第0話 設定など
取り敢えず今作の設定、キャラ紹介等。
飛ばして読んでも問題ありません。
今回の話は今までに書いたとある2つの過去作品の後の話となり、その2作品の伏線などを色々拾って完結させると言う趣旨の話なのですが、私の作品のほぼ初期作品に当たるその過去作品を読み返してみると、とてもではないけれど人様に見せられるレベルではありませんでした。
(まぁ、今作も立派な物ではございませんが…)
しかし、その2作品を読んでいないと設定が分かりにくい所もありますので、今回は補足的にキャラ紹介と設定などをネタバレにならない程度にしていきます。
過去作品①あらすじ
刈谷芹穂は近所のさびれた稲荷神社でいつものように手を合わせいた所、そこに奉られている狐の神様である妖狐あるてによってあるて達妖怪の住む現実世界とは別の世界、精霊世界に連れていかれてしまう。
そこにはあるてと一緒に住んでいるひいらぎと言う猫又と、人間世界で大怪我をして精霊世界でしか生きられなくなってしまった人間の抹茶(jebfjsbd)と、ドラキュラにより人狼の呪いがかけられてしまっている人間のハムレットがいた。
その昔、あるてはその手に力を欲し、最凶最悪極悪非道ドラキュラが悪魔の所為で作り上げた人狼をドラキュラを殺して奪い取り、日本で暴れさせた。
が、その時に呪いに抗い続けて人を思うハムレットと自らの命を犠牲にしてまでも恋人レナを守り抜いた抹茶(jebfjsbd)の姿に心を打たれ改心した。
抹茶(jebfjsbd)とハムレットはその時の負傷が元で人間界では生きられない身体になり、あるてが自分の住む精霊世界に連れて行くと、抹茶(jebfjsbd)は肉体は回復したけれど魂が薄弱で、ハムレットは肉体は死滅し魂だけとなり、その魂を精霊樹に移植された。
あるては自分のせいで抹茶と恋人レナを引き離してしまった事にずっと心を痛めていた。いつか何とか恋人に再び逢わせてあげたいと願い、レナにはあるての妖力を少し与えておいたのである。
芹補はレナの子孫であり、レナに与えた妖力を開放させると芹穂の中のレナの人格が蘇り、再び2人は再開を果たすがが、しかしそれも一瞬だけですぐに芹補の人格に戻ってしまったのであった。
ドラキュラがハムレットにかけた人狼の呪いは強力で、既に肉体はなく魂だけの存在になってしまっていた精霊樹のハムレットは人面樹となり、度々暴れだしていた。
その都度あるての虚術によって抑え込んでいたがそれも一時凌ぎにしかなっていなかった。
とある時、いつものように暴れだした時に芹補がハムレットの声を聞く。
ハムレットはあるてに「自分は消滅してしまうが自分の魂と抹茶の身体を融合させて抹茶を復活させてくれ」と懇願する。
それを聞き入れたあるてはそれまで密かに会得しようと長年修行していた人を救う力「法力」によって抹茶とハムレットを融合した。
抹茶はそれにより人間に戻る事ができ過去世界に帰り、ハムレットはその魂はのろいから開放されて成仏していった。
芹穂も精霊世界から現実世界へと戻って来ると、自宅へ帰る。
仏壇の前には精霊世界で抹茶が見せてくれた木彫りのロザリオが飾ってあり、過去へ戻った抹茶がレナが再び巡り合えた事を芹穂は心から嬉しく思った。
過去作品②あらすじ
駆け出しの小説家、間田奈依は奇妙な夢を見る。
夢の中では自分は女性になっていた。そして女性になった自分の前に自分の好みのドストライクな女の子美々が現れる。
美々は情熱的で積極的であり、やがて奈依は美々に溺れて行く事になる。
奈依は仕事や食事、生活よりも夢の中の彼女美々との時間を優先し、起きている事よりも寝る時間を優先するようになって行った。
日に日にやつれて行く奈依を心配した稲荷神社の狐巫女あるては奈依にまじないのかかった鈴を飼い猫かぷ耳の首に付けてやると、その日以来美々の夢を見る事は無くなった。
やがて普段の日常を取り戻した奈依はとある日、町内会の福引で温泉宿の宿泊券を当てた。
奈依は飼い猫かぷ耳をあるてに預けると、かぷ耳の首に付いていた魔よけの受け取り一人温泉宿に出かける。
と言っても商店街の福引で近所の駅裏の温泉宿なので、風呂に入って食事を済ませると取り分けする事も無く、一人飲み屋街に出かけて行く。
そこで1軒の「美々」と言うスナックの看板を見つけると夢の中の彼女美々を思い出し、ふらふらと吸い込まれるように入って行った。
中で一人で飲んでいると隣にはいつの間にか夢の中の彼女美々が座っていた。
二人は夜の街へと足を向ける。
ホテルでシャワーを浴びた2人はベッドで抱き合い始めると、その周りを巨大な繭が覆って行き、その繭の外には一人の女性が立っていた。
その女性の姿は夢の中で女性化していた時の姿をしていた。
彼女の名はまいまいと言い、その昔ドラキュラに血を吸う為の糧として捕らえられていた。
まいまいの恋人ハムレットが、自分がその身を差し出すのを条件にまいまいの解放を要求したが、その時既にまいまいは血を吸われすぎてその呪いで夢魔となってしまっていた。
まいまいが自由になった後にハムレットは人狼へとされてしまい、その呪いに苛まれる事となって行く。
やがて、ドラキュラへの復讐の為にエナジーを集め、力を蓄えるようになったのだ。
美々は普通の女子高生で原因不明の難病の為、長い間昏睡状態にあったが、その想い人、間田奈依に会いたい一心で魂の一部が抜け出して猫に入り込み、それが奈依の飼い猫かぷ耳となった。
残りの魂はまいまいにその恋心を利用され、奈依の夢と直結し巡り合う事となるが、その為にエナジーは吸い取られ続けていた。
あるての魔よけの鈴によってそれが妨害されたまいまいは、自身の精神世界に2人を引きずり込んで繭の中でエナジーを吸い尽くそうと試みるが、あるてが虚術によってその精神世界に現れ戦闘が始まる。
が、しかし、齢400年の大妖狐と、にわかに手に入れただけの夢魔の力では力の差は歴然であった。
まいまいは、あるてから既にドラキュラはあるてが倒した為に存在していない事、ハムレットが最後まで呪いに抗い続けて人狼ではなく人間であり続けた事、そして最後は呪いから解き放たれて安らかに成仏して行った事を聞かされて涙するとその場から立ち去って行った。
まいまいが立ち去った後、あるては美々とかぷ耳の2つに分かれた魂を結合すると精神世界は消滅する。
魂が一つになって猫のかぷ耳は本体に戻り、奈依の前から姿を消す。
ぽっかりと心に穴が空いた奈依の前にあるてが姿を現し、美々の病院を教えられて足を運ぶ事となる。
美々は長い昏睡状態で寝ていた。
美々の母親は、想い人である奈依が口づけをすればめが覚めるかもしれないと藁をも掴む思いの提案をして来た。
それに戸惑う奈依であったがそれに従い奈依が口付けをした瞬間、美々が奇跡的に目を覚ます事となった。
それはまいまいがせめてもの罪滅ぼしをと口付けした瞬間に夢を操る夢魔の力で美々を目覚めさせたのだが、それは誰も知る由の無い所であった。
今まで長い間想い人を待ち、そして想い人によって昏睡状態から目覚めさせてくれた奈依に対し、それだけ待ったのだから一緒にいさせてあげたいと、美々の両親から異例の両親公認の同棲を申し出により、美々と奈依は同棲を始めるのであった。
・まいまい
本作の主人公。ドラキュラの呪いにより人間から夢魔となった。見た目20代前半だが250年は生きている。
恋人ハムレットの仇を討とうとドラキュラへの復讐を誓い、夢魔の能力でエニジードレインで魔力を集めていたが、あるてによってドラキュラは倒されて、ハムレットが成仏した事を知る。
現在は人間へ戻る為の儀式をあるてによって日々行われている。
・ハムレット(卿)
まいまいの恋人で没落貴族。ドラキュラによって人狼にされる。自ら望んで抹茶にその身体を差し出し、あるての法力によって抹茶の魂と融合して抹茶を助けた。
ハムレットが登場していない回でも、とにかくハムレット、ハムレットと名前を連呼される。多分、名前は一番多く出ているのかも。
26歳
・抹茶、あるいはjebfjsbd
村で人狼騒ぎがあった時に人狼に襲われて、その療養の為に250年の間、あるて、ひいらぎ、ハムレットと共に精霊世界で暮らす。
その250年暇だったので、ログハウスとかを暇つぶしで作ったりする。なんでも独学で覚えて出来る様になった10徳ナイフみたいな男。家事全般をあるてとひいらぎに押し付けられてなんでもこなす。
料理の腕も確かで、あるてに教えて一通り作れるように教えた。
ハムレットと融合後は過去へ戻り、恋人レナと幸せに暮らす。
20歳
・レナ
抹茶の恋人であり婚約者で、芹穂の先祖である。
18歳。見た目は芹穂が少し大人になった感じ。優しくて静かな物腰だ。
レナだけはちゃんと抹茶の事をjebfjsbdと呼んでくれる。
・ひいらぎ
縞パンを愛する猫又。
胸が小さいのを気にしている。
見てくれは小5なのに150歳。
・あるて
寂れた稲荷神社に祭られている神様。その正体は妖狐。見た目20代前半だが400年は生きている。
ドラキュラから力を求めて人狼を奪い、抹茶の村を襲わせるが、抹茶、ハムレットによってその考え方を改める。以降、人間の為に生きている。
・刈谷芹穂
レナと抹茶の子孫。
高校受験中。
あるてのオフショットを撮る為に
カップのキツネそばで罠を張る。
あるてはそれに目がなく毎回引っかかる。
・かぷ耳
かぷ耳は愛称で本名は高坂美々。昏睡状態だったかぷ耳を、かぷ耳の想い人、間田奈依が口づけした事により目を覚ます。
(実際はまいまいが夢魔の力でそのタイミングで眠りから覚まさせた)
その後、間田奈依とは恋人になり、それがきっかけで両親公認で同棲を始める。
リア充の19歳 自動車学校に通ってる最中。
・間田奈依
かぷ耳と同棲している。
駆け出しの小説家。
今回出て来ない。