第十三章、発覚4
卸本町の蜃気楼、パターン2(過去からの訪問者)オリジナル
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春菜、「それが私..」。
翔太、「そうだ!、俺は仕方なく、
2ヶ月間は、春菜と過去を過すしか手立てが無かった。
そうしなければ、俺がこの現代に戻った時に、
俺の存在もどう成っているか、解らないからだ。
俺が過去に春菜を送り込んだ事で、
俺が現代に戻ると、その扉の前に警察が立っているかも知れない。
何故なら、昭和44年に春菜がそこから43年もの間、
通常時間を過すと、現代で俺がこの地価倉庫で、
タイムドアーをいじっている所を、見張っているだろうから。
もしくは、春菜に顔を見られ、昭和44年の時点で俺が危害を加えて殺せば、
この現代では存在しないと、捜索願を出される結果になる。
平成13年の春菜が、タイムスリップしたあの、
午後2時30分の、この会社を探られる。
つまり、もうこの三人集は、
春菜を昭和44年に、存在していた事を知っているから、
その間の春菜が、確実に生きていた時間を探れば、
この地下倉庫で、警察は待ち構えているだろうし、
そう思った俺は、理数系の知識を生かして、
過去で色んな所で、配電工事会社で 二ヶ月間バイトをして、
春菜を見張り、一日だけあの電気屋での募集で、バイトとして働き、
春菜が来るのを待っていた。
すると都合良く昼に四人は電気屋を訪れ、事前に用意しておいた飴を四人に渡し、
春菜に渡す飴だけには、睡眠薬を仕込んで渡した。
あの会社は仕事最中従業員は、
さぼる時には、地下倉庫で居眠りをする事は分かっていたから、
この扉が過去と未来に繋がる、午後の2時30分には、
春菜が地下で寝ているだろうと仮定した。
やはり案の定、俺の狙いは的中した。
俺は裏口から進入して、誰もが俺を電気屋の修理屋だと、
思っていたから顔を見られても、疑う社員は居なかった。
誰も居ない地下倉庫で、時間通り扉は開き春菜を抱いて、
現代のこの事務所の椅子に座らせ、寝かせて置いたのさ。
だがこのドアーを最近開けた時、また過ちを犯してしまった。
地球上にある回転のムラは微妙で、昼夜関係なく、
若干ワウが起きると、現代で午後2時30分に、電微を発生させた時に、
繋がる時間は昭和44年11月15日、午後2時35分。
フラッタが起きると、昭和44年11月15日やはり午後2時40分繋がる。
その時、月の引力が強いと、夜昼繋がる時間が、逆転してしまうんだ。
しかも一ヶ月つなげた時間が、ずれる事に気づいた時には、もう遅かった。
俺は夜中の過去に扉を繋げると、必ず扉を少し開けて倉庫を伺い、
誰も居ない事を見計らって、扉を開ける。
その時、11月15日の夜中の2時30分だと、思い込んでいたあの日、
そっと扉を開けて地下倉庫を伺っていたら、真昼間で、
その日は一ヶ月前の、10月15日の、午後2時30分だと後から気づいた。
直子に強制的にドアを 開けられ、倒れこんだ俺を見て、
何食わぬ顔でこの現代の階段を、上がっていきやがった#!。
春菜も直子も、俺の邪魔をしやがって#!、
直子はのんきに喫茶店で、ゴーゴーだか何だかしらね~が、踊ってやがって#!」。
洋子は長袖の袖をまくり、「あ~そうかい!、
あの時の鉄拳がま~だ懲りていない様だね#!。
そんな刃物では、私の鉄拳には歯が立たちゃしないよ#!」。。
そう言って、じりじり翔太に近づき拳を振り上げた瞬間、
翔太は頭を抱え、「や..止めて」と、その場にしゃがみ込んだ。
即座翔太はここに居たOBに、取り押さえられてしまった。
すると階段から、春実が下りて来た。
春実、「宇宙人ではないでござるか?」。
皆んなは、頷いたのであった。
すると杉浦父は、翔太から鍵を奪った。
杉浦父、「ねえ、実験して良い?」と、
皆んなに聞くと、「いいよ~!」と言われたので、
早速電気コンセントのボックスを開けて、翔太に、「このボタン押すの?」と、聞くと、
翔太は、「そうだ!」と、答えた後でボタンを押した。
すると窓の枠が輝いて、即消えた。
そして扉を開けて見た。
中は真っ暗で手探りで、地下倉庫の灯りのスイッチを探して、
スイッチを入れると、なんら向こうとこちらでは、変わらない倉庫の様子だったが、
大きく違う物が有った。
それは香りで有る。
OB達は一斉に、「懐かしい匂い」と、呟いた。
大輔、「俺はこの時代には、まだ存在してはいないが、
何だか懐かしい香りがするぜ!」。
そして翔太を連れて、真夜中の卸本町を探索しようと、OB達は裏口を通り外に出た。
すると今はもうこの町には、存在していない店舗が、ズラリ軒を連ねていた。
当時の電気屋のお兄さんが、
自分が働いている店を見て、「あの頃は大型店舗も無く、
この電気屋が持てはやされていたなぁ」と、呟いていた。
大輔は、「うひょ~!、イカス革ジャン売ってるね~この店」と、
洋品店のショーウィンドーを見ていた。
里美は質屋の前で、「あの親父さんには、かわいそうな事したね~」と、呟いていた。
明子は時計屋の前で、「あの当時、欲しかった腕時計があったなぁ」と、呟いていた。
洋子は自分の携帯を、手にして立ち止まり、「ここでこんな物探すのに、
わたしゃ~躍起になっていたんだねぇ~」と、呆れていた。
そして圭子は、本屋の前で立ち止まり、「あ~あの時、春菜に習って、
初版本買って置けばよかった」と、後悔していた。
良子と春菜は、角の食品サンプルが置いてある、洋食屋で足を止めた。
良子、「ここで、今ほど贅沢では無いけど、オムライスが美味しくて、
ここでおしゃべりしていた時間は、今よりも楽しかったわね」。
春菜、「私にとっては大事な思い出なの..」。
良子は若かりし頃の自分を思い出し、遠き日の良き時代に黄昏るのであった。
良子、「匂いって不思議ね、あの時の自分に帰れるから」。
春菜、「そう、ここで良子さんと知り合い、私は住所不定でも、
何も不安は無かった。
それは皆んなに熱く歓迎され、不思議な私を称えてくれて、私は勇気付けられたから。
とても暖かで希望に満ち溢れていた」。
良子、「守らなくても、明日の期待が出来たから、不思議ねこんなに古臭い町なのに、
どこか安心感があって、向上心が沸いてくる事が」。
春菜、「もう、戻れないノスタルジア..」。
すると仲間達がこの二人の前に集まって来た。
小幡、「翔太に聞いたら、タイムドアーを開けられる時間は、
午前午後のいずれか、2時30分から3時までの30分間らしい、
あと10分で3時だ!」。
節子、「この時代が名残惜しいけど、一応戻りましょ!」。
そう言って、仲間達は地下倉庫に戻るのであった。
ピシャ!。
現代の倉庫に戻った仲間達は、直子を見詰めた。
直子はダンボールを枕にして、酔っ払って床に寝てしまっていた。
香織、「ねぇこの女、とっととこの扉の向こうに、置いてきましょうよ#!」。
良子、「一時では有ったけど、春実の店で客を喜ばせたし、
今扉の向こうの倉庫に置いて来ると、神隠しに遭った様に感じてしまう。
せめてもの情けで、素面になってから訳を話して明日の夜、ここでこの時間に、
お別れしましょうよ」。
春菜、「お母さん見直した!」。
すると良子は、急に顔が情けなくなり、「はりゅあなぁ~、
久しぶりにお母さんと呼んでくれたね..」と、沁みっ垂れた。
春実、「余分な事を言うでない!春菜..」。
斉藤社長、「この鍵は、代表で春菜ちゃんに預かって貰うよ!」と、春菜に鍵を渡した。
鍵を受け取った春菜は、「大事な私の心の宝箱の鍵だと思って、
大切に保管します」と、皆んなに告げた。
仲間達はそんな春菜に、微笑んだのであった。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




