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【未完停止中】彼女が騎士として生きるなら僕は賢者になってキミを守る  作者: 流成 玩斎
第一章 僕がまさかあの現象の対象になるなんて
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プロローグ

よろしくお願いします。





「キミは……それを選ぶんだね」




 彼女は目の前で自分を睨んだままの彼にそう呟いた。

 手に持った剣は血濡れとなって久しく、

 周りには人だった肉塊と魔物だった残骸が散らばり、

 すでに辺りにいた仲間の騎士たちは撤退か死を選び、

 凄惨たる現状のこの場所に残っているのは自分と彼――


 いや……いた。


 自分が倒すべき相手、

 この世界を無へと帰す超常の力を持つ者。

 自分が騎士として生きることを決定づけた者。

 そして自分が愛した人を奪った者。


 彼女は紅く染まった剣を再びかかげ、

 目の前にいる相手へと向けた。



「それがキミの選んだ道なら私はもう止めないよ」



 彼女は泣いていた。

 その涙は何かを捨てたのか。

 それとも決心したのか。

 あるいはそのどちらもなのか。


 辺りは暗く地面の揺れは激しさを増し、

 この場から逃げる事を忠告する。

 彼女はそれに構う事なく剣に最後の力を込めた。




「賢者になるって……こういう事だったんだね」




 その剣は目の前の相手をつらぬいた。

 返り血は美しい彼女の顔を(けが)し、

 血の涙がその頬を伝う。

 そして最後に彼女はこう言った。




()()()()


 


 結来(ゆら)はるかは佐々木(ささき)彼方(かなた)をその手で殺した。




 



 

ここまでお読みいただきありがとうございます。


この作品を気に入って下さった方は良かったらブクマ・お気に・評価・感想などよろしくお願いします。


作者のモチベが爆上がりし明日も頑張ろうって気になります。

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