第六章、休日
卸本町の蜃気楼、パターン2(過去からの訪問者)オリジナル
http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1515515.html
今日は日曜日、春実と春菜そして良子と直子は、大型スーパーに出向いた。
直子はスーパに入った瞬間、目を回してしまった。
直子、「ここボウリング場寄りも、数十倍広くない?」。
昭和44年は、広い施設と言えばボウリング場か、スケート場くらいな物で、
こんなバカデカイフロアーに、足を踏み入れる事は無かったからだ。
すると直子はフロアーの中の、銭湯を見つけて、「凄いわね!、
スーパーの中に旅館が在るの!」。
確かに創りは、旅館ではあったが。
春菜、「旅館に見えますが、銭湯です」。
直子、「はぁ?、この中で泊まれないの?」。
春菜、「旅館風の銭湯ですが、中には泊まれる様な施設を持った、銭湯も在ります」。
直子、「ややこしいわねぇ~」と、呆れた。
春実、「考えて見ると、確かにややこしいやねぇ~、
スーパーの駐車場に、ガソリンスタンド在ったり、フロアーに映画館在ったり、
ハンバーガーショップ在ったり、服屋在ったり、ペットショップ在ったり、
宝石売ってたり、お金出し入れ出来たり、何を主体にしてるか、解らないやね!」。
春菜、「何でも有る事が主体なのよ!」。
直子、「しかし何処に何が有るか、迷うわよ!」。
取り合えず1階の食料品売り場から、見学する事になった。
直子、「うわ凄いわね、何もかもパックされているわ..」。
そう直子の居た時代は、量り売りが主流で、
パック詰めはごく一部の食品でしか無かった。
良子は空かさず、腰に手を置いて、「この時代は水も、
お店で売ってるのよぉ」と、強調した。
春菜、「うわ、ここで敵取られたか..」。
春実、「タイムスリップした時、この者に水をスーパーで買う事を、
告げてしまったのでござるな!」。
(http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/60923989.html)
春菜、「しつこく宇宙人呼ばわれされたから、頭来てちょっと脅かしたの..」。
春実、「未来は水道から水が出ないから、
スーパーで買わないといけないの!、とかでござるか?」。
春菜、「そんなニュアンスかな..」。
あまりに広過ぎて、目移りし過ぎて疲れて来た直子だった。
直子、「品定めしようにも、これではどれを選んでも、
次から次へと豊かな物が置いて有って、一つに定まらないわよ!」。
すると現代組が同時に、「な~るほどね!」と、答えた。
春実、「確かに派手なだけでは無く、品質やバリエーションが豊か過ぎて、
何処を基準に選んで良いか、解らなくなるよのぉ!」。
春菜、「マンションや、お店のフロアーも、結局シンプルでそれでいて、
部屋を不規則な形で設計すると、ウケが良いの!。
独身貴族の一人暮らしが、最終的に好む部屋創りは、
大部屋一つシンプルに創るより、小部屋を複数作る法がウケるの。
それで居て、バスやトイレのフロアーを広く創ると好まれるの!」。
良子、「そうか!、それで昨日木下が、お客の条件が合わなくて、
設計の修正を求めに来たのか!」と、反省していた。
春実、「思考のノウハウの変化は、常に一定では無く、小刻みに変わるでござるぞ!」。
春菜、「それと、育って来た環境にも有るの。
引きこもりは、必ず育った部屋が狭いの、逆にやんちゃに育った人は決まって、
育った部屋のスペースが広いの」。
現代組みは同時に、「へ~!」と、答えた。
すると良子と春菜は、春実を見詰めた。
春実、「その方達、わらわを見ておる様だが、申して置くがこれは、遺伝であるぞ!」。
良子、「私では無いわよ、パパよ!」。
春菜と春実は同時に、「ママよ#!」と、言い放った。
良子、「.....」。
そんな話をしていたら、直子の姿が消えていた。
良子、「気紛れだから、ふらふらそこら辺、歩いているのよきっと」。
春実、「彼女の性格からして、宝石店じゃ!」。
直子が居なくなったとは言え、慌てる事も無かった、携帯電話を持っていたので。
三人はゆっくり色んなフロアーを、見ながら歩いていると、
電気製品のコーナーにやって来た。
するとマッサージチェアに座り、前身を揉まれている直子が居た。
直子は全身を揉まれながら、「あ~、あ~、あ~、イク..」と言って、
目を瞑って体の力が抜けた様で、顔を横に逸らした。
その瞬間、現代組は腹を抱えて笑い出した。
春実、「やめれ~、アハハハハ!、そのいやらしい表現!」。
春菜、「こんな公共の場で、行かないで~!」。
良子、「怪しい、大人のおもちゃと、勘違いするんじゃないの!バカァ~」。
すると直子は立ち上がり、
マッサージチェアの後ろでしゃがみ、「もしも~し、
誰か入っているのぉ~」と、伺った。
更に笑いが込み上げた様で、現代組みは笑い転げた。
春実、「誰の仕業だと、思っているんかいな?」。
春菜、「も..もういぃ~!、やめてぇ..」。
良子、「誰も入ってないって!」。
すると直子は、「だってこんなテクニック、機械の動きでは無いわよ!。
明らかに人間が、この中に入っていて、マッサージしてくれているわよ!もしもし~、
尾てい骨の上辺りを入念にお願い!」。
春菜、「ちょっと~!、救い様が無いよぉ~!」。
春実、「そ..それは、凄い行動だ!」。
良子、「だから、機械が操作しているのよ!、ア~~~ハハハハッハ」。
直子は再度、マッサージチェアに座り、「そうよ!そこよ、
あ”~イイー!」と、官能していた。
春菜、「うそ~!、お願い聞いてくれたみたい!」。
春実、「や..やめれ!って、は..腹がよじれるでござる~~!」。
良子、「だから、これはマシーンだって!」。
聞く耳を持たない直子は、御満悦であった。
そして..。
すっかりマッサージチェアーを楽しんだ直子は、
何か臭う様で、クンクン犬の様に嗅ぎ始めた。
すると一目散に臭いの素の方に、飛んで行った。
それは革製品のバックのフロアーだった。
直子はデザインを見る前に、品物を持ち嗅いでいた。
更に現代組みは、どうしようも無く笑いが込み上げた。
春実、「す..鋭過ぎだよ、お姉さん!」。
春菜、「野生の本能、むき出しなのぉ..」。
良子、「これぞまさしく!、肉食系女子ね..」。
直子は一度嗅いでは、ダメ!、ダメ!と、手当たり次第に、品定めをしていた。
店員もこれには、話しかける余地が無く、呆然と立ち竦むだけであった。
それを見た春実、「あなたは、現代におけるスペシャリストで御座るぞ!」。
すると真っ赤な財布を嗅いで、「これ欲しい」と、答えた。
店員は驚いて、「す..鋭いですねぇ~!、現在ではそれは輸入禁止なった、
最高級の鰐皮の財布です」。
現代集は値段を見ると、5万円と書かれていた。
良子、「それが5万は安いわね!」。
店員、「不景気で5万円でも、買い手が付かなくて、ここに置いて有ります」。
春実、「ブランド物では無いでござる故、余計に買う者がおらんのじゃ!」。
春菜、「買って上げますよ!」。
そう言って財布を出した。
良子が、「いいわよ、私が払うから!」と、財布を持っている、春菜の手を退かして、
自分の財布を出した。
春実、「金の延棒、城の下に埋めて有る側に、任せるのじゃ!」。
良子、「.....」。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




