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第二章、思い出5

卸本町の蜃気楼、パターン2(過去からの訪問者)オリジナル

http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1515515.html

大変な人が、過去からやって来てしまった現代に、



良子は目くじら立てて、昔働いていた会社に出向いた。



社内の扉を勢いよく開けたら、そこでうたた寝をしていた、



会社で一人だけの、留守番係の女の子が、「おぉ~!」っと言って、



飛び起きたのであった。



早速この三人は、地下室に行き物置を開けた。



時、すでに遅し..。



春菜、「残念..」と、呟いた。



鼻息が荒くなる良子は、「何が残念よぉ#!、行かせないからね#!、



過去なんかにはもう#!」。



春菜、「こう言う時、以心伝心出来るのは損ね!」。



直子、「どうなってるのよ#!も~..」。



良子、「こっちが聞きたいわよ#!」。



春菜、「ここで喧嘩していても、しょうがないよ!」。



良子は、直子を指差して、「これどうするの?」。



春菜、「この現代に、放り出す訳にも行かないでしょ!」。



良子、「じゃあ、どうする?」。



春菜、「取りあえず御殿の、何処かに仕舞って置こうよ!」。



良子、「御殿て何処の事言ってるのよ#?」。



春菜、「柿本城..」。



取りあえず..、



会社に連れて行く事になった。



地下室の階段をポツポツ上る三人、社内を抜けると先ほどの若い女性が、



何も言わずに、不思議そうにこちらを伺っていた。



すると春菜は、デスクに置いてあった、



ラジオを持って、「このラジオ、叩くとスイッチが入るよ!」と、



ラジオを叩いて見せた。



勢いよく鳴り響くラジオに、その若い女性は、「あ..有難うございます」と、お礼を言った。



そして良子が、「ねぇあなた、地下室で物音がしたら、



人生を切り開けるチャンスよ!」と、言って立ち去った。



留守番の若い女性は、ただ首を傾げるだけであった。



柿本クリエイトに連れて行くと、皆さん呆然としていた。



洋子、「なんだい、今度来たのは、春菜みたいな素直な子では無い様だね..」。



圭子、「逆に最悪なのが、扉からやって来た様だけど..」。



呆れて、ため息を付く旧昭和44年組みだった。



たまたまここに居た春実が、「こ..これが昭和44年の、



生お騒がせギャルかいな!、頭グリグリパーマで、ピンクのカーデガンとは、



レトロ屋の軒先に立たせて置きたいのぉ、ワハハハハハ!」。



すると突然、里美がこのフロアーにやって来た。



里美は直子を見た瞬間、「ウヲォ~!!」と、



叫んで、「今となっては、天然記念物だねこりゃ~!」。



良子、「誰が里美に連絡したのよ?」。



春菜、「私..。



だって会社の総監督に、真っ先に一方入れないと、



後から知れると、大変だもん!」。



里美、「なんだい!春菜、こんなタイムスリップ友達連れて来て、



もうちょっと、マシなタイムトラベラー居なかったのかい?」。



春菜、「私の友達では有りません#!」。



春実、「春菜、冗談真に受けては、駄目であるぞ!」。



直子、「誰?このデブ」と言って、ふて腐れた。



それを聞いた里美が、「春実#!、何処かの寂しい高齢の大富豪に、即刻売れ#!」。



春実、「幾らで?」。



里美、「300万」。



直子は急に激怒して、「私の値打ちが300万だって#!、冗談じゃないわよ#!、



三億は見積もって貰わないとね#」。


更にふて腐れて、そっぽを向いた。



春実、「ぬぉおお!、どれだけ自信がお有りで~?」。



春菜、「人身売買は止めて!、犯罪でしょ#!」と、激怒した。



圭子、「春菜、冗談だから、まともに受け止めては駄目よ!、



第一こんなの本当に売ったら、即クレームよ!」。



直子は急に、「かえりた~い!」と、叫んだ。



圭子、「所であんた、どう言う経緯で、あの地下の物置の扉を開けて、ここに来たのよ?」。



直子、「地下室で、部長とチューしてたのよぉ、



そうしたら、誰か地下室に下りて来たから、急いで私は物置に隠れたら、



隠れたつもりが、同じ倉庫が扉の向こうに、もう一つ在って、



階段上って社内に入ったら、見たことも無い若い女の子が、



机の上でうつ伏せで昼寝していたのよ。



そっと会社の外に出たら、まるでこの世の中が廃墟と化した様に、



店はテナント募集だらけで、町の様子がおかしくて、しゃがんでいたら、



このおばさんと、若い子が一緒に歩いていいたので、



助けを求めてこの子の手を掴んだのよ!」。



春実、「部長とブッチュ~かいな..、しゃれにもならんね..」。



里美、「あんた、田口君どうしたのよ?、一緒に失踪した訳ではない様ね」。



直子、「知らないわよ#、あんな男の事なんて、



私に10万借りて、午後から居なくなったわよ#」。



皆さん驚き、良子が、「は?、あんたが失踪した日..いや、



あんたがここに来た日に、田口君は会社から居なくなっていた訳?」。



(http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/60924208.html)



直子、「そうでしょ!きっと、営業では無かったから、



社内に午後から居ないと言う事は、逃げた訳よ!」。



確かに当時、直子と田口がその日に誰に聞いても、



会社での存在確認がされて無かったので、間違いは無かった。



すると同時に、春実と洋子がスカートのポケットから携帯を取り出し、



洋子は自分の、春実は良子のノートパソコンを畳んで、



脇に抱えて、フロアーの入り口に向かった。



春実、「わらわは、結婚前の両親に、一言物申さんと、気が治まらんぜよ#!。



何時も喧嘩ばかりの両親に、拳骨の一つでもくれないと、腹の虫が治まらんぜよ#!。



春菜ぁ、両親に文句言った後は、これ売って二人で、ハワイでのんびり暮らすぞな!」。



洋子、「わたしゃ~もう一度、事業やり直すよ#!、今度は失敗しないさ!」。



そう言って二人は、ドアの扉を開けて出て行こうとしたが、



二人同時に出ようとしたので、互いの体とドアの枠に引っかかり、塞がってしまった。



どちらか一方が、後ろに下がれば通れるが、



お互い我先に出たいが為に、譲らなかった。



春実、「ちょっと洋子おばさん、下がるでござる#!」。



洋子、「あんたは若いから、まだ先が有るが、わたしゃもう先が無いんだよ#!」。



春実、「おばさんそれだけ、ず太い神経しているのなら、当面ボケもしないし、



病気にもならんぞえ#!」。



すると良子は呆れて、腰に手を当てて、「扉が開いていたなら、



この女とっくに過去に、追いやってるわよ#!」。



春菜は呟く様に、「そして私も、すでにここに居ないよ..」。



圭子は冷静に、「良子が春菜を過去に、再度行かせる訳無いでしょ!。



良子が付いて行く訳は無いだろうし、



あの貧乏暮らしはもう、したくないだろうしね!」。



聞く耳を持たない、春実と洋子はお互い、服を引っ張り合ったので、



同時に、「ギャ~」と、声を上げて仰向けで、倒れこんだのであった。



その時、直子が、「帰りたい」と、呟いたのであった。



この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

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