第九章、恋心ステージ2 その3
卸本町の蜃気楼、パターン2(過去からの訪問者)オリジナル
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この人マジ切れすると、良子なんか問題では無いほど、ヤバかった。
春実、「私利私欲で、春菜を今まで自由自在に操ってきやがって#!。
言いたかぁ~無いがなぁ~#、昔貧乏暮らしから脱却出来たのは、
誰のお陰だと思ってるんだ#!、
今まで大人しくママの言う事、 黙って聞いてりゃ~いい気なりやがって#、
この春実が許す訳には行ね~なぁ~!。
即刻打ち首獄門だぁ!」。
良子、「何よ?、打ち首獄門てぇ!」。
春実、「金輪際ママの隣で、春菜を寝かさない事、
春菜は今後週三日間は花嫁修業で、
大輔の家で過ごす事、 それが飲めないなら、
縁の下をマルサに探らせるから、覚えとけ#!」。
良子は素直に、「解ったから許して、来年結婚させる事、約束するから..」。
周りは同時に、「へ!、埋まってるんだ」と、驚いた。
滅法財産と春菜に弱い良子だった。
隣で座っている直子が、「あんた若い時はそんな強欲では、
無かったのにどうしたのよ?。
金が有り過ぎると、わがままになるのね!きっと..」
良子、「あんたに言われたくわないわよ#!、このよこしま直子がぁ#!」。
すると更に悪い事に、杉浦夫婦が来店した。
この現状を目の当たりにした今日子は、「これで収集付かなくなる..」と、
右手で両目を覆った。
杉浦は、この場の雰囲気を見て、「あ~あ、最悪の事態が、やって来たみたいだね」。
香織、「春菜と良子が泣いていて、春実ちゃんが何やら御機嫌損ねていて、
直子は涼しい顔して、雑誌読んでいる。
大輔は鉄兜脇に抱えていて、里美はきゅうす持って立っている。
明らかに大輔が良子さんから、春菜を奪いに来たシチュエーションでしょ!」。
今日子、「アタリ!」。
春実、「今後春菜は、花嫁修業で週三日間叔母さんの家で、
修業させる事に決まったので、承知してくれる?」。
香織は喜んで、「本と!、嬉しいわ!、こんな素直な子を、
週三日も貸してくれるの!、 助かるわ~ 夕飯の支度」。
良子、「駄目#!」。
春実、「今日子、税務署に電話掛けてくれるかのぉ!」。
良子、「わぁ~ん」と、泣き出した。
今日子、「今すぐ掛けるから..」。
良子、「一年だけ、執行猶予をちょうだい!」。
春実、「情状酌量の余地は無い!」。
杉浦、「誰か良子さん、持ち上げて連れ去る人居ない?」。
良子、「大輔と同じ事言うな#!」。
杉浦、「良子さん今回ばかりは、俺の時と違って、
春菜の結婚賛成派が、 多数で可決だよ!、この空気だと」。
良子、「裁判長は許さないわよ#!」。
春実、「裁判長は、あんたかい#!」。
今日子、「この人裁判長では無く、単なる青森の女番長よ!、それもOBだけど..」。
香織も良子の前にしゃがみ、「良子いい加減にしなさいよ#!、
春菜を産んだ久美子さんの前で、恥晒してまでダダっ子みたいに、
聞き分けの無い事言って#!。 良子は柿本クリエイトの社長でしょ#!、
社長が半べそかいて、 大勢の前でわがまま言んじゃないの#!」。
良子、「香織はいいじゃない#!、春菜を貰う立場なんだから#!」。
春実、「ママが産んだ子では無い、
中川家のお嬢さんなの#!」と、念を押した。
ややこしい話になって来ましたが..。
今日子、「あの無駄にでかい家が在るんだから、
そこで大輔、春菜夫婦に住んで貰えばいいでしょ#!」。
大輔、「え~!あの家に住むの?、家の中で迷子になるぜ!」。
実は柿本ハウスは、三階建で長さは 100mは有った。
今日子、「叔母さんが、亡くなった時が大変ね!」。
春実、「その叔母さんも、あの城も始末に負えん」。
仕方なくこの場の代表者として、
春実が、「あ~皆さん、大変御迷惑お掛けして、
真に申し訳御座いません」と、頭を下げて、
春実、「春菜は私達の幸福の神として敬われ、
皆さんが見守って現在に至ります。
母である久美子さんが、春菜を大切に育ててくれた結果の証でも有り、
春菜がタイムトラベルをして、若かりし頃の我母を、幸福への道の切符を与えました。
それは私、柿本 春実が現在こうして、この店も経営出来ている事も含め、
これもみな春菜のお陰だと言っても、過言では有りません。
今度は母良子も含めます、春菜の幸せを願いたいと思う次第です。
どうでしょうか皆さん」。
すると拍手が沸いた。
すると久美子が、座っている春菜の手を引き、
立ち上がらせて、「この子は当分、産みの親で有る、私の本に置きます。
普通では無い出来事が起きて、
皆さんのお役に立てた事は、とても光栄に思っています。
皆さんに見守られて春菜は、
身も心にも深い傷を負わず、こうして元気に育ちました。
春菜と良子さんの絆も、疎かには出来ません。
いえそれ以上に昔から、良子さん夫婦それに、
春実ちゃんにも助けられ、春菜の今が有ります。
でも良子さんも春菜も、少し離れてお互いの歩む道を、
考える時がやって来た様に思います。
私の考えは、良子さんも春菜も、仲違いに成らない様に祈るばかりです。
恋愛は時にして、第三者の今まで結び付いていた絆も、
消滅してしまう事が有ります。
良子さんと大輔君そして、春菜との関係をこのまま保ちながら、
春菜を嫁に行かせる事を願っていますので、
杉浦さん夫婦にも、迷惑を掛けたく有りませんから、
良子さんと春菜の距離を少し置いて、
落ち着いた所で今後話し合う様にします」。
すると皆さんは納得した。
香織は久美子に、「本当に申し訳御座いません」と、頭を下げた。
杉浦、「私ども、近い内にご挨拶に行かなければと、
思っていたのですが..、 僕も僅かな間ですが、
昔は春菜ちゃんと、お付き合いをさせて頂いた事も有りますし..、
何分間に 一人入っていますが..、その方を挟んで今後の縁談を、
進めて行きたいと思っていましたが..、その本人がどうしても」。
春実、「あ..あの、まあ、複雑な関係だけど、
事は穏便に運ぶ事を願っていますから、
私も春菜との関係を、悪くはしたくは無いし、
問題は我母親の決断と言う事で、
改めて正式な場で、穏やかにお話させて頂きたいと思います」。
今日子、「裁判長の判決が下ったね!」。
久美子、「春実ちゃんそんな改まって、水臭いわよ..」。
春実、「あ..あ~あの、取り合えず今は営業中ですし、
ここに居るお客さんは、皆さん知り合いが多いのですが、
一応この店の代表ですので、
皆さんに御報告を兼ねまして、伝えております」。
里美、「良子、あんたがこの場で、言わなければならない事でしょ#!」。
良子は黙って、俯いているだけであった。
皆さんは、ただ呆然と良子を、見詰めているだけであった。
春実は、「泣きたいのはこっちだよ!」と、溜息を付いた。
その時、同時にお客は、「ヤレヤレ」と、呆れたのであった。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




