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黒衣  作者: 第一使徒
4/7

鑑定

詰め所にて事細かく説明していくが納得されず

「嘘をつくな」と罵倒され

バアルからは指輪の事や自分が憑依している事を隠すように言われて所々で嘘を挟む

最後はその場にいる全員の名前やメイド執事の名前を次々言っていくことで鉄格子ではなく鍵が掛かる部屋での監禁に変わった

さすがに名前と一緒に内部事情と僕がこっそり見ていたその場全員の個人丸秘情報も聞かされてアイルかもしれないと思ってくれたらしい バアルからは人徳が無いなと何度も言われる 食事も白パンと豆スープだけだがしっかりと味が付いたものを出してくれ 水浴び 囚人服も用意してくれた


次の日 今度は邸内の執務室に連れて行かれる

父様だけでなく母様までいる

「父様 母様ただいま戻りました 心配をおかけしてすみません」

父様は難しい顔をして母様は駆け寄って体中をさわり心配している

「こんなに大きくなって何があったの」

「おい 違ったらどうするんだ」

「この子は間違いありません あなたこそどうして分からないんですか」


父様は騎士に質問する

「お前らどこをどう見たらアイルに見えるんだ」

「我々ほぼ全員の名前と性格プライベートな事さえ知っています 屋敷にいたとしか考えられずアイル様しか知らない事も話されています 報告した洞窟も大量の血が落ちていました 確実に違うという事が出来ませんでした」


「おい貴様もう1度だけ何があったか話せ」

昨日と同じ事を話す

「人を助けてスキルが発現して体が痛み出し気付いたら助けた人もいなくなり急成長していた そんな話を信じろと」

「それが全てです」

「その指輪はどうした 買った覚えはないが」

「気付いたら指にはまっていました」

「我々も手を尽くして外そうとしたのですが外れませんでした」

「鑑定士を呼べアイルかどうか鑑定させる」

「はっ」

「鑑定すれば名前だけでなくスキルもしっかり判定できるからな 偽者なら即刻殺してやる」

「あなたまだそんなことを」

「だまれ スキルを手に入れて急に発育したなんて話聞いた事もないわ 鑑定するだけありがたく思って欲しいわ」


コンコン

「鑑定士を連れてまいりました」

「入れ」

ガチャ

「お久しぶりです伯爵様 急な御用だとお聞きしましたが」

「そこの青年を鑑定してくれ」

「はい 分かりました」

鑑定のスキルもちに鑑定され同時に鑑定鏡にも鑑定される

鑑定鏡は他の人にも見せる際に使われる

「これはこれはアイル様に間違いございません スキル 黒衣 聞いた事ないスキルでございますが発現されたようでおめでとうございます 職業はないままですな  ステータスはかなり高く冒険者ランクDの平均位ございます レベル1でこれは驚異的な数値です」

「ほら間違いないじゃないアイルちゃんお部屋に行きましょう」

母様に連れられて出て行く


執務室

「本当にアイルなのか全くの別人に見えるが」

「間違いございません」

「あなたはスキルが発現したとき急成長した事を聞いた事ありますか」

「スキル発現で成長した事は見たことも聞いた事もございませんが授けた時に痛みに苦しまれる方が若干いるのは知っています 強力なスキルに体が追いつかないからといわれています」

「今回もそれなのか」

「それよりも大事なのは称号です鑑定鏡の一番下にある 神を助けた者」

「話を聞く限り最初に助けた方が神か神の使いだったのでしょうそのためスキルが遅まきながら授かったと思われます この歳ではじめてみる称号です 長生きはしてみるものですな」

キンブスレイは深いため息を吐いた

「私はこれで失礼いたします」


「ハウゼンどんなスキルだと思う」

執事に尋ねる

「初めて聞くスキルですので分かりませんがスキル名から羽衣と似通ったスキルと思われます」

「あの羽衣事件か」

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