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第三章、歯車2

卸本町の蜃気楼、パターン2(過去からの訪問者)オリジナル

http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1515515.html

春菜に連れられて、怒りながら戻ってきた直子、



ソファーにどっしり座って、「ちょっと失礼ね#!あの機能..」。



良子、「触るな!って、言われなかったの?」。



春菜、「念には念を入れて、言ったのだけどね..」。



直子は聞く耳持たず、「女の大事な所を、勝手に洗うなんて#!も~..」。



昭和44年在住の方には、受入れられなかった機能の様だ。



良子、「健康を促進した機能なのよ#。



痔の予防や衛生面でも、有効的な洗浄機能なの#!」。



直子、「未来って嫌い#!」。



良子、「あんたが、春菜の言う事聞かないから、いけないのでしょ#!」。



<作者:ごもっとも..。>



直子はふて腐れて、「お風呂入る#」。



そう言って、「ねぇ、着替え欲しい!」。



良子、「もう出てけ#!」。



春菜は、間に入り冷静に、「直子さん、昭和44年に居た頃とは、



置かれている立場や、周りの環境が違うと言う事を、認識して貰わないと、



この未来で放り出されたら、誰を宛に生きて行くのですか?。



あなたの慕っていた、男性達はもうこの現代では少なくとも、60歳は超えています。



お孫さんも居ますし、幾らあなたが若くても、そのお孫さんとあなたは同世代です。



私が昭和44年に降り立った時、あなたの悪名を聞きました。



相当女性社員に嫌われていた様ですね!。



私も良子さんと血の繋がりは有りませんが、あなたも赤の他人です。



良子さんの言う様に、直ちにここから出て行って貰っても、



誰も咎める人はいないと言う事を、解って貰わないとあなたが、



ここに居る権利は有りませんよ#!」。



強く主張した。



流石に昔の、わがままギャルも、



自省した面持ちになり、「解ったわよ、謝るわよ..」と、俯いたのであった。



直子、「大人しい顔して、キツイわ..」と、呟いた。



昔の誰かのセリフだったが。



(http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/60923089.html)



そして春菜に連れられて、お風呂に案内されるのであった。



直子がお風呂に入っている間に、実はその当時失踪した、



直子の私物を、取って置いて有ったのだった。



レトロ事業を営んでいた柿本家は、古い物なら何でも、



取って置く習性が身に付いていた為に、直子には運良く、



43年前の衣服から下着から、一切合財家の倉庫に置いて有った。



流石に商売で売る為には、保存力が必要な為に物置とは言っても、



完全防虫除去の特別室に保管され、当時のままの姿で保たれていた。



早速春菜は、そこから直子の衣服や下着を出して来て、風呂場の脱衣所に置くと、



誰も使っていない部屋に、直子の布団を敷いて置いた。



完璧に準備しないと、後から直子にダダをこねられると、



良子が激怒し、厄介な事になるからだった。



直子が風呂に入ってる最中、良子と春菜は晩御飯の支度をしていた。



良子はジャガイモの皮を剥いて、春菜は煮物を作っていた。



するといきなり、また悲鳴が、「ぐをぉおお~」と、聞こえた。



ジャガイモの皮を剥いていた、



良子が手を止めて、「あのバカ、風呂のバブルジェットいじったな!」と、呟いたのであった。



風呂から上がった直子は、驚いたて春菜に感謝した。



直子、「有難う!助かったは」。



春菜、「お礼は良子さんに、言ってくださいね」。



着替えを済ませ、台所に行く直子は、「良子有難う、



私の衣服取って置いてくれて」と、頭を下げた。



良子、「いいわよ!、お礼なんて..。それより晩御飯よ、



テーブルに座りなさいよ!」と、優しく招いたのであった。



素直に直子は、テーブルの椅子に着いた。



今日は和風の食事で、質素ながらも美味しそうなメニューで、



肉じゃがに、ほうれん草の味噌汁、薄切りの豚の生姜焼きと、



高菜ご飯に、漬物が置かれていた。



何となく場の空気は重いが、何となく会話も弾み食事が終わると、



直子は与えられた部屋に案内され、良子と春菜は何時もの様に、



食事の後片付けをして、入浴を済ませ床に着いたのであった。



やっと良子と春菜の、安らぎの時間がやって来た。



ベッドで何時もの様に、語り合っていた。


良子、「ごめんつい、カッ!となって..」。



春菜、「三年前に、過去に行った時から慣れてるよ」。



良子、「春菜が今っここに居なかったら、どうなっていたのだろ?」。



春菜、「もうすでに、直子さんは外に、放り出されていたと思う..」。



二人は笑った。



良子、「久しぶりに、あのわがまま振りを味わったわ..」。



春菜、「でも、二人であの寮の部屋に、よく住んでいたわね」。



良子、「いっつも喧嘩よ!」。



春菜、「それは解るけどその当時、一緒に隣で寝てた訳でしょ!」。



良子、「だって貧乏で、他のアパートに暮らす事すら、



出来ない有様だったから、その当時は私も我慢出来たのよ!」。



春菜、「よく殺されなかったね、直子さん..」。



良子、「何度も遣ろうかとは思ったけど、両親が咎めた」。



春菜、「父といい、直子さんといい、どうもお母さんの気に触れる人ばかり、



私がお母さんの前に現れると、来る様な気がしてならないのだけど..」。



良子、「それは持ちつ持たれずでしょ!。



春菜が就職に喘いで、過去にタイムスリップして、



右も左も解らない40年前に降り立って、私が春菜の面倒見て、



その時、昔別れた私の彼氏が現れて、強引に私を取り戻そうとして、



春菜がそれをサポートして、未来に帰って私の今が有って、



私の手となり足となりで、



柿本クリエイトを支えて、直子が現代に遣って来て、また私をサポートしてくれる」。



春菜、「お母さんが、あのブランコを買ってくれて、私が遊んで、



それを見ていてくれた。



私がストーカーに遭った時、お母さんがそのストーカーを咎めてくれて、収まった」。



良子、「私ではないの実は..」。



春菜、「へ!、じゃあパパ?」。



良子と春菜は以心伝心中!。



送信が完了しました!。



春菜、「お姉ちゃんが..」。



良子、「あの子、硬派だから春菜が高校生の時、



偶然春実が車で、春菜が通っている、高校の近くを通り掛った時に、



ストーカーと言い合いになっている姿を、見かけたのよ。



もうすでに、春実は私と春菜の関係は知っていたし、



春実も春菜が他人とは思えなかったから、その姿を見ていたの。



春菜がストーカーされていた事は、私も知っていたけど、



春実は昔のやんちゃ仲間に、そのストーカーの写真を見せて、



素性を探って貰ったら、自分の通っていた高校の、後輩の男子学生だったの」。



春菜、「そんな事、お姉ちゃん頭の中に、浮かばなかったよ..」。



良子、「そうよね、春実の頭の中に、それが浮かんでいたら、



とっくに春菜に知れてるはずだから..」。



春菜、「お姉ちゃん、ふざけてる様でも、芯は凄いから..」。



良子、「それで、こう言ったらしいの、『私の妹に手を出したら、



整形手術してもまともに外、歩けなくなるから、覚悟しな#!』って」。



春菜、「お姉ちゃん..」。



良子、「あの子、両親似で気が強いからね..。



それに愛情有るのよ昔から春菜に..」。



春菜、「一番最初に会った時に、いきなり、『これからお姉ちゃんと呼びな!。



困った事が有ったら、遠慮無く言いな!。



見返り無しで対処する』って、言われたの」。



良子、「流石、父母の子ね..」と、笑った。



すると急に、部屋のドアが開いた。



びっくりして飛び起きた、良子と春菜は部屋の明かりを点けた。



すると直子が立っていた。



直子は頭にカーラーを巻きながら、



ネグリジェで、「ねぇ、足冷えちゃった、湯たんぽ無い?」。



春菜はパジャマのまま、「湯たんぽは先週ショップで、売ってしまったけど、



電気行火なら確か物置に」と、探しに物置に行った。



すると物置のダンボールの中に、年代物の電気行火を見つけた。



それを直子の部屋に行き、コンセントを差して、直子の布団の中に入れた。



春菜、「これで寝てみて下さい!」と、直子を寝かせて見た所、



直子は、「暖か~い」と、言って目を瞑ると、そのまま安眠してしまった。



部屋の電気を消して、良子の寝室に戻ると案の定、



腰に手を置いてドアの前で立っていた。



良子、「あのわがままで、恩知らずの女が#!」と、言って寝室のベッドで横になった。



春菜は良子のベッドの前に立って、「ヤレヤレ」と、ため息を付いたのであった。



この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

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