魔人
レベル 1
HP 100
MP 200
称号 なし
ダンジョン なし
スキル なし
スキルって何だ、と思いながら思考すれば、すぐに頭に浮かんだ。おお、便利だ。スキルはレベルが上がった際に手に入るポイントで手に入るらしい。とりあえず、レベル上げないと手に入らないって事なんだねー。
どんなのがあるのかわくわくしてくるよ。
さて、とはいっても私を連れてきた神様って中々いい性格しててうまくダンジョン経営しないとすぐ攻略されて死んじゃうっぽいから(知識を見てれば何となく神様の性格がわかった)、とりあえず準備期間が一ヶ月はあるらしいからはじめますか!
早速椅子に腰かけて画面を見る。一番最初に表示されているのは、《ダンジョン作成》、《マスター室拡大》、《モンスター作成》だけである。
ダンジョンはまず、六畳間×2ぐらいの広さしか今は作成できないらしい。レベルが低すぎて現時点では無理っぽい。ダンジョンの形として、森、洞窟、塔などがある。
洞窟や塔などならば入り口は一つ。森は四方何処からでも入っていくことが可能だ。塔なら六畳間×2でも二階分ぐらいまでならできる。
宝石置き場というものがあって、そこに宝石をおいてボスモンスターを設置するの普通らしいが、私は宝石の説明の『ダンジョン内に設置するダンジョンの核、通常は宝石置き場にはめ込む仕様』とかいてあるのにが目についてある考えに行きついた。
ダンジョン内に設置する、と書かれているなら何も宝石置き場に置く事はないだろう。現時点での私の宝石はレベルがたった1だからか手のひらサイズだ。レベルを上げれば巨大化し、置き場にはめこめば収縮して手のひらサイズに見えるようになる仕様らしいが、わざわざ敵の目につく所に置く必要はない。本当に連れてきた神様っていい性格してると思う、どういうダンジョンでも必ず宝石置き場は冒険者の目につく所に設置するようになっているらしい。
地面の中に設置する事は可能かと、頭の中で疑問を浮かべれば、可能ですと帰ってくる。考えれば色々と対策はありそうだ。
あとね。眷属ってのは私の支配下なんだけど、それは作りだしたモンスターとか、配下にいれた生物を指すみたい。人間とか、獣人とかでも支配下に入れる事が出来るらしいのよね。魔人は。無理やり魔力で魔人の支配下に作りかえる事が出来るっぽい。そこら辺は後で考えるとして…。とりあえず今出来る事にしついて知らなければ。
とはいっても教えてくれる人はいないので、自分で考え出さなければならないが。
レベル上げ方法は何かという疑問には、主にはダンジョン経営で、ダンジョン内で殺した冒険者の経験値やモンスター作成などで手に入ると帰ってきた。『主には』という事は他にもあるのだろう。私はずっと思考する。
――ダンジョンの外で眷属がモンスターを殺した場合は経験値として入るのか。
入ります。
――私自らが人間を殺したりしても経験値は入るのか。
入ります。
――私が他のダンジョンを攻略した場合、魔人やモンスターを殺した場合はどうか。
入ります。
――じゃあ、動物を殺した場合は?
入ります。
要するに魔人のレベルは、ダンジョンを経営するか、何かを殺すかで手にはいるらしい。となると、気になる事はあと数個。
―――準備期間中に外に人と接触する事は可能か。意思疎通はできるか。
ダンジョンを現実に出現させるまで外に行く事はできません。意思疎通は可能です。
――では、準備期間中にダンジョンは出現できるか。
可能です。
――武器作成は現時点でできないのか。
ダンジョンを作成した時点で可能になります。
作成して現実に出現させるまでは外と接触できないか。それでいて武器は作成しただけで作れはすると。MP回復は時間か、そういうアイテム、それか睡眠が有効的らしい。あとはレベル上がった時は全回復するようだ。ついでにいうと魔人は食事をとらなくても生きていけるらしい。そういう欲求はないと知識にある。でも食事とることもできるらしいけれども。
さて、手始めに《ダンジョン作成》をしてみようか。
選択フィールド 『森』でよろしいですか?
yes
No
迷わずyesを選択。
『森』だとこのようになりますが、これでよろしいでしょうか?
画面の中に映るのは、六畳間×2の広さの空間に木々が立ち並んでいる。
私はそこでNoを選択する。
では、『森』をやめますか?
そこにも私はNoを選択する。
それでは、どのような『森』を望みますか?
ここでyesとNo以外の画面が現れる。選択肢ではない。テンプレの森のダンジョンの図がのってあって好きにしていいらしい。
さっそく私は木々を全て取り除いた。
映るのは森というより草原である。でも、これでいい。
そのまま作成を実行する。
そうすれば、マスター室に扉が現れた。ダンジョンに続いているのだろう。次に私がしたことは《武器作成》だった手軽な切れ味のよさそうな刃物。それを生み出す。そしてしっくりくるか確認するためとりあえず振りまわす。
「うん、いいね。じゃあ、次は…」
そして次に私は宝石を設置する作業を始める。
宝石を設置します。宝石置き場に設置しますか。
もちろん速攻でNoを選ぶ。
宝石を設置するのをやめますか。
Noを選ぶ。
では、何処に設置しますか。
またダンジョンの画面が現れたので迷わず土の中を選択する。そうすれば見事にずごーっと入っていったためおおっと思った。
その後に私は、モンスターも設置していないのにダンジョンを世界に固定する作業に入った。設置場所は、森や草原。ダンジョンが近くになくて、村に割と近い場所…。
ダンジョンの草むらと対して変わらない草むらのある場所。周りに生息しているのが小動物だけだと好ましい。
そう言う場所がないかと検索すればあった。周りには村があって、小動物がすむ豊かな自然の溢れる場所が。
此処だ、と思った。そして私はダンジョンを固定した。
元々草原だった場所に、森あるが草原のようにしか見えないダンジョンを設置したのだ。周りから見てダンジョンには見えないだろう。
さて、設置したって事は外に行けるはずだ。ダンジョンに見えなくてモンスターも何もいなければ誰も余計な真似はしないだろうとは予想はできる。
此処までの流れで、レベルが2にまであがる。
たまったのは10ポイント。そしてざっとスキルを画面で確認するが、10ポイント程度じゃいいものはとれないようだからとりあえず外に出た。
ダンジョンに降り立つ。今はどうやら夕方らしい。人の姿は周りにいない。作った武器を片手に周りに生物がいないか探索する。
そして見つけた兎などの小動物を軽く殺す。
この世界はファンタジー世界だし殺す事になれておくべきだし、まずは殺した。でもやっぱり一発で仕留めるのは難しい。もっと殺しなれないと魔人としてやりにくいから、頑張ろう。
兎の毛皮などをはげば売れるかもしれないから、はぎ取った。皮をはぎとる作業も殺す作業も正直手なれてなくて戸惑ったし、大変だったけどとりあえずやってみた。
お金も必要だしね。
私はぬくぬくとマスター室に引きこもってるつもりはない。人間の村にも顔を出して、色々と学ばなければ。
脳内に詰め込まれた知識はダンジョン経営とこの世界の常識だけだ。もっと実用的な事も知りたいし、人間側からしたダンジョンがどういうものかを知って、それとは違う物を創りだすべきだ。
さて、頑張りますか!
初日に現実にダンジョンを出現させ、動物虐殺。
全てはレベルのため! 弱いから人間倒せる自信はなくこうなりました。
ダンジョン作成ものはよくわかりません…。なのでおかしな点あったら報告お願いします。もし全体的におかしいなら色々書きなおしますので。