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第十一章、復刻ステージ2 その3

卸本町の蜃気楼、パターン2(過去からの訪問者)オリジナル

http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1515515.html

食事を終えると、食堂ではまだ昔懐かしい話しに華が咲いていた。



共同風呂も再現されて、風呂に入った女性達は、「お先にぃ~」と、声を掛けた。



春菜と良子は、昔の住んでた部屋に居た。



まだ肌寒い季節に、レトロなストーブに火をくべた春菜は、



あの当時と同じ様に、お互い向かい合わせで座っていた。



春菜、「お母さんそろそろ、お風呂行かない?」。



良子は俯いていたが、微笑んで、「銭湯じゃなく?」。



春菜、「銭湯はもう近所には無いの、だから下の共同風呂よ!」。



良子、「残念ね..」と、呟くと、



春菜は、「お母さん銭湯行きたかったの?」と、答えた。



良子、「たまには良いかなと思って」。



春菜、「スーパー銭湯なら、車で少し走れば有るけどね..」。



(http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/60924184.html)




良子、「味気無いわね、あのカビ臭い銭湯が良いわね..」。



春菜、「お母さんにあの時奢られた、銭湯代と牛乳代払って無かったね!」。



良子、「春菜のスカートのポケットから出て来た、300万の一割で払っているわよ!」。



春菜、「それは三年前にきっちり、頭揃えて300万返してくれたよ、お母さんが..」。



良子、「おもちゃの100円銀貨で、許して上げるわよ..」。



二人は笑った。



春菜、「あの時番台に居た叔母さん、この間或る所で見つけたの、何処だと思う?」。




良子、「さ~?、大分年も行ってると思うけど..」。




春菜、「私が設計した、今度新しくリニューアル オープンした、



スーパー銭湯の中で掃除してた」。




良子は笑いながら、「春菜に気付いた?」。



春菜、「オープン前に関係者と視察しに行ったの。



そうしたらもう老婆のあの叔母さんが、お風呂掃除していて、



何気なく、『私の事覚えてないよね?、



昔大きなおもちゃの、100円玉出したお客』って言ったらお婆さん、



『さ~忘れちまったね~、おもちゃの100円を出した客は知らないが、



あの当時本物の500円玉を出した、おかしな子なら覚えてるよ!』って」。



良子、「粋ね~」と、笑ったのであった。



その時、柿本宅では彰浩夫婦と、直子で食事をしていた。



今日は酢豚にマーボー豆腐、エビチリに餃子と中華料理だった。



直子、「良子から300万も貰って、『自由に使え』とは言われたものの、



この時代は物価が高いわね~、ラーメン一杯600円て聞いた時には、



失神しそうになったわよ!」。



紗江、「43年前は幾らだったの?」。



直子、「50円位..」。



紗江は驚いて、「へ!十分の一以下の値段!、それは家計に助かるわ~」と、感心していた。



彰浩、「1万円は今の十万以上と考えれば、大凡の当時の物価の見当が付くよ」。



直子、「この家庭ならば、物価が高くてもどうって事無いでしょ!」。



彰浩、「お袋だけだよ、幾ら財産隠してるんだか、



なぜ税務署が監査に来ないか不思議だよ!」。


直子、「この時代寂れてるわね~、街に行っても人なんて疎らで、



髪型も大人しいし、着てる服も地味ね~、



未来はもっと着てる物が、光り輝いていると思っていたわよ」。



紗江、「それは元旦の夜に放送する、歌番組の演歌歌手だけよ!」。



彰浩、「アハハハハ!、流石ナウでヤングな昔ギャルの発想!、



今の若者は草食男子に、肉食系女子で女の子の方が、



ハングリーで頼もしくて、男の子の方が美肌に拘っている時代だからね!」。



紗江、「考えてみればそうね!、女の子より男の子の方が顔が美白ね!、アハハハハ」。



直子、「この時代の若者は、踊ったり、飲んだり、ナンパしたり、



走ったり、滑ったりしないの?」。



彰浩、「今の20代はしないなぁ~、我々の世代が最後だよ」。



紗江、「クラブも一部の人しか行かないし、



そう言われればナンパと言う行いも、この頃聞かないわね」。



彰浩、「車にも興味は無いし、一時アメリカンバイクや、



大型スクーターも流行っていたけど、今はめっきり少なくなったね。



不景気で若者に仕事が無いから、浮かれていられないからね」。



直子は溜息を付いて、「未来ってこんなに詰まらないんだ。



本当に期待はずれよ..」。



紗江、「思い出したけど、一時逆ナンや逆玉なんて言うのも流行ったわね」。



直子、「何よそれ?」。



彰浩、「逆ナンは、街で女の子が男の子をナンパする事で、



逆玉は男性側が、玉のこしに乗る事」。



直子、「未来は何もかも、過去に対して逆転していると、



考えれば理解出来そうね!」と、呆れた。



彰浩、「女の方が強い時代だから、そう解釈しても良いかもしれないね」。



直子は更に深く溜息を付いて、「ハァ、詰まらない..」と、頬杖をついたのであった。



紗江、「でもこの頃、春実さんの店では密かに、



世の中を明るくしているギャルが居ると、小耳に挟んだけど」。



彰浩、「先週動画がメールにて送られて来たよ!、凄いハードなくねり方で、



今の若い女の子のユニットなんて、問題じゃないほどセクシーだよ!」。



紗江、「これぞまさしく!、エロカッコいいギャルのダンスね!」。



直子、「エロカッコいい!、それは良い表現ね!」。



彰浩、「まさに90年代初頭の、イケイケギャルリベンジだね!」。



直子、「イケイケギャル!、それも面白い言い方ね!、気に入ったわよ!」。




この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

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