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第一章、日常2

卸本町の蜃気楼、パターン2(過去からの訪問者)オリジナル

http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1515515.html


街の細い路地に在る、小さなスナックは、昼間はランチも遣っていた。



常連客しか来ないが、春菜は仕事関係に誘われて、



ここを知ったのである。



店内はカウンターと、後ろにテーブルが三つ置いてある、



狭い空間で、店主はお釜さんだった。



春菜と春実はテーブルに座ると、おしぼりを手の上に乗せられ拭いていた。



店主、「やだぁ~、今日は二人で仲良く、おさぼりでしょ~ん!」。



春実、「仕事したくても、うちは不景気で仕事が無いのよ!」。



店主、「よく言うわね~、外車乗り回してそこら辺、徘徊してる癖して..」。



春実、「そう言うシェニーちゃんは、ひっそり昼間から店開いてる癖して、



カウンター満員だけどね」。



シェニー、「幾らにもならないわよ!、常連さんのサービスなだけよ」。



春菜、「シェニーちゃん、注文いい?」。



シェニー、「良いわよ、カウンターのどの男が欲しいの?」。



カウンターに座ってる客は皆、30代後半の男で、それを聞いた客は、



皆テーブル側に振り向き、手を上げて、「ハーイ!、春菜ちゃんよろしく」と、声を上げた。



春菜、「.....」。



春実、「流石、美少女春菜ね..、アハハハハハ!」。



春菜、「もう、後二年で三十路だけど..」。



男性達は皆、独身であった。



春実、「私は男より食い気、シェニーちゃん、オムライスドームで!」。



春菜、「ドーム?」。



シェニー、「この人、自己解釈なのよ」。



春菜、「大盛りって意味?」。



シェニー、「だいたい、理解出来る自己解釈だから、許してるのよ..」。



春菜、「私がこの店、お姉ちゃんに紹介して、一ヶ月も経たないのに、



物凄い昔からの常連みたいな感じだけど..」。



春実、「後、真心ホットね!」。



春菜、「なにそれ??」。



シェニー、「ホットコーヒーを、美味しく入れろ!って意味」。



春菜、「はー?」と、呆れたのであった。



待っている間、春実は小さなステージに立ち、カラオケで懐メロを歌っていた。



春菜、「お姉ちゃん、昼間からHIなんだから、ヤレヤレ..」と、呆れた。



するとカウンターの、お客の一人が、「それを略して、昼カラ暇カラ。



略さないで言うと、仕事が疎らで暇だカラ、暇と仕事が空で、



昼からカラオケ遣っていると言う略語」。



春菜、「最悪な略語じゃない..」。



すると奥から、メイドの格好をした、やはりお釜さんが皿を二つ抱えて、



テーブルに遣って来ると、「ハ~イ、オマタ~」と、言いながら、



テーブルにオムライスが乗った皿を二つ置いた。



春菜、「萌えちゃん有難う」と、答えると、萌えちゃんは目をぱちくりさせて、



「どういたしましてぇ~」と、ドスの聞いた声で、答えて去って行った。



春実は歌ってる途中ではあったが、マイクを置いてオムライスにありついた。



春菜、「ここはスナックなのか、お釜バーなのか、いまいちよく解らない店だけど」。



春実、「お鍋も夜になると、出没するよ!」。



春菜、「ざっくばらんね..」と、答えながら、オムライスを頬張った。



すると春実のオムライスは、上にらせん状に細く、ケチャップが掛けられていた。



本当にドーム状に作った、大盛オムライスだった。



春実はその皿の端に飾られていた、パセリを指で摘み、「ハーブー」と、答えると、


(http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/60924211.html)



春菜のスプーンが止まった。



春菜、顔が引きつり、「だ..誰に聞いたの#?」と、目じりをピクピクさせた。



春実、「洋子おばさん..」。



春菜、「......#」。



食べ終えた二人は、店を出てそのまま車で、春実のマンションに向かった。



春実のマンションに着くと、マンションの部屋の台所のテーブルで、



春菜はテーブルの椅子に座り、ペットボトルのウーロン茶を飲んでいた。



春実は冷蔵庫から、缶のトマトジュースを出していた。



栓を開けて、春実も春菜の向かい側の椅子に座った。



トマトジュースを一口飲んで、「あ~、うま~い」と、答えて落ち着く春実であった。



春菜、「暇ね~、何処もかしくも..」。



春実、「覚悟はしてたよ、親からの言い伝えで、



春菜の神からの、お告げが有ったとかで..」。



春菜、「......」。



春実、「いいじゃないの!、春菜のお陰で柿本 良子は、



たんまり金のべ棒、何処かに埋めて有るよきっと!」。



春菜、「この頃、良子さん年を取ったら、寄り我が強くなって来たから困るの」。



春実、「ギャハハハハ!、長女春菜の手にも、負えなくなって来たのかの~?」。



春菜、「今日も、商工会で大喧嘩よ!」。



春実、「往復びんたの、乱れ桜を咲かしたのかいな?」。



春菜、「それも誰から聞いたのぉ~#?」と、叫んだ。



春実、「圭子おばさん..」。



春菜、「も~#!」と、呆れ返った。



春実、「パパにびんたの乱れ打ちなんか、四六時中だったよ!」。



春菜、「あれから40年後も、派手に喧嘩していたんだね..」。



春実、「それは訂正して!、同姓して間も無く、大喧嘩してパパ肋骨折ったらしよ」。



春菜、「どうしてぇ~#?」と、更に大きな声で叫んだ。



春実、「聞きたい?」。



春菜、「うん」と、頷いた。



春実、「春菜が消えてからママ、しばらく立ち直れなくて、



泣きっ放し状態で、パパと再度同姓した訳よ」。



春実と自動的に以心伝心中..。



転送が完了しました!。



春菜、「......##」。



そして..。



春菜、「なんでそんな事言うのよ~#!」。



春実、「パパ頭が、ゆるいのから」。



春菜、「馬鹿過ぎる#!。『俺が、お前を求めていた様に、



春菜が着ていた衣服の臭を嗅げ!』って、そんな変体行為、



お母さんが出来る訳無いじゃない#!」。


(http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/60922321.html)



春実、「ママの飛び蹴りが丁度、パパの胸にヒットした訳..」。



春菜、「ヤレヤレ」と、呆れた。



春実、「でもねママ、隠れて嗅いでたみたいだよ..」。



春菜、「へ!..」。



春実、「似た者同士の夫婦の血は、争えないのよ..」。



春菜、「そう言う問題?」と、途方に暮れたのであった。


この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

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